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地方都市でマイホームを購入し、家族の幸せを追い求めるブログ

「自分の車」を持つ方法それぞれのメリットとデメリットを考える。カーローン、残価設定ローン、カーリース、サブスク。

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 自分の車に乗る方法。「自分の」がポイントです。近頃は車を所有しない選択も一般的になりました。大都市部なら持ってない人の方が多いでしょう。

しかし、車があれば何かと便利ですし、生活の範囲も広がります。休日の楽しみも拡大します。とにかく行動範囲が広がるのです。

それなら、レンタカーやカーシェアでも良さそうなもの。カーシェアのステーションも日々拡大中です。しかし、「行こう!」と思い立った時にブーンとお出かけできるのが、車の良いところ。実際に使ってみると分かるのですが、カーシェアは急に使おうと思っても、空きがないことが結構あります。遠い不便なステーションしか空いてないことも。

やはり、「自分の」車があるとメリットが大きいです。費用面ではデメリットかもしれませんが、それを補って余りある利便性があります。地方は特にそうですよね。

では、その「自分の」車を持つ方法。まずカーローンで購入することが思い浮かびますが、それ以外にも方法があります。

今回の記事では、車を持つ方法とそれらのメリット及びデメリットについて考えてみましょう。

 

 

 

 

現金一括で購入

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札束を持ってディーラーに行くことはないでしょうけど、現金一括で車を購入できたらいいですよね。泣く子も黙る現金一括。可能であるなら、この方法がもっとも良い方法です。なぜなら金利がかからないから。

とは言っても数百万円を一度に出せませんから、しがないサラリーマンにとってはほぼ不可能に近い方法であり、ローンのお世話になります。

 

メリット

 

余計な金利がかからない

先にも書いた通り、お金を借りないので金利負担がありません。ディーラーのカーローンで3%程度。5年ローンならそこそこの金額を金利として支払うことになります。

 

毎月の返済が不要

毎月毎月返済が続くって嫌ですよね。現金一括なら最初に支払えば、もう自分のもの。ローン返済がありません。

 

何も制約がない

買った瞬間から自分のもの。ローンをすると車検証にはローン会社が所有者として記載されます。つまり厳密にいうと自分のものではないのです。売却するにもすべて返済して、名義変更してからでなければなりません。現金一括であれば、やろうと思えば納車した瞬間でも売却できます。

また残価設定やカーリースであれば、走行距離にも制約があります。それは他人の車だから。現金で購入したら、そんなことも関係ありません。

 

デメリット

 

当然まとまったお金が必要

当然そうですよね。総額400万円の車を買うなら、400万円の現金が必要です。一度にたくさんの現金を使ってしまうのも、それなりのリスクがあります。もちろんたくさん持っているなら話は別ですが。ギリギリしかお金が無いのなら、無理して一括で購入する必要もないでしょう。

 

 

カーローン

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一般的な購入方法です。ディーラーでも借りることができますし、銀行でもマイカーローンとして商品がラインナップされています。

ディーラーの場合、もちろん販売会社が貸してくれる訳ではありません。自動車メーカー系列の信販会社から借りることになります。例えばトヨタなら、トヨタファイナンスですね。

オススメは銀行です。ディーラーローンより低い金利で借りられます。ディーラーローンは3%台であることが多いですが、銀行だと1%台で借りれるところもあります。ただ、審査は厳しくなりますし、車購入と一緒にお願いできるという利便性もありません。わざわざ銀行に出向いて申し込まなければなりません。

 

メリット

 

自分の車になる

車検証上は信販会社の所有となりますが、基本的には自分の車です。走行距離を気にすることもありませんし、カスタマイズも自由です。

現金一括とカーローンは、本当の意味での「自分の」車を持つ方法と言えます。

 

ローンが終了したら、毎月の返済から解放される

残価設定やカーリースと違って、返済が終了しても当然返却する必要はありません。まさに自分の車となり、苦しかった毎月の返済から解放されます。月々数万円の出費って、結構痛いんですよね。それが無くなるのはありがたいです。

 

長く乗ることができる

自分の車ですから、気に入ったのなら10年でも20年でも所有し続けることができます。ディーラーで勧められる残価設定ローンだと、最終回に残価を一括返済するか返却するか、或いは再度ローンをするかの選択を迫られます。多くの人は、車両の返却を選ぶようです。5年で買い替えたいのなら残価設定もありだと思いますが、長く乗るには適さない仕組みです。

通常のローンであれば、好きなだけ乗ることができます。

 

売却価格を自分で決めることができる

現金一括にも共通するメリットです。車を売ろうと決めたとき、ディーラーに下取りしてもらうか、買取店にお願いするか選択が可能です。また、売却価格についても、交渉して有利な条件を引き出すことも可能です。

残価設定やカーリースの場合は、決まった残価が設定されます。残価はつまり買取価格です。販売店も損はできないので、一般的な買取金額よりも少し低い価格で設定されるようです。

現金一括とカーローンは、真の意味での自分の車を持つ方法と説明しました。それはつまり、売却価格についても選択権を持つことになるのです。

 

