住のもの (すのもの)

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マンションの騒音。分譲マンションの音について、日々感じるところをレポートします。

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マンションに住むぞ!

たくさんの家族が一つの建物に居住するマンション。気になるのが、「音」ですよね。上下左右からの騒音。特に上の階のドンドンが気になるところです。

で、実際にどうなの?分譲マンションに住み始めて早くも3年近く経ちました。日々の生活で感じる音についてレポートします。マンションの騒音。実際のところどうなのでしょうか。

 

 

 

 

マンションの騒音。

マンションの騒音は、大きく分けて「外の音」と「中の音」に分けられます。

外の音は、マンションの外からの音。目の前に道路や鉄道が走っていると、当然外から大きな音が入ってきますよね。防音効果の高い窓ガラスなどで、ある程度軽減することができます。

もう一つが中の音。実はこれが気になります。外の音より断然に。今回の記事も、中の音に焦点を当てます。マンショントラブルのNo.1は、騒音が原因。特に上の階からのドンドン。

一つの建物に複数の家族が入居する集合住宅。コンクリートの壁の向こう側には、別の家族が住んでいます。それぞれの家族が生活し、音を出しています。もちろん我が家も。音の問題は、ある程度しょうがない面もあります。

中の騒音には、横からの騒音と上からの騒音があります。

横からの騒音とは、隣家からの話し声やテレビの音など、上からの騒音は歩いたときにドンドンと下の階に響く音です。

 

マンションの性能によって違う

騒音に悩まされるかどうかは、マンションの性能に大きく左右されます。

外からの騒音は、窓ガラスが大きく左右します。二重サッシやペアガラスであれば、外からの騒音を軽減することができます。

そして中の騒音。左右からの騒音は、戸堺壁の厚みが重要。隣の家とを隔てるコンクリートの壁です。この壁が厚いと遮音性が高まります。一般的に180mm以上あれば十分とされています。

また、コンクリートの壁に直接壁紙を貼るのではなく、木枠を設けて石膏ボードを貼り、その間にグラスウールなどの吸音材を入れる方法も多く採用されています。

ただこれは一般的な低層のマンションの場合で、タワーマンションは事情が異なります。すべての住戸にコンクリートの壁を設けると、建物の重量が大変なことになります。軽量化するために、コンクリートを用いずに金属のフレームと石膏ボードのみで壁が設置されます。

コンクリートの壁は湿式、タワマンのような壁は乾式と呼ばれます。乾式の場合でも、やはり厚みが重要。石膏ボードの中にはグラスウールなどの吸音材が詰められます。

 

厄介な上からの音

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マンションの騒音トラブルとしてもっとも多いのが、上階からの音でしょう。人が歩くドンドンという低音は、そのまま下の階に伝わりやすいです。音というよりは床の振動が原因。だからこそ厄介で、なかなかシャットアウトするのが難しいのです。

上からの音を軽減するには、やはりコンクリートの厚みが重要。床を構成するコンクリートのことを床スラブといいます。この床スラブが厚くなるほど、遮音性が高くなります。一般的には200mm以上必要とされています。

しかし、一概に床スラブの厚みだけで解決しないのが上からの音の悩みどころ。例えば床の面積が大きくなれば、振動を抑えることが難しくなり、より厚いスラブ厚が必要となります。また、梁の位置、二重床や直床といった内装にも左右されます。それにフローリングの素材なんかも。

二重床とはまさに床が二重になっている構造。床スラブに直接フローリングを貼るのではなく、少し浮かしてフローリングを設置します。二重床の方が遮音性が高いとされてきましたが、中の空気が振動を増幅させてより大きく響く現象が起こります。これを「太鼓現象」と言います。

二重床のメリットは、フローリングの下に空間ができるので、配管がしやすくなります。また、フローリングの下に緩衝材を必要としないので、しっかりとした固い床になります。コンクリートスラブに直接フローリングを敷設する直床の場合、遮音のための緩衝材が間に入ります。そのため少しフニャっとした踏み心地になります。

一見フローリング下に空間のある二重床の方が遮音性が高そうですが、直床の方が遮音性が高いという意見もあります。

 

 

我が家のマンション。騒音はどう?

