オシャレな観葉植物の代表格と言えば、モンステラがあげられるでしょう。切れ込みの入った独特の大きな葉は、部屋の中でかなりの存在感があります。観葉植物の定番中の定番でもあります。
モンステラの由来は「モンスター」。あの特徴的な葉。確かに怪物ですね。正確に言えば、「モンスター」の語源であるラテン語の「monstrum」が由来です。
モンステラはかなり手に入りやすい観葉植物で、ホームセンターの園芸コーナーでも必ずと言っていいほど置いてあります。
我が家でもリビングにモンステラを置いてあります。
しかし、うちのモンステラ、なんだか元気がないのです。鮮やかな緑色の葉が、黄色く変色していきます。終いには、5枚あった葉が2枚まで減ってしまいました。
原因を探ると、どうも根詰まりしている様子。果たして、危機に陥ったモンステラを救うことができるのでしょうか。
モンステラを救うミッションが始まります。
モンステラってどんな植物?
熱帯アメリカ原産のサトイモ科の植物です。熱帯アメリカとは、ブラジルやベネズエラのあたり。そう、暑い地域の出身です。
つる性の植物であり、野生のモンステラは他の樹木に這い上がるように伸びています。
熱帯の植物なので、寒いところが苦手で、水も大好きです。ただ、大きくなると比較的乾燥にも強くなるようです。
モンステラの特徴と言えば、切れ込みの入った大きな葉。ジャングルで自生するのに、下の葉へと効率良く日光が当たるようにあのような形に進化したと言われています。面白いですね。
もう一つの特徴は、「気根」です。枝の途中からウニョウニョと伸びてきます。
これは空気中の水分を摂取する機能があるとか。邪魔なら切っても問題ないようですが、なんか面白いのでそのままにしています。
モンステラが枯れそう!植え替えをしました。
そんな我が家のモンステラ。買ってきた時は、白いプラスチックの鉢に植えられていました。ただ、あんまりオシャレじゃないですよね。買ってすぐに、別の鉢に植え替えてしまいました。
当初は問題なかったのですが、家に来てから半年くらい経ったころから、なんだか葉が黄色く変色してきました。終いには、一本ずつ枯れていく始末。この前だと、株全体が枯れてしまうかもしれません。
根詰まりが原因!?
ネットで調べてみると、黄色く変色するのは根詰まりが考えられるとのこと。
根詰まり、、、原因はハッキリしています。小さすぎる鉢が問題の根源なのでしょう。買ってきた時から半年もすると、根がかなり伸びているはず。現に気根も結構伸びています。土の中も伸びていても不思議ではありません。
土の表面にも根っこが見えています。こりゃ詰まってそうですね。
もっと大きな鉢に植え替えてみることにしました。
新旧の鉢の比較。右の木の鉢はイケアで購入しました。現在の鉢のまますっぽり入ってしまうような大きさ。ちょっと大き過ぎますね。まあ、手持ちはこれしかないから仕方がありません。大きく育つのを期待して、これに植え替えてみます。
植え替えを実施
モンステラの植え替えに適した時期は、5月から9月です。
調子が悪くなり始めたのは、だいたい3月頃から。まだ植え替えをするには早いタイミング。
植物の植え替え時期は、植物が成長する時期に関係しています。植え替えには、少なからず植物にダメージを与えます。植え替えの際に、根が切れたり、傷ついたりするのはしょうがありません。
成長期であれば、受けたダメージを回復しやすいのです。逆に言えば、成長が止まる時期にダメージを与えてしまうと、そのまま枯れてしまう恐れがあります。
3月はまだちょっと早いかなという気がしたので、4月中頃まで待って植え替えをすることにしました。室温の安定した室内に置いているので、まあ大丈夫でしょう。
植え替えを開始して、いきなり難問にぶち当たります。
鉢から出てこない!
ひっくり返してポンポン叩いてもびくともしません。出てくる気配がありません。
恐らくまだ土が湿っているから。ちょっと水をやらずに土が乾いてから再挑戦したいと思います。
数日置いて、鉢が軽くなったのを確かめます。土は乾いたようです。改めて植え替えに取り掛かります。
鉢の中でぎっしりと詰まっているのでしょう。やはりなかなか鉢から出てくれません。
そこで竹串を用意しました。鉢の際を竹串で突いて隙間を作っていきます。グサグサ刺していきます。おじさんがブーンと草刈りをしている匂いが漂ってきます。根っこに傷がついているのでしょう。しかし、この鉢を抜け出さなければ、株自体が枯れてしまいます。多少の犠牲には目をつぶるしかありません。グサグサ。グサグサ。
おっ、グラグラし始めたぞ。さらにグサグサ。グサグサ。
ひっくり返して、ポンポン。
ドバッ。
とうとう鉢から出すことに成功しました。そのまま新しい鉢に植え替えます。
鉢にはまず底石を敷き詰めます。
土はこんな感じで配合してみました。
赤玉土:2
鹿沼土:2
観葉植物の土:1
くん炭:0.3くらい
バーミキュライト:少々
混ぜるとこんな感じに。
鉢が大きいので、結構な量の土が必要でした。なんとか植え替え完了。
これでモンステラは復活するのでしょうか。
モンステラは復活した?
植え替え時は4枚の葉がありました。植え替えのダメージによるものか、なんと2枚に減ってしまいました。
しかし、、、なんと目が。いや、芽が!
上の写真。右の枝からニョキっと出ている新芽が分かりますでしょうか。
近くで撮るとこんな感じ。新しい葉が出始めました!
これは嬉しいですね。葉っぱがたった2枚の寂しいモンステラになってしまうのかと覚悟していましたが、元はもっとたくさんの葉が茂っていたモンステラ。元の姿に戻ろうとしているのかもしれません。
それにしても面白いですね。まるで旗のように、ぐるぐる巻かれた状態で伸びてくるんですね。これが開いたらどんな葉になるのでしょうか。楽しみですね。
まとめ
ボタニカル柄といえばモンステラ。壁紙のデザインなんかでも見かけます。そんなオシャレなモンステラを我が家のリビングにもお迎えしたのですが、鉢が小さ過ぎたためか根詰まりを起して枯れかけてしまいました。
今のところ植え替えはうまくいっている様子。新芽が出てきました。せっかく大きな鉢(大き過ぎた?)に植え替えましたから、これからどんどん大きく育って、たくさん葉をはやして欲しいですね。