前回の記事では、車の買い替えのきっかけについて書いてきました。今の車であるミニクラブマンはすごく気に入っていたのですが、子供が大きくなるに連れて家族の楽しみが変化するなか、どうしてもライフスタイルに合わなくなってきたため、買い替えを検討するに至ったのでした。
前回記事です。
では、どんな車を選べばいいのでしょうか。
まずは具体的な車種選びの前に、ボディのタイプについて考えてみたいと思います。
もちろん人によって違うと思いますが、車を選ぶ流れとしては、まずは自分の趣味や生活に合う車の形を思い浮かべた上で、そのカテゴリーのなかの車種を選択することが多いのではないでしょうか。例えば家族も多いし荷物もたくさんだから次はミニバンにしよう!とまずボディタイプを決めてから、アルファードやエルグランド、セレナやステップワゴンといった具体的な車種に目星をつけ、そしていざディーラーへという流れをたどるというのが車選びのセオリーだと思います。
ということで、あくまでも我が家のライフスタイルに合うかどうかの基準ではありますが、ボディタイプを選んだプロセスを記事にしたいと思います。
我が家の車選びの基準は?
選ぶ基準としては、下記の条件に当てはまる車です。
・経済的
・荷室が広く、室内も広い
・長距離が楽
・何か特徴がある
・運転していて楽しい
ミニバンは?
家族向けの車として真っ先に思い浮かぶのがミニバンです。人もたくさん乗れますし、荷物もたくさん積むことができます。使い勝手という点を最重要に考えるのであれば、ミニバンが最適解であるでしょう。
トヨタノアやヴォクシー、アルファード、ヴェルファイア、日産セレナやエルグランド、ホンダのオデッセイ、ステップワゴン、三菱デリカD:5などなど車種も多彩です。これらの車は多くが3列シートを備えており、3列の状態でもそこそこの荷室容量を備えていますが、3列目を収納することでかなり広大な荷室が出現します。自転車だってそのまま積めます。
ミニバンは売れ筋なので、各自動車メーカーも力を入れているカテゴリーでしょう。
ただ、それだけ乗っている人が多いというのも事実であり、人を少し違った選択をしたいと考える方にとってはなかなか選択しかねるボディタイプでもあると思います。
どこの家もミニバンであることからあまり積極的に選択したくないというのが夫婦そろっての考えであり、候補から外すことにしました。
軽自動車は?
ホンダのNBOXがかなり売れているようです。最近の軽自動車は使い勝手がかなり考え込まれており、多彩なシートアレンジでかなり大きなものまで詰め込めます。自転車だって車輪を外さずに、しかも立てたまま詰める車もあります。リアのシートもかなり広くできます。
ただ軽自動車だと、そもそもの車両の大きさが限られるため、多彩なシートアレンジでたくさん荷物を積めはしますが、そうすると人が乗れなくなってしまいます。荷物をたくさん積んだ上に、リアシートにも人が座るという一挙両得は難しいでしょう。
それに長距離もしんどそうです。もちろん軽で長距離問題ないという方もいるでしょうけど。
軽自動車は荷物をたくさん積んで家族で長距離を移動するという我が家の用途には合わないようです。税金も安く燃費もいいので、日常の買い物など近距離の利用にはもってこいの車です。
セダンは?
室内も広く、長距離も快適です。ミニクラブマンの前は、セダンタイプの車に乗っていました。自動車の基本といってもいい形ですよね。
セダンは人が乗るキャビンと荷物を入れるトランクが分かれています。キャビンに比べるとトランク部分は低くなっていますので、一見容量は少なそうですが、実際のところ結構荷物が入るのです。
例えばトヨタのカローラで429L、メルセデスベンツのCクラスセダンで455Lです。ハッチバックのフォルクスワーゲンゴルフが380Lですから、セダンの方が荷室容量が大きいのです。トランクって結構入るんですね。
ただ、セダンだと高さがあるものは入れづらくなりますし、後席を倒すにしてもキャビンと荷室が一体の車に比べて自由度が少なくなります。
セダンっておじさんがゴルフに行く車というイメージなので(個人的見解です)、ゴルフバックがいくつ入るかということに重きを置かれているようです。トヨタのクラウンなんかは、ゴルフバックが4つ入ることを売りにしているようです。
アウトドアではポイっと荷物を積み込みたいので、セダンは我が家には向いてなさそうです。そもそも荷室とキャビンは一体の方が使い勝手がいいですよね。
ハッチバックは?
これまで乗っていたミニクラブマンはハッチバックです。セダンに比べると荷物は載せやすいですが、車体がそれほど大きくないことから、容量不足です。上でも書いたようにセダンよりも荷物が乗りません。普段使う分には全く問題ないですけど。
ミニに代表されるように運転が楽しい車の多いカテゴリーでもあります。独身や夫婦二人の家庭であればお勧めです。
クーペは?