我が家の騒音はどうでしょうか。騒音の状況をレポートする前に、我が家のスペックを確認しておきましょう。

 

■壁

我が家は低層のマンションであり、湿式のコンクリート壁です。

壁の厚みは200mm。内側には石膏ボードが貼られており、コンクリートと石膏ボードの間にはグラスウールが詰められています。

 

■床

床のスラブ厚は200〜220mm。これ以上必要という基準のギリギリくらいです。

フローリングは二重床となっています。

 

実際のところ、騒音はどう?

上記のスペックを踏まえて、実際の騒音はどうでしょう。3年近く住んで、普段の実感からレポートします。

 

■隣の音は?

これはまったくと言っていいほど聞こえてくることはありません。壁が音を完璧にシャットアウトしてくれています。

あまりに大きいとそりゃ漏れてくるでしょうけど、一般的な音量でのテレビや音楽であれば、周囲に迷惑をかけることなく楽しめそうです。

恐らく一般的な分譲マンションであれば、たいていクリアしているのではないでしょうか。

 

■上からの音は?

これは多少気になりますね。

ドンドンという音は、どうしても響いてしまいます。

特に小さな子供がいる家庭。実は我が家の真上はそんなこともありませんが、斜め上の家庭には小さな子供が3人。日々走り回っています。そう、実は真上でなくても、お隣の上でも音が聞こえてくるのです。

とは言っても、日中はほぼ気になりません。休みの日の午前中など、子供が走り回っているであろう時に、遠くで太鼓を叩いているような感じで聞こえてきます。大人が普通に歩くだけなら、ほぼ響かないと言ってもいいでしょう。

小さな子供なので、こればかりはしょうがないですよね。うちにも小さい子供がいるので、日々ドンドンしないように注意しています。

実はうちのマンションの掲示板に、上階からの騒音について注意書きが掲示されたことがあります。あまりにドンドンうるさくて、管理組合にクレームを入れた人がいるのでしょう。真上に男の子の兄弟が住んでいるのでしょうか。下の階にも配慮した生活が求められます。

ちなみに硬いものを床に落としたようなカンッというような高音は、ほぼ聞こえてきません。響くのはドンドンの低音のみですね。

 

 

コミュニケーションが大切

常々思うのが、迷惑をかけたりかけられたりするであろう人とは顔見知りになっておくのが大切だということ。会ったらちょっと挨拶するくらいの間柄でもOKでしょう。

我が家はお隣も真下も娘の保育園の同級生。特にお隣は家族ぐるみのお付き合いをしています。かなり恵まれた環境だと思います。

相手のことが分かっていれば、多少の騒音は気になりません。それに、迷惑になっちゃいけないと、より気を使うようになります。

知らない人からの迷惑が一番イライラするんですよね。普段からコミュニケーションが取れていれば、そんなことはありません。

引っ越したら、上下左右の住戸に挨拶に行くというマナーというか慣習があります。今後気持ちよく過ごすためにも、あれって結構大事だと思います。

 

 

まとめ

以上マンションの騒音について記事にしました。横の音と縦の音は性質が異なります。横の音はただ音をカットつまり遮音すればOKです。しかし、上階からの音は床スラブの振動が原因であり、なかなか厄介な音です。マンションの騒音トラブルNo.1は、上からのドンドンでしょう。

我が家もお隣の音はほぼ聞こえてきません。以前の賃貸マンションの時は、お隣の喧嘩が時々聞こえてきましたが、今の分譲マンションではまったく聞こえません。(そもそも喧嘩してないのかも)

ただ、上からのドンドンは聞こえてきます。厄介な音ですよね。

マンションの構造はどうしようもないので、音が響きやすいマンションであれば、住民個々が注意を払う必要があります。マイホームなのに周囲に気を使って生活するなんて嫌だ!という方もおられるかもしれませんが、そんな方は戸建てを選ぶべきでしょう。集合住宅なので、多少気を使って生活するのが大切。結果的にその方が気持ちよく過ごすことができます。