デメリット

 

金利がかかる

お金を借りるので、当然金利がかかります。ディーラーのローンでだいたい3%台でしょう。

例えば250万円を5年ローンで借りるとします。返済総額は2,695,300円。195,300円が金利分です。20万円近く余計に支払わなければなりません。

 

ある程度頭金を入れないと、毎月の返済額が上がる

残価設定と違い、頭金を入れなければ購入金額がそのまま借り入れ金額となり、毎月の返済額が増えてしまいます。例えば、総額350万円の車を頭金や下取りなしで購入するとします。金利3%の5年ローンで、月々の返済額が62,890円となります。

総額350万円って、最近ではそんなに高い金額ではありません。それでもフルローンにすると、かなり痛い返済額となります。

 

 

 

残価設定ローン(残価設定型クレジット)

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3年や5年後の車の価値を残価として設定し、残価を引いた金額をもとに毎月の返済額を計算します。それにより、頭金や下取りなしでも、ローン返済額を抑えることが可能です。残価設定型クレジットと言ったりもします。

残価率は中古車の市場価格がもとに決まります。中古市場で人気の高い車は、残価が高めに設置され、月々の支払いが低くなります。

5年後の支払い最終回で、車両を返却するか、買い取るか選択できます。

買い取る場合、残価分を一括で払うか、改めてローンを組む方法が選べます。一時的に大きな金額が必要なのと、ローンを組むにしても高めの金利で設定されることが多く、返却して買いかえる人が多いようです。

つまり、ディーラーにとって有利なローンと言えます。一度残価設定ローンを組んだ顧客は、数年に一度継続的に買いかえてくれる可能性が高くなります。だから、車を購入する際には、このローンを勧められます。

 

メリット

 

通常のローンと比べて毎月の返済額が小さくなる

残価分をあらかじめ引きますので、毎月の返済額が下がります。

ディーラーのチラシでは、毎月の返済例として残価設定ローンが用いられています。そんなに高くない返済額で乗れてしまうように、見せかけることができますね。

また、中古市場で人気の高い車であれば、高い残価率が設定され、より低い返済額となります。レクサスといった人気の車種を数年おきに乗り換えたいなら、残価設定ローンが向いているでしょう。

 

低金利である

一般的には、通常のカーローンと比較して低金利になっています。通常のローンが3%台のところ、残価設定では1%台で設定されていることもあります。

 

色々な車に乗り換えられる

数年おきに新車を買い替えたいというニーズに対しては、残価設定ローンが適しています。

買った当初は「長く乗るぞ」と思っても、5年も経つと他の車に目移りしてしまうもの。残価設定だと3年や5年ごとに買いかえのタイミングが訪れます。車が好きで、色々な車に乗ってみたい方にとっては、残価設定ローンは有効な方法と言えるでしょう。

 

より高額な車が購入できる

残価を据え置くので、普通に購入するより毎月の支払いを抑えられます。例えば30,000円の支払いが20,000円になるのなら、よりワンランク上の車が狙えます。

 

デメリット

 

金利は残価分にもかかる

実は金利は毎月の支払い分だけではなく、残価分にも発生しています。つまり、毎月の返済額には、残価分の金利も含まれているのです。

残価を据え置くとは、要するに一定額を後回しにしているということ。頭金なしで400万の車を買ったのなら、残価設定であっても結局は400万借りているのです。当然その400万円に金利がかかることになります。

 

車の利用に制約がある

走行距離に制約があります。目安としては月に1,000km。休日しか使用しないのであれば、年に1万km走らない人も多いでしょう。しかし、毎日の通勤に利用するなら、注意が必要です。

残価は数年後の価値によって決められます。当然走行距離も価値に影響しますので、過走行の車は価値が下がります。定められた距離をオーバーした場合、返却時に追加の支払いを求められます。

また、返却の際には、原状回復をする必要があります。ホイールなど交換していたら、ノーマルに戻さなければなりません。原状回復できないようなカスタマイズはNGです。

 

買い取るにはまとまった費用が必要

支払い最終回に、残価分をまとめて支払うことで、自分の車とすることができます。ただし、まとまった額のお金が必要です。

残価が150万円で設定されたのなら、当然残債は150万円として変わらず残っています。そんな大金を5年も乗ってきた車にかけるのなら、新しいのに買いかえようという考えに至るのはよく理解できます。大半の人は買い取ることなく、返却を選択するようです。

 

下取りとして活用できない

残った残債を、車をディーラーに返却することで精算します。つまり、手元に車が残りません。

通常のローンであれば、ローンが終了した車は煮るなり焼くなり自分の勝手です。それを下取り車として、新たな車に買いかえることもできますし、買取店に売って現金化することも可能です。そのまま乗り続けるなら、毎月の支払いがなくなり家計が助かります。

残価設定で返却したら、手元に車両が残りません。自動車を所有し続けたいのなら、新たに残価設定ローンを組むか、しっかりとお金をためなければなりません。

 

