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観峰玉(フォークイエリア・コルムナリス)の育て方。葉が落ちてしまう原因は?

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もっとも好きな塊根植物は?

グラキリスや万物想も大好きなのですが、やはり観峰玉を外す訳にはいきません。「観峰玉」は日本独自の和名であり、正しくは「フォークイエリア・コルムナリス」。長い名前ですね。幹の先からトゲトゲの枝を伸ばす姿が、何とも言えず魅力的なのです。観峰玉は、冬型の代表的なコーデックスの一つです。

育て始めてから、2年ちょっとが過ぎました。年々幹は太くなっているように感じますが、なかなか絶好調な姿を見せてくれません。試行錯誤しながら育てています。葉が出たと思ったら、なぜかすぐに枯れてしまうのです。

その原因は何なのでしょうか。どうして葉を落としてしまうのか。自分なり原因を突き止めることができましたので、レポートしたいと思います。

 

 

 

 

観峰玉(フォークイエリア・コルムナリス)ってどんな植物?

メキシコ原産の冬型コーデックスです。冬型なので、秋から春にかけてが成長期。夏の間は休眠期です。葉を落として、成長が止まります。

ふっくらとした幹の頭から、無作為にトゲトゲな枝が広がります。我が家の観峰玉はまだ小さくて、幹が細くてまっすぐですが、うまく育つとまん丸としたフォルムになります。

幹肌はシルバー。表面のシルバーの肌は所々割れ目のようになっており、緑色が覗いています。頭のたくさんの枝が伸びる付け根部分は、緑色が濃くなっています。この緑色からは、植物の生命力が感じられますね。

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トゲトゲのついた枝には、かわいい小さな葉がびっしりとつきます。

成長はかなりゆっくりで、1年で1〜2mm程度太るかどうか。大きくなった観峰玉は大変貴重です。

こちらは広島市植物公園の観峰玉。

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ここまで幹が太るまでには、とてつもない年月がかかっているはずです。これを見るだけでも行く価値がありますね。

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育て方は?

自分なりに調べて実践している育て方です。あくまでも参考程度に。

 

水やり、肥料

冬型のコーデックスであり、夏場は休眠します。葉を落としたら、水やりは控えます。根から水を吸わないので、この時期にたくさん水を与えてしまうと根腐れを起こしてしまいます。梅雨時期は要注意。なるべく雨の当たらない場所に。

秋から春の成長期は、土が乾いたら水を与えます。1週間に1回くらいの頻度でしょうか。水の与え過ぎには要注意。もともと砂漠で育つ植物であり、たくさんの水を必要としません。やり過ぎは根腐れの原因となってしまいます。

水を控えめにすれば、体内に水を貯め込もうとして丸みを帯びたフォルムになりやすいです。ただ、下にも書きますが、水が少な過ぎても良くありません。水切れ状態になると、葉が枯れ落ちてしまいます。

肥料は、マグァンプKといった緩効性の肥料を与えます。時々ハイポネックスなどの液肥を薄く希釈して与えるのも良いです。これまた肥料分の少ない砂漠の植物であり、たくさんの肥料は必要としません。

 

置き場所

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置き場所は、なんと言っても日当たり。1年を通して日当たりの良い場所に置いてあげます。

我が家では、真冬の間以外は、南向きのベランダに設置した棚に置いています。南向きなので、朝から夕方にかけて一日中日光が当たります。真上には庇があるので、直接雨にうたれることはありません。とは言え、多少の雨は入ってきます。梅雨時期の冬型など心配な植物は、雨のあたりづらい奥の方に置くなどの工夫は必要でしょう。

南向きのベランダは、塊根植物やサボテンを育てるのに、なかなかいい感じの環境では?と考えています。

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真冬の間は室内に取り込みます。ただ、一説によると観峰玉は寒さにも強く、温暖な地域であれば冬でも外で管理できるそうです。個人的には危険をおかさず最低気温が5度を下回るようになったら、室内に取り込むようにしています。

置き場所は南向きベランダのすぐ内側。リビングのベランダに面した窓際に棚を置いて、そこに鉢を並べています。日の高い夏場は直射日光が入ってきませんが、冬場は日がさしてきます。寒さからの避難場所として、最適な場所であると考えています。

 

 

なぜか葉が落ちてしまう我が家の観峰玉

枝に小さな葉がたくさんついているのが観峰玉のイメージ。しかし、我が家の観峰玉はいつも葉が少なめ。小さな葉が出てきたなと思ったら、茶色く変色して落ちてしまいます。果たして原因は?

