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パキポディウム・グラキリスの発根管理。無事発根!成功の要因を考えてみました。

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9月の中旬。パキポディウム・グラキリスのベアルート株を購入し、発根管理を開始しました。

根周りの処理や、管理中の方法はこちらの記事で紹介してきました。

・パキポディウム・グラキリスのベアルート株。発根管理にチャレンジ!自分なりの方法をご紹介します。

・パキポディウム・グラキリス、発根管理1ヶ月の経過報告。新芽が出てきた⁉

管理を開始してから1ヶ月超。うまくいけはそろそろ根が出ているはず。そう考えて、発根のチェックをしてみることにしました。

結果的に言えば、無事発根してました!

この記事では、発根管理の方法をおさらいして、うまく発根した要因はなんだったのか考えてみます。

 

 

 

 

グラキリスの発根をチェック。根が出てた!

ヤフオクでベアルート株を購入し、9月11日から発根管理作業を始めました。発根をチェックしたのは10月16日。1ヶ月ちょっとで根が出ていました。

いやー、嬉しいですね。自分で試行錯誤して、実際に発根に成功すると喜びがひとしおです。それに、未発根のベアルート株でもいい値段しますしね。発根に失敗したら、えらいことです。

 

土からまるっと抜いてしまうと、もし発根していた場合、大事な根にダメージを与えてしまう恐れがあります。スプーンでちょっとずつ、鉢から土を除いていき、根が確認できたら土をすぐに戻します。土から根を出してしまうと、結構な確率で根がダメになってしまうそうです。

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深めに植えていたので、なかなか根まわりが出てきません。慎重に土を除いていきます。

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あっ、白いものがあります。横に伸びています。これはまさしく根!無事発根してました!

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もう少し周りも掘ってみると、もう一本根が出ていました。これは安心感がありますね。根はたくさん出ている方が安心です。

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こうして掘ってみると、主根のまわりにルートンが残っているのが分かります。水やりは何度かしましたが、実は流れずにそのまま残っているようです。

ルートンは厚く塗りすぎてはダメと言われます。確かにこうして残るので、良くなさそうですね。水分を含んで、腐りの原因となってしまいます。

また、しっかり株に付着したまま残るということは、植え付け前に塗っておけば、発根促進の効果が持続するということでしょう。

 

どうしてこのタイミングで発根を確認しようと考えた?

このタイミングで根を確認しようと考えたのは、気温の関係から。チェックしたのは10月16日でした。

それまでは、日中は30度前後、夜間の最低気温は20度を維持しており、マダガスカル自生地の環境に近い気温でした。ちょうど発根チェックをした週末を境に、一気に気温が下がる予報となったので、もしこの段階で根が出ていなければ、発根管理の方法を再検討しなければなりません。

今までは太陽光の下に置いて、自然の環境で発根を促していましたが、気温が下がると発根の可能性が低くなります。恐らく最高気温で25度以上は必要でしょう。予報では最高気温が20度前後まで下がるとのこと。ベランダに置いたままでは発根が難しくなるはず。室内に入れて、ヒーター等を使用しなければなりません。

つまり、気温の関係から、発根管理方法を変更しなければならないタイミングだったのです。無事に発根しており、ひと安心でした。

 

 

どうして発根できた?その要因を考える

まず実際に行なった発根に繋がりそうな作業をあげてみます。

・主根をカットしてオキシベロンにつける

・ルートンを塗る

・発根しやすいと思われる環境(ベランダ)に置く

・メネデールで水やり

オキシベロンやルートンは、発根管理をするほとんどの方が実践しているであろう、定番の方法です。

根周り処理後の管理方法が、人によって結構違うのではないでしょうか。人によっては簡易的な温室で管理したり、水耕栽培にすることも。自分の場合は、ただベランダに置くだけ。

そうした管理方法について、重点的に書いていきたいと思います。

 

ベランダの棚に置いて管理

では、どのように管理したかというと、

「ベランダの棚に置く」

です。

季節は夏が終わって、秋が始まるころ。秋晴れというように、雨の日も少なかったです。

我が家のベランダは南向きで、目の前に日光を遮るような建物はありません。ただ、ベランダって当然塀があり、低い位置だと日陰になります。そこで、DIYで植物用の棚を作成したので、その上で管理をすることに。朝から夕方まで、直射日光のあたる環境です。

 

ベランダに置いて、何が良かった?

