長く乗ってきた愛車。いずれ手放す時がやってきます。
ライフスタイルの変化に合わせて、例えば家族ができたら泣く泣くスポーツカーからワンボックスへ買い替えざるをえないこともあるでしょうし、単純に別の車に乗ってみたいという動機も。
車を手放す時に検討しなければならないのが、車の売り方。なるべく良い条件で売りたいですよね。
車を売るにも、その方法は一つではありません。車を売る方法それぞれのメリットやデメリットについて、自分の経験も踏まえて考えてみたいと思います。
車を売却。どんな方法がある?
車を売る方法は一つではありません。買取専門業者に査定してもらうことも一つの方法ですし、車の買い替え時に下取りとして出すことも。
よくある方法としては、下記の3つがあげられるでしょう。
■販売店(ディーラー)で下取りに出す
■買取専門店で売却
■ヤフオクなどの個人売買
個人的には3つとも経験があります。初めて車を購入したのは大学生の頃。個人売買でした。その車を売ったのも個人売買です。直近では、現在の車を購入する際に、ディーラーへ前車を下取りに出しました。
それぞれどんなメリットとデメリットがあるのでしょうか。
自動車販売店(ディーラー)での下取り
もっともポピュラーな方法?買い替えの際に、自動車販売店で下取りしてもらいます。下取りなので、その代金は次の車の代金に充当されます。
メリット
●ディーラーにすべてお任せできる
納車時に前車でディーラーに乗り付けて、そのまま新車に乗って帰ればOK。あとの手続きはすべてディーラーがやってくれます。何も考えずに、車を買う流れの中で売却することができます。もっとも楽に車を売ることができる方法ですね。
●時には戦略的な買取価格も期待できる
ディーラーの目的は、車を買い取ることではなく、新車を売ること。車を顧客に買ってもらうため、値引きだけでなく下取り価格のアップでサービスしてくれることも。
自分も今の車を買う時に、最初の提示価格から30万円ほどアップしてくれました。ちょうどマイナーチェンジ前のタイミングが良かったのかも。
決算時期やモデルチェンジ前などが狙い目ですね。
デメリット
●基本的には低めな査定額
ディーラー買取の場合、車種ごとにある程度決まった下取り額が定められています。基本的にはそれを基準に金額を決めるのですが、その査定額が少し相場より低めです。なにも交渉しない場合は、相場より低い金額で車を売る事に。
●売却額はすべて車の購入費になる
もし車を売ったお金を別の買い物に使ったり、ローンの返済などにあてたい場合。
ディーラーで下取りに出すと、全額が車の購入費にあてがわれることになります。
もし売却したお金を別の何かに使いたい場合、ディーラーでの下取りではなく買取店に売却しましょう。
買取専門店での売却
ガリバーやビッグモーターといった買取専門店への売却。ディーラーの下取りより少しハードルが高くなりますね。売る側がしっかりしないと、うっかり安い価格で売ってしまいかねません。うまくいけば高く買い取ってくれる可能性も。
メリット
●ディーラーより高い査定が期待できる
買取の専門業者。販売の専門であるディーラーより、一般的には高い査定が期待できます。
高い査定をゲットするには交渉が大切。他の業者との比較も。
最初に提示された金額は鵜呑みにせず、粘ってより高い金額を引き出しましょう。
●比較が可能
ディーラーへ下取りに出す場合、車を買う販売店の査定額しか知ることができません。
買取店であれば、複数の業者に査定してもらうことが可能。一括で査定の申し込みができるサイトもありますので、利用しても良いかもしれません。
過去実際に売却した際には、まずは一括査定サイトに登録しました。たくさんの業者からアプローチがありました。
●現金が手に入る
買取店は現金で買い取ってくれます。担当者が車を取りに来て、数日後には銀行口座にお金が振り込まれます。
車を売ったお金を、次の車への買い替え以外にも使いたい。つまり現金が必要なら、ディーラー下取りではなく、買取店に依頼しなければなりません。
デメリット
●交渉が面倒
より高い査定額をゲットするためには、担当者との交渉が必要です。自分もそんな交渉が苦手ですので、かなり面倒くさく感じました。
また、一括査定サイトに登録すると、人気の車種だとうざいぐらいの電話がかかってきます。メールかなんかで教えてくれたらいいのですが、実際に会うまで提示してくれなかったりします。
より高い査定を得るには、複数の業者との交渉が大切ですが、そんなのかなり面倒ですよね。
車を売却するなんて滅多にないことなので、少しの面倒と割り切れるかどうか。
ヤフオクなどの個人売買
もっともハードルの高い売り方。個人売買をするなら、売る方も買う方もそれなりの知識が必要です。
ヤフオクで車を売ったことはありませんが、何度か購入したことはあります。それなりに時間と労力が必要です。
メリット
●中間マージンがない
ディーラーや買取店の場合、どうしても利益を乗せる必要があります。交渉に来る営業担当者の人件費、店舗の家賃、倉庫の家賃などなど、営業するには経費がかかります。
個人売買なら、そうした利益や経費分がカットできます。うまくいけば、より安い価格で買えますし、より高く売れることが期待できます。
●自分で設定した価格で売却できる
例えばヤフオクなら最低落札額を設定することができます。それで入札が入れば、自分の希望価格で売却することが可能。
ディーラーや買取店で提示される価格は、たいてい自分の想いより低いもの。個人売買なら、自分で価格をコントロールできます。ただし、それで買ってもらえればの話ですが。
デメリット
●名義変更などの手続きが面倒
ディーラーや買取店であれば、色々な手続きは業者が代行してくれますが、個人売買ならすべて自分で作業しなければなりません。
車を手に入れると、様々な手続きが発生します。名義変更のための書類を準備したり、陸運局に行ったり、車庫証明を取得したりと。それなりの知識が求められます。時間も。
●相手がどんな人か分からない
信頼できる業者ではなく、どんな人が購入するのか分かりません。もしかしたら、何らかの悪意を持った人が近づいてくるかもしれません。
高く売れる可能性がある反面リスクもあるのです。
まとめ
車を売る方法について記事を書いてきました。
では、どの方法が良いのか。「場合による」というのが答えでしょう。
新車に買い替えるのであれば、やはりディーラーでの下取りが便利でしょう。車を買う流れで、特に負担なく車を売却することができます。ただし、低めに提示される場合も多いので、新車の値引き交渉と合わせて下取りアップ交渉も粘ってみましょう。
現金が必要であったり、しばらく車を所有しないのであれば、専門店での買取となります。少しでも高く売りたい場合も。交渉が面倒に感じるでしょうが、「高く売るため」と考えて頑張りましょう。
個人売買は、その労力やリスクの面からあまりお勧めできません。
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