一度始めると、残クレから抜け出しにくい

上記の通り、3年や5年のローン期間を終えても、手元に車が残りません。自分の車を持ち続けるのが前提であるなら、5年毎に延々と買いかえ続けなければなりません。一つ終わると次の契約が始まるので、毎月の返済が終わりません。

 

 

カーリース、サブスク

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近頃個人向けのカーリースや、サブスクリプションが盛り上がってきています。メリットはなんといってもその利便性。毎月の金額を支払うだけで、新車に乗ることができます。メンテや税金、保険が含まれるので、面倒なことに時間を取られることもありません。

実は基本的な仕組みは、残価設定ローンと似ています。カーリースも数年後の車の価値をもとに残価を設定し、差し引いた金額をもとに毎月の支払額を計算します。

違いは、残価設定ローンはあくまでも車両の代金のみを対象としていますが、リースには税金や保険代などが含まれています。

あと、大きな違いについて。残価設定ローンはあくまでもローンであってお金を借りています。その反対に、リースは車を借りています。リース会社が購入した車を、毎月の費用を支払って借りているイメージです。

最近ではトヨタのKINTOといったメーカーのサブスクサービスも登場しました。カーリースであっても「サブスク」をうたっているサービスもあります。ほぼ同じような仕組みと言ってもいいでしょう。

 

メリット

 

月々の費用のみで新車に乗れる。乗りかえられる。

頭金なしの月々の定額だけで、自分だけの新車に乗れてしまいます。言ってみれば、貯金なしでも新車が持てるのです。中古車を選べるサービスもあります。

一般のカーリースだと各メーカーの好きな車種を選べるようになっています。様々な車にとっかえひっかえ乗りたいのであれば、カーリースはアリな選択肢でしょう。ただ、自動車メーカーのサブスクサービスだと、選べる車が限定されます。

また、子供がまだ小さい場合。子供の成長に合わせて、乗りかえることも可能です。数年おきに、より大きな車にステップアップするような感じですね。

 

メンテや税金も毎月の支払いに含まれる

毎月の定額さえ支払えばOK。メンテも含まれる契約であれば、車検代を気にする必要がありません。車検代って、いくらになるのかひやひやしますよね。一定額しかかからないのであれば、今後の出費を予定することができます。

 

デメリット

 

自分の車にならず、気を遣いながら使用しなければならない

残価設定ローンと同様に、リースも数年後の市場価値をもとに残価が定められます。価値を棄損するようなことになると、追加の支払いが発生します。車体に傷をつけたり、きれいに扱わなかったりすると、残価と実際の価値に差額ありとされ、その差額を支払うことになります。

そしてなにより、走行距離ですよね。だいたい月に500kmから1,500kmで設定されます。例えば1,000kmの場合。東京大阪間を往復したら、もう1,000kmです。月に何度か遠出の行楽をしたら、すぐ1,000kmなんて超えてしまうでしょう。ひやひやしながら乗らなければなりません。

 

金利は残価分にもかかる

これも残価設定ローンと同じですね。リースであっても車両の購入代金全体に金利が発生します。

 

途中解約できない

カーリースは原則的に途中解約ができません。それでも途中解約しようとした場合、残債だけでなく違約金が発生することもあります。かなりの金額になります。

リースによっては、残債さえ支払えば解約できるサービスもあります。

また、トヨタのサブスクであるKINTO は、あらかじめ利用料の何か月分といった解約料が定められています。そして、高齢者の免許返納や海外転勤を理由とする解約の場合、解約料が無料となっています。

 

ずっと毎月の支払いが発生する

残価設定ローンが抜け出しにくくなるのと同様に、カーリースやサブスクで車を持つ限りずっと毎月数万円の支払いが発生します。車を買ってしまうか、車を持つのをやめるかしなければ、何年たっても変わらずお金が出て行きます。

 

 

個人的にオススメの買い方は?

以上現金一括、カーローン、残価設定ローン、カーリース及びサブスクのメリットとデメリットを考えてきました。

では、どの買い方がオススメなのか。個人的には「自分の」車を持つことに重きを置いて、カーローンをオススメしたいと思います。先日購入したランクルプラドも、一般のカーローンを利用して購入しました。

もちろん現金一括が一番いいのですが、まとまった現金が必要。ありません!ということでカーローンです。

なんと言っても、支払いに終わりがあるのが嬉しいですよね。 5年ローンなら、5年継続して支払えば、あとは車が残ります。そのまま続けて所有すれば、車両代はもう不要。ローンに充てていたお金を、貯金や投資に回すことも可能です。

決まった期間だけ車を持ちたいというニーズや、地方に転勤となり一時的に車が必要になったということであれば、カーリースやサブスクがオススメでしょう。費用がコミコミなので、面倒が省けます。一時的なニーズに打って付けです。

ただ、カーリースは解約が難しくなるので、解約しやすいサービスがオススメです。トヨタのKINTO なら解約時の費用が明瞭化されています。トヨタ車に好きな車があれば、オススメです。プラドなんていかがでしょうか。