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1年以上新幹線通勤をしたので、実際に感じたメリットやデメリットをまとめます。新幹線の定期券も解説!

2019年4月から2年間新幹線通勤をしました。2年間新幹線通勤を続けてきて、良かった点や苦労した点など色々実感しています。

この記事では、新幹線の定期券について解説してから、実際やってみて分かった新幹線通勤のメリットやデメリットについてまとめています。

実は新幹線通勤。将来の年金額にも関係してくるのです。(2022.6更新)

 

この記事の内容

・新幹線の定期券のこと。買える場所、乗車制限など。

・実際に新幹線通勤をしてみて良かったこと。新幹線通勤のメリット。

・逆に良くなかったこと。新幹線通勤のデメリット。

 

 

 

 

新幹線の定期券って?

新幹線にも定期券があります。広島から岡山まで新幹線通勤をしました。新幹線というだけあってかなり高額な定期代です。ちなみに3カ月定期で、363,040円。もちろん会社から通勤費として支給されています。高額過ぎて個人じゃ到底払えない金額です。

その新幹線の定期券の名称は、FREXと言います。通学用はFREXパルという名称で、通勤用より低い価格設定となっています。もちろん学生しか購入できません。

 

新幹線の定期券

通勤用定期券:FREX

通学用定期券:FREXパル

 

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購入は、みどりの窓口でも可能ですし、新幹線の自動券売機でも購入可能です。券売機でもクレジットカードが利用できます。新幹線の駅でなくても、定期券うりばのある駅でも購入できます。自分はいつも広島駅の自動券売機で購入しました。券売機なら行き帰りの途中で、並ばずに購入することができます。みどりの窓口はいつでも混んでますよね。

 

定期券を買える場所は?

みどりの窓口

新幹線の自動券売機

定期券うりばのあるJRの駅

 

JR西日本を利用していますが、西日本だと定期券はまだ旧来の磁気カードしかありません。東日本だとSUICAが利用可能です。磁気カードだと、落としはしないかヒヤヒヤもの。絶対に落とさないよう、カードケースを鞄に繋いで対策しました。

 

追記:2021年3月13日より、新大阪〜新岩国間でICOCA定期券が利用できるようになりました。また、23年春よりエリアが拡張され、新大阪〜博多間でも利用できるようになります。

 

のぞみに乗れるが、自由席のみ

定期券だからといってこだまやひかりしか乗れないかと言うとそんなことはなく、のぞみ、さくら、みずほにも乗車できます。

ただし自由席のみです。のぞみだと1〜3号車の3両が自由席です。こだまの場合、基本は8両編成のうち1~3号車が自由席です。列車によっては7、8号車も含めて計5両が自由席として設定されています。

 

購入可能な距離に制限がある

だいたい200kmまでの範囲で定期券を購入することができます。なので、例えば東京新大阪間の定期券は購入することができません。そもそもすごい金額になりそうですね。

例えば東京駅から東海道新幹線で通勤するとして、最長で豊橋までの定期を購入することができます。新大阪を起点とすると、東は浜松、西は三原(広島県)まで購入可能です。自分が住む広島からだと、西は西明石で東は博多までの定期が購入できます。

 

3カ月定期まで

在来線だと1カ月、3カ月、6カ月の定期が買えます。会社から支給される通勤費も6カ月定期の金額ですよね。

新幹線の定期券は1カ月と3カ月が販売されており、6カ月定期はありません。よって新幹線通勤の対象者は、3カ月毎に会社から通勤費が支給されています。

ちなみに広島岡山間の1カ月定期は127,380円、3カ月だと363,040円です。1カ月定期を毎月購入するより19,100円割引されています。

 

並行する在来線も乗車できる

広島岡山間の新幹線定期券であれば、もちろんその区間の新幹線自由席には自由に乗車することができます。それに加えて、並行して運行する在来線にも乗ることができます。例えば、広島駅から普通列車で糸崎で乗り換えて、尾道にもこの定期券で行けるのです。

 

 

 

新幹線通勤をして良かったことは?

では新幹線通勤をしてみてどんなメリットとデメリットがあったのか。1年以上やってきた経験からご紹介したいと思います。まずはメリットから。

 

自分の時間が持てる

広島岡山間は35〜40分です。往復すると1時間超。この1時間がかなり貴重なのです。

独身の頃だと、家に帰ればすべては自分の時間。何でも出来ますよね。しかし、家族ができて小さな子供がいるとそうもいきません。家だとゆっくり本も読めません。

この往復の通勤時間だけは、自分だけの時間。新幹線通勤を始めてから、読書量が増えました。勉強もしっかりできますね。自分が成長できる貴重な時間です。

 

ゆったり通勤できる

通勤といえば、混雑した電車を思い浮かべます。ぎゅうぎゅう詰めの車内。毎朝大変です。

新幹線通勤であれば、ゆったり座って通勤できます。コロナ禍を境に乗客が大きく減少してしまいましたが、それ以前でも座れなかったことはありませんでした。快適です。

 

ほぼ遅れなし

JRの在来線だと、大雨が降ると必ずといっていいほど遅れが生じます。ちょっと強い風が吹いても遅れますよね。また、踏切で事故が起こって遅れることもあります。

それに大雨が降ると土砂崩れなどで線路が崩壊し、しばらくの間運休することも。そうなるとバスでの代替輸送となるのですが、混雑したバスってキツいですよね。

新幹線はずっと高架の上を走っているので、自然災害に対しても強いです。大雨で並行する在来線は運休しても、新幹線は通常通り営業していることも多いです。

 

