プロの包丁さばき。トントントンとすごいスピードで食材が切れていきます。プロの料理動画を見るたびに憧れますよね。あんなふうにカッコ良く切りたい!
あんなふうにスムーズに食材をカットするためには道具が重要。そう、よく切れる包丁が必要なのです。もちろん腕も必要ですが。しかし、いくら技術があっても、包丁が切れないと意味がありません。プロは切れ味を維持するために、頻繁に包丁を研いでいます。
プロの料理人でもないただのサラリーマン。スパスパとカッコ良く包丁を使いたい!ということで、砥石を購入しました。まずは良く切れるようにするのが先決ですね。
砥石と言えば、シャプトンの刃の黒幕シリーズ。めちゃくちゃ切れるようになると話題の砥石です。今回は#1000と#5000番を買ってみました。
刃の黒幕シリーズって?
セラミック砥石の刃の黒幕シリーズ。かなり切れるようになると評判の砥石です。用途別に下記の番手がラインナップされています。
荒砥
#120 ホワイト
#220 モス
#320 ブルーブラック
中砥
#1000 オレンジ
#1500 ブルー
#2000 グリーン
仕上砥
#5000 エンジ
#8000 メロン
#12000 クリーム
鏡面仕上砥
#30000 ムラサキ
数字の後ろに色を記載しています。砥石そのものに色がついており、間違わずに使える工夫がなされています。砥石を色分けしたのは、刃の黒幕シリーズが最初のようです。
番手の数字が大きくなるほど、鋭く研ぐことができます。1000で研いだ後、5000でさらに研いで刃を仕上げるといった使い方をします。ほとんど手入れをしていない刃物をいきなり#12000で研いでも、なかなか切れるようにはならないでしょう。
#12000までは、だいたい3,000円から6,000円で購入することができます。ただし、#30000ムラサキは一気に一桁高くなります。一般人が手を出す代物ではないでしょう。
Amazon シャプトン 刃の黒幕 オレンジ 中砥 #1000
どうして#1000と#5000に?
上でも書いた通り、シャプトンの番手はかなり細かく分かれています。用途によって使い分けるのですが、すべてを揃える訳にもいきません。
そこで今回は1000番と5000番を購入することに。1000番は中砥、5000番は仕上砥になります。
1000番である程度研いでから、仕上げに5000番を使う流れです。いきなり5000番は使用しません。
#1000を購入した理由
1000番を購入した理由は、使い勝手が良さそうだから。お店ではなく家庭で使うだけなので、頻繁に研ぐことはありません。「なんだか切れ味が悪くなってきたな」と感じてから研ぐことに。その時点で刃はかなり鈍ってしまっているはずです。しっかり研げるよう、中砥でも荒めの1000番を選択しました。
また、1000番であっても、そこそこ鋭く研ぐことは可能です。普段使いなら、1000番だけでも問題ないという意見も目にします。
#5000を購入した理由
とは言え目指すのはスパスパ切れる包丁。そのためには仕上げ砥石も必要となります。5000番も購入しました。
しかし5000番は、仕上砥の中でもっとも荒い番手です。これではスパスパ切れる包丁にならないように思えてしまいます。上には8000番や12000番といったラスボス的な番手も。
確かに5000番は最高の切れ味ではないでしょう。ただ、1000番を研いだ後に8000番となるとかなり飛んでしまうイメージです。研げないことはないでしょうけど、研ぐのに時間がかかりそう。いずれ8000といった細かい番手を買うにしても、繋ぎとして5000番くらいのものは必要になります。
5000番以上の番手は、5000番では物足りない場合に追加することにします。まあ、家庭での料理なら、5000番で必要十分であると言えます。
実際に包丁を研いでみました
Amazonで注文した刃の黒幕が到着しました。刃の黒幕は、プラスチックのケースに収められています。番手によって色分けされています。1000番はオレンジ。
5000番はエンジです。
このケースは砥石台も兼ねており、裏にゴムの滑り止めがつけられています。しかし、これが弱くて結構滑ってしまいます。研ぐ際には下にタオルなどを敷いた方が良いでしょう。
ケースの裏側
砥石自体にも色がついています。間違いにくくて良いですね。オレンジをやってからエンジと、色でも使い分けることができます。
早速研いでみましょう。研ぐのは愛用しているグローバルの牛刀です。キッチンペーパーを切ってみましたが、全然切れません。切るというよりは、破いている感じです。
まずは1000番から。刃の黒幕は事前に水へ浸けておく必要がありません。霧吹きなどで水をかけてから研ぎ始めます。
実は砥石の向きを逆で使ってしまっています。ロゴが印刷されている面は裏になります。こちらの面でも研ぐことはできます。
一度に刃の全面を研ぐことはできませんから、付け根の方から順に研いでいきます。
一通り研いで返りが出ていたら、反対側を研ぎます。
1000番で研いだ時点の切れ味を確かめます。研ぐ前よりはかなり切れ味が戻ってきました。
続けて5000番で研ぎます。同じように霧吹きで表面を濡らします。
1000番と5000番は研いだ感じがまったく異なります。1000番はシュリシュリといった感じで、砥石らしく研げます。一方で5000番はツルツル。砥石で研ぐというより、その上を滑らせる感じ。
試し切りを。キッチンペーパーなので少し切りづらくはありますが、研ぐ前よりかなり切れ味が復活しました。新聞紙なら、スパッと切れるはずです。
まとめ
評判の砥石である「刃の黒幕」を購入し、実際に研いでみました。確かにかなり切れるように。これは面白いですね。研ぎにハマる人も多いと聞きますが、何だか分かる気がします。さらに鋭くしたい!って考えてしまいますよね。
うーん、8,000番が欲しくなります。その前に、何度も研いで技術を磨かなければ、宝の持ち腐れになりそうです。
さらに上が欲しくなりますが、日常使いなら5000番で十分過ぎるくらい鋭く研ぐことができます。1000でもOKでしょう。さらに上の番手を購入しても、結局は5000で研いで終了となりそうです。
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