植物を愛するものにとって、「庭」は憧れの存在です。しかし我が家はマンション。広い庭はありません。
植物といっても室内に置く観葉植物も大好きで室内にはたくさん置いてありますが、日光が大好きなサボテンや塊根植物もいくつか持っていますし、これからもコレクションを増やしていくことになるでしょう。
このような植物は室内に置いておくと、日光不足になってしまいます。外で直射日光を浴びさせなければなりません。
となるとマンションの場合、ベランダが植物の置き場になります。そんなに広くはないベランダ。洗濯物を干す場でもあります。きちんと整理しなければなりません。
今回はDIYで植物を置くための棚を作成し、ベランダに設置することに。果たしてどんなものができたのでしょうか。
ベランダに棚が必要な理由。日光が入りづらい?
ベランダって当然外にあるので、日光が降り注いで植物の生育に良さそうですよね。
実はそんなことありません。ベランダの上には、上階のベランダが。そう、ベランダにはひさしがあります。日常生活であれば、このひさしにより雨が入ってきにくくなりますし、強烈な直射日光が部屋の中に入ってくることがありません。
しかもベランダによっては、壁がコンクリートになっている場合があるでしょう。そうなると日光が入ってくるのは、壁とひさしの間からのみ。床に置いた場合、日光があたるエリアってかなり限られます。特に日の高い夏場は、日光が入りづらくなります。
我が家のベランダはコンクリートではなく、ガラスです。ガラスだとどこでも置けそうですが、そんなこともありません。そこそこ光がカットされてしまいますので、植物にとっては十分でないように思います。
なので、ある程度高さのある棚に植物を置くことで、十分に日光をあててあげることが可能になります。もちろん外に落ちないように、ほどほどの高さで。
DIYで植物を置く棚を作ろう!
ということで、棚を作っていきましょう。ひさしのDIYです。
自分で作ろうと考えたのは、我が家のベランダにマッチする棚が欲しかったから。市販品だとなかなか合うものがありません。いいなと思っても、結構高価だったりします。それなら、自分で使ってしまおうと考えた次第です。価格も安く上がりますし。
そしてDIYは楽しい!
準備した材料、道具
植物の棚を作るにあたって、こちらの材料を準備しました。すべて近所のコーナンで購入です。
・木材
以下の大きさのものをホームセンターで購入。
梯子用(脚):975mm×45mm×18mm 4本
梯子用(横):975×45mm×14mm 2本
:910mm×30m×12mm 1本
連結用:1,820mm×45mm×12mm 2本
1,820mm×24mm×12mm 2本
・塗料
屋外に設置するので、雨に当たりますし、太陽からの紫外線にも晒されます。それに水やりも。
木材を保護するための塗装は必須でしょう。それに塗装することでカッコよく仕上げることができます。
・木ネジ
一般的なネジです。今回はすべてビス止めで作成します。ネジ締めした際に、裏から突き抜けないよう、長さは注意です。使用する木材の厚みから長さを選びます。
また、材質はステンレスにしました。屋外で濡れるので鉄だとすぐに錆びてしまいそうです。
使用した道具です。
使った道具は極々シンプルです。
・電動ドリルドライバー
カインズブランドの3,000円くらいのもの。これで十分でした。この棚を作るくらいなら、Amazonで販売している安いもので大丈夫でしょう。
・のこぎり
手動の一般的なのこぎりです。家庭で使うなら、補完のことも考えて折り畳み式が便利でしょう。今回木をカットしたのは6回のみ。それに厚みのある木を切ることもないので、電動でなくても不便は感じませんでした。
・メジャー
これもごく普通のメジャー。100均のもので十分です。
・刷毛
一緒にコーナンで購入しました。安いものでOKです。
こんな感じで作ってみた
では作ってみましょう。完成形はこんな感じ。端と端に梯子を作って、二つの梯子を長い木材で連結します。そうやってフレームを作り、植物を置く板は固定せずに差し込めるようにします。9cm幅の板を3枚並べられるサイズにしました。
フレームのサイズは以下の通り。
横1,820mm×高さ975mm×奥行420mm
まずは両サイドの梯子を作ります。
サイズを測って、、、
ノコギリでカットします。
ネジで止める位置には、あらかじめ細めのドリルで穴を開けておきます。
こんな感じで片方の梯子が完成。
もう一方も完成しました。
両サイドの梯子を長めの木で連結します。まずは下の方にネジ止め。
上部も長めの木材を取り付け。上側は細めの木を使用しました。こちらは植物が落下しないよう、欄干の役割も。2本取り付けたら完了です。これで完成。あとは色を塗るだけ。かなり簡単な構造です。
早速色を塗りました。色を塗ると、印象が変わりますね。
植物を乗せる板も塗装完了です。この板は特に加工はせず、買ったままの状態に色を塗ったのみ。フレームはこの板より20cm程度短いサイズで設計しました。
早速ベランダに置いてみました。植物を乗せてみます。いい感じですね。
ちなみに植物を乗せる高さは、ベランダの手すりより25cmくらい低くなっています。落ちてしまう心配は無いでしょう。
棚の茶色と植物の緑がいい感じです。
後日談。グラグラするので補強した。
しばらくしてから、台を確かめてみると、なんだかゆらゆらします。
棚の上に植物をたくさん置くと、それなりに重量があります。何も置いてないときは、強度的に大丈夫だろうと思っていました。しかし、重量物を上に置いたせいか、なんだか不安定。重心が高くなったからでしょうか。
このままだと、何かの拍子で崩れてしまいかねません。鉢を一旦どかせて、補強することにしました。
やはり、大きさの割には左右の梯子を連結するのが細い木4本だけなので、構造的に不十分だったのでしょう。
ということで、補強後はこのようになりました。
横に1本木を追加して、連結用の長い木を5本にしました。
そして、縦に2本中央部に脚を追加しました。この脚の間も横木で補強します。この木と先ほど追加した左右の梯子を連結する木もネジで固定しました。
写真ではわかりやすいように、追加した木は未塗装ですが、前回と同じ塗料で塗装しました。
結果、かなりしっかりしました。再度植物を全て乗せても、以前のようなグラグラは抑えられています。
まとめ
マンション住まいの植物好きとしては、ベランダが趣味の場所であり植物を育てる場所になります。
しかし、最初の方にも書いた通りベランダには壁がありますので、床に植物を置くと十分な日光が入ってきません。そのため、ベランダで日光が大好きな塊根植物やサボテンを育てるなら、植物を置くための棚が必要になるのです。
しかし、棚を買うとなるとそこそこお値段がしますし、高さや横幅などサイズが合うものがなかなかありません。ということで、自分で作ってみることにしました。流行りのDIYです。
ちょっと強度が十分でなく後から補強が必要になったりしましたが、ちゃんと植物を置けていますし、何より費用を抑えることができました。
それに、自分で作るってかなり楽しいですね。