そもそもクーペの定義ってなんでしょうか。ドアが左右で2枚の箱型の乗用車ということのようです。トヨタの86やスープラ、日産フェアレディZのような車ですね。いわゆるスポーツカーです。
これまでの話の流れからするとあり得ない選択肢ではあります。家族でクーペ1台となるとなかなかの強者です。
とは言いつつも、いつかは乗ってみたいですよね。そんな余裕はありませんが、もし2台目を購入となったら是非スポーツカーを選びたいところです。子供と二人でドライブなんて最高じゃないでしょうか。まあ、もしそうなったら、奥さんから軽を買えというお達しが発せられることでしょうけど。
残った候補は?ステーションワゴンとSUV
色々考えた結果、ステーションワゴンかSUVが候補となりました。荷物がたくさん乗ってミニバン以外となると、このどちらかになりますよね。
ステーションワゴン
セダンのトランク部分に屋根がついたような形ですね。一昔前は、スバルレガシィや日産ステージア、ホンダアコードワゴンなど日本車でもステーションワゴンがブームだったこともありました。ステージアなんてスカイラインGT-Rのエンジンを積んだモデルもありました。ランサーエボリューションのワゴンモデルなんかも存在しました。
最近国産車はあまりステーションワゴンに力が入ってないようで、魅力的な車を選ぼうと考えると輸入車も検討に入れた方が良さそうです。フォルクスワーゲンゴルフヴァリアント、ルノーメガーヌ、プジョー308SWなど、国産車とそれほど価格帯が変わらず魅力的な車がたくさん販売されています。
ステーションワゴンの魅力はなんと言っても、車高が低いことによるセダンと同じような乗り味でありつつ荷物がたくさん積めることでしょう。
スバルレヴォーグで522L、ゴルフヴァリアントは605L、プジョー308SWだと610Lも荷室の容量があります。ちなみに比較リーズナブルな価格帯であるカローラツーリングは392Lで、すこし小さいですね。セダンのカローラは429Lであり、ワゴンなのにセダンよりも小さなラゲッジスペースとなっています。
カローラは少し事情が異なりますが、概してステーションワゴンは広々とした荷室を備えており、キャンプ道具だって充分積み込むことができそうです。運転する人も楽しめて、尚且つ荷物もたくさん積めるステーションワゴンは最適な車と言えそうです。
SUVは?
スポーツユーティリティービークルを略してSUVです。スポーツするのに使い勝手の良い車という意味です。このスポーツというのは、アウトドアスポーツのことを指すようです。つまり本来の意味からすると、SUVはキャンプや釣り、スキー、サーフィンに使う車なのです。
近年はSUVがブームとなっており、各メーカーがこぞって新車を投入しています。アルファロメオのステルヴィオ、ポルシェカイエンなどスポーツカーのイメージが強いメーカーからもリリースされています。ポルシェカイエンは良く売れたのか、マカンという少し小型でリーズナブルなSUVまで市場に投入しています。あのランボルギーニまでもウルスというSUVを出しており、SUVブームすごいという感じです。まあ家が買えるくらいの価格ですが。
SUVはスポーツをするためというより、スポーツに行くための車ですから、ステーションワゴンに負けないくらい広い荷室を持っています。
トヨタRAV4は580L、日産エクストレイルは565L、BMWのX1で505L、X3だと550Lです。ステーションワゴンと同じくらいの荷室容量を備えているのです。
ちなみにスズキのジムニーってすごい人気ですよね。かなり納車まで待たされるようです。新型を見た瞬間カッコイイ、欲しい!と思いましたが、まあ軽自動車なので後席を倒してようやく352Lの荷室です。なかなか家族向けには難しいですね。ソロでの行動なら大活躍すること間違いなしの車でしょう。
SUVの問題点をあげるとしたら、車体のデカさです。車高がありますので、機械式の駐車場に入らないことも多いでしょう。横幅も結構広い車が多いですね。トヨタRAV4で横幅1855mmもあります。大型ミニバンであるアルファードは1850mmですから、アルファードよりも幅が広いのです。1850mmを超えると入らない駐車場が多そうです。
我が家の場合は、マンションとは言え平面の駐車場なので、サイズの問題はクリアです。
ステーションワゴンとSUV どちらがいいのか
我が家のニーズをもとにボディタイプを検討した結果、ステーションワゴンとSUVが候補として残りました。果たしてどちらにすべきなのでしょうか。
次回以降の記事では、いいなと思った具体的な車種をあげながら、ボディタイプをどちらかに絞りたいと思います。