おととし未発根株を購入し、無事発根に成功したパキポディウム・グラキリス。ところが、冬を越してから異変が。
グラキリスは夏型の植物。寒い冬の間は葉を落として休眠します。春になり暖かくなってくると、再び葉を展開し始めます。夏の暑い時期には、枝の先に濃い緑の葉が力強くたくさんついているのが普通の様子。しかし、そうなりませんでした。ずっと葉が出てこなかったのです。結局1年間葉が出ませんでした。
そしてどうなった?葉は出てきた?グラキリスの様子をレポートし、葉が出ない理由を考えてみます。
グラキリスの1年の様子をレポート
2021年の秋に購入したグラキリス。購入当初はたくさん葉が出ていました。ひと冬越して、再び葉が出てくると思っていたら、一向に動きがない。結局2022年の間はまったく葉が出ませんでした。
1年間葉が出なかったグラキリス
気温が暖かくなったのに、全然動き出す気配がないと心配になりますよね。
2022年5月
こちらが2022年5月の様子。もちろんこの時期は十分に暖かい気温であり、屋外に出しています。
まっまく動きなしですが、夏には出てくるだろうと考えていました。
2022年7月
そして夏。7月の様子です。夏になっても葉が出てきません。
枯れてはないか心配しましたが、塊根部を触ってみると、しっかりと張りがあります。大丈夫そうではあります。
2022年10月
やはり葉が出ず。これから冬に向けてだんだんと気温が下がっていきます。今年はもう出ないか。
11月に入り最低気温が10度を下回り始めたら、室内に取り込みます。
おっ!変化が出始めた?
寒い冬の間は、リビングの窓際で管理しました。もちろん冬の間は葉は出てきません。
そして、、、
3月といえばもう春ですね。まだまだ寒さは残りますが、真冬に比べるとだいぶ気温が上昇します。しかも2023年の春は、少し早めに訪れた模様。桜もいつもより早めに開花を始めています。
一冬超えて、2月末ごろのことでした。
なんと枝の先に緑のものが。
これは葉ですよね。
3月に入るとさらにハッキリと。
おー、葉が出てきました。1年を経て、ようやく動き始めたようです。
葉が出なかった理由を考える
ではなぜ1年間葉が出なかったのでしょうか。
それは、輸入された時期が原因であると考えます。グラキリスが花を咲かせるのは、一冬越して暖かくなり始めた春の時期。
この株を購入したのは、秋でした。しかし、下の写真のように花芽が出ています。ちょうど花を咲かせようとするタイミングだったのです。
グラキリスの原産地であるマダガスカル島は、南半球にあって日本とは季節が逆です。つまり日本が秋だと、マダガスカルは春。春に動き始めたタイミングで、秋の日本に持ち込まれたのです。時差ボケならぬ、季節ボケしたのが原因なのでは?
そんな状態なので、11月になっても葉が青々としています。本来なら葉を落としたのを確認して、室内に取り込みたいところですが、気温が下がるので仕方なく青々な状態で室内へ。下の写真は2022年1月のもの。1月でもかなり葉がついています。暖かい室内なので、結局3月頃まで葉がついていたのでは。
そんなこんなで2022年は夏になっても葉が出てきませんでした。この1年をかけて、日本の季節に順応したのでしょうか。
今年(2023年)はびっしりと葉が出てくることを期待したいですね。
まとめ
以上グラキリスの様子をレポートしました。発根して喜んでいたのですが、2022年は一度も葉が出てくることがなく心配しました。しかし、2月末から3月初旬にかけて葉が出てきたので、今年は本来の成長期の様子を見せてくれそうです。
葉が出ない原因は、季節が真逆の日本へやってきたのと、早い段階で室内に取り込んだことだと結論づけました。もし同じような状況で悩んでおられたら、次の春まで待ってみましょう。塊根にしっかりと張りがあれば、問題ないと思います。