なんとも魅力的なフォルムの万物想。大好きなコーデックスです。ボコボコした形に絡み合った花柄。他の植物とは一風変わった独特のフォルムをしています。
初めて手に入れた万物想はこれ。そう、現在発根管理中の万物想です。いきなり未発根のベアルート株に手を出してしまいました。
発根管理に向けた根周りの処理については、以前のこちらの記事でご紹介しました。
今回は途中経過をレポートします。葉がたくさん出始めた株の様子から、発根の可能性が結構高いのでは?と感じました。
万物想の発根管理を開始してから5週間が経過。それまでの作業内容をご紹介します。
万物想発根管理5週間の経過報告
根周りの処理については、こちらの記事にまとめています。
万物想(チレコドン・レティキュラータス)の発根管理にチャレンジ!根回り処理の手順を紹介します。
ベアルート株として購入した時は、こんな感じ。ちょっとだけついていましたが、葉はほとんどありませんでした。
簡単にまとめると、こんな流れで作業をしています。
1.根のカットはほとんどせずに、そのままオキシベロンに浸ける。
2.12時間後、殺菌剤を塗布して乾燥。
3.土に植え込んで、霧吹きで表面を濡らす程度に水やり
バイエルクロップサイエンス 殺菌剤 オキシベロン液剤 500ml
土への植え込み後が今回の記事の本番。植え込み後5週間の間にどのような作業を実施したのか。実際の日付をもとにレポートします。
9月11日 土に植え込み、1週間は日陰に
9月11日発根管理をスタートしました。植え込み直後は、上にも書いたように霧吹きで軽く水やりをしました。本格的な水やりはまだです。
植え込み後1週間は、直射日光のあたらない日陰で管理しました。
9月19日 水やり 不織布をかけ、日光のあたる場所へ
植え込み後1週間たってから、水やりを行いました。メネデールを100倍に薄めて水やりです。
それと同時に直射日光のあたる場所に鉢を出します。日光により鉢を温めるためです。
また、万物想の自生地は直射日光が1日中あたるような乾燥地であり、本来日光が好きな植物です。より日光のあたる環境の方が、発根を促されるのではと考えました。
しかし、まだ根がなくて、植物としては特殊な状況です。株には不織布をかけて日光をやわらげることにしました。
10月10日 不織布を取って直射日光にあてる
発根管理を開始してから、約1ヶ月。太陽の光のもとに解放します。かけていた不織布を取りはずしました。
根がない株の体力を温存する目的で不織布をかけていましたが、本当に必要だったのかどうかは難しいところ。無くてもOKだったかも。
まあ、念のためですね。
もしかしたら、不織布が無い方がダイレクトに風を受けることができて良いというふうに考えることもできそうです。
不織布を取ってみると、プクッとした可愛い葉が多数展開していました。
10月23日 発根状況を確認
冬型のコーデックス。まさに今が成長期であり、これから休眠期に入る夏型コーデックスのように急ぐ必要がありません。のんびりと気長に管理をするつもりでしたが、やっぱり気になってしまいます。
同時期に管理を開始したグラキリスは、無事発根していることを、ちょうど1週間前に確認しました。
パキポディウム・グラキリスの発根管理。無事発根!成功の要因を考えてみました。
となると、こっも発根しているのか、どうしても気になってしまいますよね。
ということで、土を除いてみて、根の有無を確認してみました。
実は無事発根していましたが、詳細は次の記事でご紹介します。焦らしてすいません。
葉の状態はこんな感じ。だいぶ葉が増えましたし、ちょっとずつ大きくなってきました。これはもう発根してますよね。
万物想の管理方法のまとめ
上記のスケジュール感で管理を実施してきました。秋口から管理を開始し、5週目の時点で発根を確認しました。
万物想は冬型のコーデックスであり、まさにこれから成長期といった絶妙なタイミングであったのではないでしょうか。
この間の水やりは、鉢を持ってみて軽くなっていれば、メネデールを100倍に薄めた水溶液を与えました。10日に1回くらいの間隔でしょうか。ツルっとしたグラキリスと異なり、万物想は表皮が乾きにくいので、水のあげ過ぎは厳禁です。それは、根が生えてからも同様です。
まとめ ベランダほったらかし管理について
今回の記事では、植え込みから発根チェックまで、約5週間の経緯をご報告しました。
ここで紹介した管理方法により、無事に発根しています。
特に特殊な管理は実施しておらず、不織布をかけた以外は、ベランダに置きっぱなしでした。あまりいたわりすぎない方が、植物の生命力を引き出すのか分かりませんが、良い結果になるのかもしれません。
同様にベランダほったらかし管理のグラキリスも無事に発根していました。
実はもう一つの万物想も、ベランダでほったらかし管理中。こちらはさらにほったらかしで、不織布さえかけていません。植え込んだ状態のまま、直射日光のあたるベランダの棚の上でほったらかし中です。
万物想(チレコドン・レティキュラータス)、二つ目の発根管理。少し小さめのベアルート株を購入。
この万物想も無事発根していれば、3回やって3回とも成功ということになりますので、ベランダほったらかし管理は、あながち間違いではないということになると思います。
実はその小型の万物想も、小さな葉っぱを展開し始めました。これは楽しみですね。
ただうまくいったのも、季節的な条件が整っていたからだと思います。真冬は当然無理でしょうし、真夏も厳しいでしょう。ちょうど人間が過ごしやすい季節が、植物にとっても心地よく、発根しやすい季節なのかもしれません。