飲みに行かなくなった

飲みに行くのが好きな人にとってはデメリットかもしれませんが、個人的には飲みに行く回数が減るのはメリットです。

たまには必要なのかもしれませんが、飲み会って時間もお金もったいないですよね。

新幹線といっても長距離の通勤なので、帰るのに時間がかかります。それに、飲んでから乗るとかなり酔いが回ってしまいます。こんな事を言い訳に、飲み会を断ることができるのです。

 

早く仕事を終わらせて帰るという意識

新幹線の乗車時間は40分弱ですが、当然駅から会社および駅から家の間も移動時間がかかります。通勤に片道1時間半かかっています。夜7時に会社を出ても、家に帰るのは8時半です。

家での時間を大切にしたいので、早く帰るぞという意識が強くなりました。そうなると自然と効率的に仕事を終わらそうという姿勢になるのです。

 

クレジットカードのポイントが貯まる

高額の定期代。通勤手当として会社から支給されました。3カ月定期で363,040円。そんな現金を持ち歩く訳にはいかないので、当然カードで買うことになります。そう、ポイントがかなり貯まるという副次的なメリットがあるのです。定期だけで年間145万円のお買い物。貯まったポイントは、商品券かAmazonポイントですね。

 

 

 

新幹線通勤。良くなかったことは?つらいことは?

もちろんメリットだけでなく、デメリットも存在します。では、デメリットを見ていきましょう。通勤時間が以前より長くなるので、やはりその点がつらいですね。

 

通勤時間の無駄

片道1時間半。往復で3時間の通勤時間です。乗車中は自分だけの時間が確保できるとは言え、かなり時間の無駄ですよね。

テレワークを経験することで、通勤にかける時間のもったいなさをより実感した次第です。

 

早起きがつらい

うちの会社は9時始業なので、それに間に合うには8時前の新幹線に乗る必要があります。起きてから家を出るまでなんやかんや1時間かかります。7時には家を出るので、いつも6時には起床しています。普通じゃんという方もいると思いますが、早起きが苦手なので少しつらいです。

 

定期券を紛失する恐れ

上述したようにJR西日本は磁気の定期券です。高額なので、紛失なんかしたらもう地獄です。

定期を落とさないよう、定期入れを購入し鞄とビヨーンと伸びる紐で繋げました。磁気の券なので、改札を通る際に定期入れから一旦取り出す必要があります。改札を出たら、すかさず定期入れに戻します。ポケットなんかに入れたら失くしてしまいます。何とか2年間紛失せずに済みました。

 こちらの記事もどうぞ。

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自由席なので、時間帯によっては混雑する

新幹線の乗車率が大きく落ち込む前は、時間帯によっては座れないこともありました。特に昼間の時間帯は、旅行で移動される方がたくさん自由席に乗車します。大きなスーツケースを持った外国人の方が多かったですね。

また、朝夕も混雑します。この時間帯はビジネスマンの方が多いです。夕方は出張帰りなのか、ビール片手に談笑するサラリーマンをよく見かけました。

2020年を通して、新幹線の混雑具合がどのように変化したのか、この記事でレポートしています。 

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新幹線が止まると帰れない

非常に速い速度で運行する新幹線なので、すぐ次の駅に着いたと思っても、実際はかなりの距離が離れています。30分少しで到着する広島岡山間は、160km近く離れています。これだけ遠いと、もし何らかの理由で新幹線の運休した場合、並行する在来線を使おうにも簡単には帰れない距離です。

幸いなことに、新幹線が止まって帰れないというのは経験しませんでした。

台風が近づいた時に、1時間に1本のこだまのみの営業となったことがあります。岡山から広島までこだまで帰りました。1時間に1本しかないので、自由席は満席状態。仕方なく1時間半ずっと立ったままでした。のぞみは30分強で着くところ、こだまだと1時間半もかかるのです。しかも混んでいるので、地獄の新幹線でした。

 

社会保険料が上がる

これまでとは全く毛色の違う話となります。新幹線通勤をすることで、実は毎月給料から源泉徴収される社会保険料が増えてしまうのです。つまり手取りが減るのです。その反面、社会保険料が増えるということは、将来の年金額が増えるということでもあります。ただ、今の年金額が貰えることが前提であり、微妙なところですよね。

そのカラクリは、標準報酬月額。所得税や住民税は毎月の給与支給額から一定の割合で徴収されますが、社会保険料はそうではありません。標準報酬月額をもとに計算されるのです。

その標準報酬月額は4月5月6月の支給額の平均から算出されます。標準報酬月額の計算には、各種手当も含められており、通勤手当も含まれるのです。つまり高額な通勤費の分、標準報酬月額が上乗せされ、年金などの社会保険料が増えてしまうのです。

社会保険料は半分を会社が負担していますので、会社の負担も増えています。

詳しくはこちら記事もどうぞ。

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まとめ

以上、新幹線通勤を1年以上継続して実感したメリットとデメリットをまとめてきました。やはり良かったのは、ゆったりと通勤することができることと、自分の時間を持てることですね。

最初は新幹線ということで、ワクワクしましたが、1週間もするとそんなこと感じなくなります。もう普通に電車に乗って通勤する感覚です。

近頃はテレワークの割合を増やして、通勤手当をやめる会社も出てきています。今後はどこで働いても良いという制度を取り入れる会社が増えることでしょう。新幹線通勤といっても毎日通勤するのではなく、たまの出社で遠方からの通勤で乗車するといったケースが増えるかもしれません。

 

たまに旅行などで新幹線を利用するなら、日本旅行のバリ得がおすすめです。JR西日本管内では、以前直前割というお得な切符がありましたが、現在では終了しています。新幹線通勤を2年間経験してから、現在は大阪に単身赴任中。週末広島へ帰るのに、このバリ得を利用しています。

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