広島市森林公園をご存知のでしょうか。広島市の隣町府中町の北、山の中にその公園はあります。大きな芝生広場があって、市民のピクニックスポットとなっています。また、日本でも珍しい昆虫館があります。
そんな広島市森林公園には、スリル満点の乗り物があります。ジェットコースターなどのアトラクションではなく、あくまでも展望台へと上がるための乗り物です。その名は「モノレール」です。まったくスリルのなさそうな普通の名称。これが結構面白いのです。
また、展望台からの景色も必見です。広島市森林公園のモノレールと山城展望台をレポートします。
広島市森林公園について
広島市森林公園は、市民が自然に親しむのを目的に、平成元年に東区の山の上に作られました。山の上なので、標高は400m。市街で散った桜も、ここならもう少し楽しめます。
広大な広場には、大きなザイルクライミングが。スリル満点の吊り橋も。バーベキューのできるデイキャンプ場も設置されており、家族連れで大いに楽しめる公園です。
そして、森林公園といえばこんちゅう館です。中四国唯一の昆虫館です。常時50種1,000頭以上の昆虫が展示されています。大人でも結構楽しめます。パピヨンドームでは、たくさんの蝶が放し飼いされています。頭の上に止まるんじゃないかというくらい。
アクセスは、場所が場所だけに車になります。広島の市街地から訪れるなら、ソレイユから県道70号線を北上し、馬木のセブンイレブンのある交差点を右折。あとは森林公園への登りが続きます。
駐車場は第一と第二の2箇所。合わせて300台以上駐車できます。駐車料金は1日450円です。
料金がかかるのは、この駐車料金とこんちゅう館の入館料くらい。市の施設なのでリーズナブルに遊べます。
広島市森林公園のホームページです。詳しくはこちらをご覧ください。
モノレールで山城展望台へ
この広島市森林公園には、毛利元就時代の山城を模して作られた山城展望台があります。標高438mの山頂にあり、海まで見渡すことができます。遠く宮島まで。
この展望台に行くには、山道を歩いていくこともできますし、モノレールで上がることも。今回は登りと下りともモノレールを利用しました。
モノレールの利用料金はこちら。チケットは券売機で購入します。
・大人:200円
・小学生〜高校生:100円
・幼児:無料
こんな山中にモノレール?
モノレールというと、こんなのを思い浮かべますよね。
もちろんこんな山の中にそんな乗り物はありません。モノレールといっても、農業用のモノレールです。みかん畑などで活躍するアレです。
山の斜面で栽培するみかん。畑の急勾配を重い収穫物を乗せて上り降りすることができます。あの農業用のモノレールが、山頂への乗り物として利用されています。
モノレール乗り場です。モノレールは15分間隔で運行されており、一度に乗れるのは2組のみ。1組あたり4名までなので、最大で8名乗車です。
乗るためには予約が必要。ファミレスの入り口のように、紙に名前を書いておきます。書いた順に乗車することができます。
モノレールの線路はこんな感じ。細い鉄製の線路です。線路の裏は歯車のようなギザギザになっており、これが急勾配でも重い荷物を運べる秘密です。
モノレールが到着しました。早速乗り込みます。モノレールはピストンで運行されています。上りは運転席が後ろに、下は前になります。
座席はまたがって座るタイプです。タオルの掛かっている背もたれは、下りは前に転がらないよう体を支えてくれます。
いよいよスタートです。ゆっくり前進します。
結構の急勾配。しかも線路がかなりな角度で曲がっているように見えます。鉄道ならこんな角度はあり得ないですよね。大丈夫?
ジグザグのレール。このまま進んで大丈夫?
この辺はかなりの勾配です。大丈夫?落ちない?
ジェットコースターみたいなレール。
もうすぐ山頂です。山頂の手前も勾配がきついですね。
山頂駅に到着です。乗車時間は7〜8分くらいでした。
山城展望台の景色
落ちないかヒヤヒヤものでしたが、無事に山頂に到着しました。きっちりと整備されていて、安全な乗り物ですので、そんな心配はご無用です。スピードも歩くくらいにゆっくりです。
降りてから先頭を見たら、かぶと虫になっていました。
山城展望台です。戦国時代の山城を模して作られています。
広島市内方面です。宮島も見渡せます。
アップにしてみます。市内が遠く一望できます。夜景が綺麗そうですが、森林公園の開演時間が16時半まで。夜景を眺めることはできそうにありません。
こちらは山陽自動車道方面。広島東インターが見えます。遠くの山々も見えて、良い景色ですね。確かにここに山城があれば、敵の動きを把握できそうですね。
下りがスリル満点
下のモノレールが到着しました。今度は下り。先ほど上りで急勾配を経験しています。あれを下る?ドキドキします。
いきなりこの急な下り。体重が前方へ引っ張られる感じ。座席が馬型になっている理由が良く分かりました。股で体を支えるようにしなければ。手で前の背もたれをしっかりと持ちます。
上りより下の方が勾配がきつく見えますね。
スリルはありますが、スピードはかなりゆっくり。山の自然の様子も観察できます。レールの周りはシダ植物が茂っており、こごみみたいなのがニョキニョキ伸びています。
勾配はこれくらい。45度とは言わないまでも、30度くらいあるのでは?結構な勾配ですよね。写真はなるべくスマホを水平にして撮影しています。勾配を強調するために盛ってはいませんよ。
下りだから早いということはなく、やはり7〜8分くらいの乗車時間です。結構楽しかったですよ。うちの娘も大喜びでした。
まとめ
これまで何度か森林公園には訪れていましたが、山城展望台に行ったことはありませんでした。もちろんモノレールも。以前から気にはなっていましたが、機会がありませんでした。
今回はこのモノレールに乗るのを目的に森林公園へ。着いたら真っ先にモノレール乗り場へ向かいました。
やはりやはり。大変楽しい乗り物でした。非日常感が満載です。山城展望台からの景色も最高ですので、モノレールと合わせて訪れてみてはいかがでしょうか。
乗車できる人数が限られますので、早めに行ってノートに予約するのがオススメです。乗車時間が近くなると、アナウンスで呼び出してくれるようです。
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