昨年我が家にやってきた万物想(チレコドン・レティキュラータス)。根っこのない状態でやってきて来ましたが無事に発根。春の間はプニプニしたかわいい葉を多数展開していました。
これから夏を迎えます。以前の記事で、春の終わりのパキポディウム・グラキリスの様子を紹介しました。
今回は万物想。初夏の万物想はどんな様子なのでしょうか。我が家の3つの万物想をレポートします。
・我が家で育てている3つの万物想の様子をご紹介。
・万物想は初夏の休眠前に花を咲かせる。
・3つの万物想すべて花が咲かせようとしている。
6月下旬。3つの万物想の様子。
万物想は冬型の塊根植物です。秋から冬にかけて成長します。夏の暑い時期は、葉を落として成長を止めます。そして、気温が下がってくると、またプクッと葉を出して成長を始めます。
夏の休眠期に入る前、万物想は花を咲かせます。まるで成長の成果を披露してから休暇に入るような感じですね。
この花が枯れたあとに花柄として残り、万物想独特のフォルムを形作っていきます。レティキュラータスとは、ラテン語で網目という意味。毎年休眠期前に咲く花がそのまま残り、年数を重ねるうちにまるで網をまとったような見た目になります。万物想は面白い植物ですよね。
万物想1
まずはこちらの万物想。一番最初に購入した万物想です。夏に向けて葉を落とす準備のため、濃い緑の葉がだんだんと黄色くなってきました。
こうなってくると必要な水分は少なくなりますから、根腐れを防ぐため水の量を減らします。葉が全部落ちたら断水します。
つぼみがいくつか出てきていますね。
過去の記事です。
万物想2
こちらは少し小さめの万物想。小さいとはいっても、このサイズになるまでに、結構な年数が経過してしているのでしょう。
このように3つほどかわいいつぼみが出てきています。万物想って全体のフォルムは奇妙な感じですが、葉や花はかわいいですよね。
万物想3
問題はこの万物想。購入したのは11月頃。日本と季節が逆転する南半球は、初夏のタイミング。我が家に来た時は、まさに花を咲かせようといった状態でした。
これから真冬に突入するので、外に置いておくのも良くないと思い、室内で発根管理を行いました。
これから休眠期モードというタイミングであったのと、暖かい室内て管理をしたからなのか、まったく動きがありませんでした。ただ、発根をチェックしたら少ないながらも発根しています。決して枯れている訳ではありません。3月中旬にベランダでの管理に切り替えたところ、ポツポツと葉を出し始めたのでした。
こんな経緯なので、万物想からしたらおかしなタイミングで初夏がやって来たことになります。無事休眠期に入ることができるのでしょうか。
おっ、花が伸びてきています。他の万物想に比べると少ないですが、1本花が出ています。何とか無事に夏を迎えられそうです。
まとめ
大好きなコーデックスの一つである万物想。どれも昨年購入しましたので、初めて休眠期を迎えることになります。3つの万物想すべて花が咲いてきましたので、このまま順調にいけば休眠期を迎えられそうです。
休眠期間中は、成長を止めます。なので、水もほとんど必要としません。水を吸わないので、休眠中に水をたくさんあげてしまうと、土が長期間乾かずに根腐れの原因となってしまいます。雨のかからない場所において、基本的に断水しましょう。また秋が近づいて葉を展開し始めたら、徐々に水やりを開始します。