 

原因を考えてみました

秋からの成長期。たくさん葉をつけた観峰玉。ところが、置き場所をベランダから室内に移した頃から、葉が枯れ始めたのです。

その時の環境や管理方法について書いておきます。

 

・エアコンのついたリビングで管理

・日中は24度くらい、エアコンのついていない明け方は15度前後。

・風をあてるためサーキュレーターを首振りで設置。

・南向きのベランダに面した窓際であり、午前中から夕方まで日が当たる

・室内ということもあり、水やりは控えめに。

 

こんな感じで管理をしていたら、葉が落ち始めてしまいました。上にあげた管理方法でもっとも原因に近そうなもの。エアコンと水やりでしょうか。

現在単身赴任をしており、平日は大阪で過ごして、休日は広島で過ごすという生活。水やりできるのが、週末だけ。週に1回だけです。(家族は植物に興味がないので、水やりは期待できません。)

その週一の水やりの際に、たっぷりと水やりすれば良かったのですが、室内で乾きにくいだろうといった考えから、週一で水やりはするものの、量は結構絞ってしまいました。

しかし、部屋はエアコンをかけているので、空気は乾燥しがちなはず。しかもサーキュレーターで空気を常に送り込んでいます。乾燥した空気が植物にあたります。それに暖かな日光のあたる窓際。鉢の土は非常に乾きやすい状態であったのでしょう。

 

水をいつもより多めにあげてみた

実は最近真相にたどり着くような出来事がありました。

「水が足りないんじゃないか」という考えのもと、いつもよりたっぷりめに水をあげてみました。水をあげた時には、緑の葉はほとんど残っていないような状態。

単身赴任なので、平日の月から金は様子を見ることができません。1週間後家に帰ってきた時の様子がこちら。

なんと緑の可愛い葉がたくさん出てきていました。

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上から。枯れてしまった茶色い葉が残っていますね。

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この枝には、びっしりと葉が出てきました。

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枯葉の間から、緑の小さな葉が生まれています。

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このように、水を多めにあげると葉が復活したのです。これはやはり水の量が原因でしょう。週に一回しか水やりできないにも関わらず、1回の水やりの量が少な過ぎたのです。しかも鉢内が乾きやすい環境。常に水切れ状態であったと考えられます。

水のやり過ぎは良くないという考えから量を抑えていたのですが、なかなか難しいですね。

 

本当に水やり?ほかに考えられる原因は?

原因は水やりであると突き止めた訳ですが、本当に水やりだけなのでしょうか。

もう一つ考えたのが、植物のサイクル。冬型ではありますが、厳冬期は成長が止まるようです。1月から2月にかけて葉を落とし、3月のこのタイミングで葉を出し始めました。

こうした状況から、ちょうど厳冬期の成長が止まるタイミングだったという理由も考えられます。

しかし、その頃には室内に取り込んでいましたので、観峰玉が感じる気温は厳冬期のそれではないはず。環境的には厳冬期ではありません。

しかもたっぷりめに水をあげた翌週には、葉がいっぱい出てきたという事実もあります。

やはり、成長期に適切な量の水を与えていなかったというのが原因なのでしょう。

 

 

まとめ

葉が落ちてしまった観峰玉。多めに水をあげて1週間経ったら、葉がたくさん復活しました。やはり水やりが原因だった模様。

ただ、まん丸のフォルムにするには、なるべく水やりを少なくした方がいい。しかし、葉が落ちると光合成ができなくなりますから、成長スピードが遅くなります。

なかなか加減が難しいですね。とは言え葉が落ちるほど水やりが少ないのは、さすがに良くないはず。

現在水やりは週一しかできません。たっぷりあげたら一週間後には葉がたくさん出てきました。水やりの際には、これまでより少したっぷりめにあげてみたいと思います。