ベランダに置くことで、発根に何が良かったのでしょうか。

どうしてベランダで管理しようと考えたのかというと、下記の効果を期待してのこと。こんなことが、発根に良かったのでは?

・直射日光が当たる場所に置くことで、鉢を温める

・外に置けば、自然の風があたる

・昼と夜の寒暖差

ベランダに置くことで、これら3つの要素が良い方向に影響したのではと思います。日本に輸入される前、もともとは自然の環境の中で育っていたのであり、人口的なものを使用するよりは、なるべく自然に任せた方が良いのでは?という考えのもと管理をしました。

 

直射日光で鉢を温める

発根のためには、鉢内の温度が重要であるとのこと。それは、大気の温度も重要なのですが、発芽や根の生育には「地温」が大切な要素だから。その名の通り、地中の温度です。塊根植物用の鉢として黒い鉢が好まれるのも、日光によって温まりやすいからですね。

自然に鉢内の温度が上がるように、日光のあたるベランダに出すことにしました。日中に鉢を触ると、結構温かくなっていました。

ただ、根のない植物に直射日光をあててしまうと、水分の蒸散ばかりが促進され、株の体力を奪ってしまいます。しかも、生えている葉を切らずに発根管理することにしたため、余計に直射日光は良くなさそうです。

そこで、株だけに不織布をかけることに。

こんな感じです。

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株には不織布がかかるので直射日光はあたらず、鉢の方にはガンガンあたります。

それに現地では直射日光のあたる場所で生育しているのであり、日陰に置くよりは柔らかな日光があたる方が良いとも考えました。

あと、不織布をかける隠れたメリットが一つ。グラキリスは葉や塊根部からも水分を吸収できるそうで、根が生えるまでの株の体力を温存するため、定期的霧吹きで表面を濡らしていました。

しかし、すぐに乾いちゃうんですよね。不織布があるとそれ自体も湿るので、不織布が無いよりはより長時間株の表面に水分を保持することができます。

不織布をかけた期間はだいたい2週間くらい。10月に入って、気温も落ち始めたので、直射日光にあてることに。一気にブーストをかけます。もし発根済みなら、根の成長を促すことにもなるでしょう。

 

自然の風があたる

植物にとって、日光や水のほか、風も生育するのに重要な要素です。

植物は二酸化炭素を吸収して、酸素や栄養素を作り出す光合成をしています。光合成は、植物が生きていくのに重要な活動です。

光合成は新鮮な空気が供給されることで促されます。特に二酸化炭素。締め切って空気の流れの無い室内だと、光合成に必要な二酸化炭素の濃度が低下してしまいます。そのため、室内の場合は、サーキュレーターなどで風を送り込むことが大切です。

我が家は、マンションの8階ですので、ベランダはかなり風通しが良い環境です。

それに、風にあてるとしても、サーキュレーターの人口的で一定の風量を与えるよりは、自然の強弱がある方が良さそうな気がします。

 

昼と夜の寒暖差

発根管理を始めたのは、秋に入り始めた頃。日中の最高気温は30度を超えますが、夜間の最低気温は当初は25度くらいで、だんだんと20度くらいまで下がってきました。

実は現地マダガスカルの平均気温は、当然日本よりも高いのですが、最高気温は30度前後で日本の真夏の方が厳しいくらい。

ちょうど秋口くらいが、現地と近い気温になります。最高と最低の温度差は5〜10度。

発根を促すには、ずっと一定の温度で加温するのではなく、しっかりと温度差を与えるのが良いのでは?ちょうど気温的に良い季節だったので、その恩恵を享受するべく、外のベランダで管理を行ないました。

しっかりと昼と夜の温度変化に触れさせます。

 

 

まとめ

無事に発根したパキポディウム・グラキリス。発根できた要因は、オキシベロンやルートンを使用したほか、管理を行なった環境も良かったのだと思います。

実は同じタイミングで、まったく同じ環境に置いた万物想も発根に成功しました。万物想については、追って記事にします。なので、方法的には間違っていないのではと考えています。

同じように発根管理をするなら、外の気温が重要なので、晩秋になると厳しくなるでしょう。やるとしたら、春や秋の暖かい時期になると思います。

今回は成功しましたが、あくまでも素人が調べてやってみた方法です。これが正解とは言えないでしょう。

とは言え、これからグラキリスの発根管理をやってみようと思った方の参考になれば幸いです。