住のもの (すのもの)

地方都市でマイホームを購入し、家族の幸せを追い求めるブログ

グランドセイコー(スプリングドライブ)を正規店でオーバーホールしてみました

「機械式時計は一生もの」そんなフレーズをよく耳にします。ブランドによっては、代々受け継いでいくことをコンセプトにしたものも。そもそも高価なものなので、長く使うことを前提に購入しますよね。10年やそこらで使えなくなったりしたら、誰も買わないでしょう。死ぬまで使えるという理由を胸に、清水の舞台から飛び降りて買うのが高級機械式腕時計。

ただし、それはしっかりメンテナンスをした上でのこと。きちんとメンテしないと、最悪壊れて使えなくなってしまうことも。長く使うためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。腕時計のメンテナンスとは、オーバーホールに出すことですね。

さて、今回はグランドセイコーをオーバーホールに出してみました。仕上がりは?費用は?

 

 

 

 

グランドセイコーのオーバーホールについて

どんな腕時計でも、何十年という長期で使うためには定期的なオーバーホールが必須です。機械をスムーズに動かすための潤滑油は、時間が経つにつれ劣化していきます。そうした油や汚れを、中の機械をバラしてきれいにするのがオーバーホール。5年に1回程度が目安とされています。

ただ、オーバーホールって結構高いんですよね。1回オーバーホールすると、数万円がお財布から出て行くことに。腕時計って沼にハマりやすく、何本もコレクションしたくなります。しかし、この高額な維持費がネックとなるのです。

グランドセイコーのオーバーホール代の目安は下記の通りです。

コンプリートサービス

クォーツ 41,000〜

メカニカル 55,000〜

スプリングドライブ 61,000〜

(セイコータイムラボ株式会社WEBサイトより)

 

コンプリートサービスには、ムーブメントのオーバーホールのほか、ケースの研磨も含まれたサービスです。オーバーホールは、駆動方式によって価格が異なります。○○円〜という表記になっているのは、パーツ交換が必要になった場合など、別途費用が必要となるケースがあるためです。また、機械式のムーブメントでも、シンプルな3針ではなくクロノグラフになったりすると、やはり費用が上がります。

今回オーバーホールしたのは、スプリングドライブのモデルです。機械式とクォーツ式を融合した、セイコー独自のムーブメントです。

 

 

 

グランドセイコーをオーバーホールに出してみた

実際にオーバーホールへ出してみました。果たしてどうなった?仕上がりは?価格は?

 

 

10年目のグランドセイコーをオーバーホールへ

オーバーホールに出したのは、ムーブメントにスプリングドライブを搭載したSBGE009というモデル。10年くらい前にヨドバシカメラ梅田で購入しました。定価が確か60万円前後。量販店ということもあり、実売は45万円ほどでした。高価ではありますが、今に比べるとまだ手が出しやすい金額だったのです。

そして今回が初めてのオーバーホール。こんな記事を書いておきながら、10年経ってようやくオーバーホールに出した始末。とはいえ、精度には全然問題ありませんでした。もともとゼンマイ駆動ながらクオーツ並の高精度を実現したスプリングドライブ。10年経過しても、問題なく時を刻んでいました。

ただ、一つ問題が。ブレスのバックルが壊れて、パチっと閉まらなくなったのです。着けていると、時々ポロっと外れて落ちそうになります。その状態でしばらく使っていましたが、ヒヤヒヤしながら使いました。バックルが外れても幸い手首に引っかかって地面に落とすことはありませんでしたが、アスファルトの地面に落しでもしたら大変。修理も兼ねて、オーバーホールに出すことにしました。

オーバーホールに出すのは、購入したお店でなくても大丈夫。正規店であれば、どこでも受け付けてくれます。今回は広島の正規店にお願いしました。

 

 

オーバーホールから帰ってきた!

オーバーホールに出してから1ヶ月。出来上がりの連絡をいただいたので早速引き取りに。

ちなみに受取り時に初めて料金が分かるということはなく、一旦見積もりの連絡をいただいて問題なければオーバーホール作業を進めてもらう流れになります。

 

高級感漂う封筒と一緒に帰ってきました。

 

封筒の中身は修理完了報告書、料金明細、ハンドブックが入っていました。

 

10年も使うと傷だらけ。表面のポリッシュにより、ピカピカになって戻ってきました。

 

 

グランドセイコーといえば、鏡面仕上げに定評があります。傷の少ないピカピカした状態で使いたいですよね。

 

ブレスも研磨でキレイに。

 

時計がキレイになると嬉しくなりますね。

 

表面を研磨してくれますが、あくまでもライトポリッシュ。深めの傷は消えません。これから何度もオーバーホールすることを考えると、これくらいの研磨に抑えておいた方が良いのでしょう。やり過ぎると時計が小さくなりそう。

細かな傷は残ってはいますが、オーバーホール前と比較すると大分ピカピカに仕上がっています。いい感じですね。

 

 

実際にかかった費用は?

気になるのはお金。実際にかかった金額は?何度か書きましたが、クォーツやメカニカルではなく、スプリングドライブのオーバーホールです。

技術料(コンプリートサービス):56,000円

バックル中留修理:2,300円

消費税:5,830円

合計:64,130円

 

結構な金額。時計自体が高いので、金銭感覚がマヒして「まあこんなものか」と思ってしまいますが、プレステ5が買える金額。これが数年に1回かかるのですから、高級時計を維持する費用はバカになりません。

とはいえ、着けた時の満足感は代え難いもの。必要なコストとして積極的に受け入れるしかありません。

 

 

 

まとめ

日本を代表する高級腕時計ブランド「グランドセイコー」。2017年に独立したブランドとなり、文字盤から「SEIKO」の表記がなくなりました。車で言うレクサスみたいな感じですね。

そのグランドセイコーをオーバーホールに出してみました。自分のグランドセイコーは、SEIKOのロゴの入った10年前のモデルです。10年越しのオーバーホールとなりましたが、バックルの修理以外に特別な費用がかかることなく完了しました。

時計がキレイになるとやっぱり気分がいいですね。同じ時計ではありますが、新たな気持ちで着用することができます。とはいえお財布が痛い!