広島に住むメリットの一つが、瀬戸内の多島美を身近に感じられることですね。瀬戸内海には大小様々な島が点在しており、しまなみ海道やとびしま海道のように橋梁で結ばれアクセスしやすい島もあれば、フェリーでしか辿り着けない島も。
今回はそんな瀬戸内の離島でキャンプをしてきました。訪れたのは「百島」。ひゃくしまではありません。ももしまと呼びます。尾道の沖合にある小さな島です。小さな島なので当然橋は無く、船で渡らなければなりません。
どんなキャンプ場だったのでしょうか。そしてたくさんのキャンプ道具はどうやって運んだ?百島のキャンプをレポートします。
百島ってどんなとこ?
実はここのキャンプ場に行くまで、百島の存在を知りませんでした。
まずどこにある?ここです。
尾道市と福山市の沖合に位置します。尾道市に属していますが、最も近い港は福山市の常石港です。離島とはいえ、本土に比較的近いところにあります。
島の周囲は約12kmほどで、人口は500人くらいです。近くにあるしまなみ海道の島々に比べると、かなり規模の小さな島ですね。
アクセスは船のみ。福田港が唯一の玄関口です。福田港には、尾道港、向島の歌港、福山の常石港から高速船やフェリーが出ています。歌港と常石港を出発するフェリーには、車を乗せることが可能です。
百島へのフェリーは備後商船が運航しています。時刻表や運賃はこちらのホームページをご確認ください。
百島でキャンプ。「アイランドキャンプ百島」
百島でキャンプをした様子をレポートします。今回利用させていただいたのが、アイランドキャンプ百島さん。島へ移住されたご夫婦がほぼ手作りで立ち上げられたキャンプ場。大きくはありませんが、素晴らしいキャンプ場でした。
キャンプ場がある百島へはもちろん船で渡らなければなりません。しかし、キャンプ道具の運搬も必要。そこで、車ごとフェリーで渡ることにします。車を乗せて百島へ渡ることのできるフェリーは、常石港か向島の歌港から出ています。距離的には常石港の方が近いため、運賃も安いです。常石港から車を乗せると1,590円。歌港だと2,080円。常石港から乗船することにしました。
常石港についてびっくり。車がずらっと並んでいます。すべてフェリー待ちの車です。果たして、こんなにたくさんの台数の車を乗せることができるのでしょうか。
常石港には切符の券売機があるので、ここから乗船する場合は切符を購入しておきます。乗れるかどうか微妙なので、切符は購入しませんでした。
案の定です。フェリーがいっぱいになり、乗船することができませんでした。結構な台数が乗れなかったと思います。キャンプ場で聞くと、乗れないことは稀なようで、運悪くたまたま多いタイミングだったようです。
このままだとキャンプ場に行けません。どうしようか。
聞くところによると、歌港からもフェリーに乗れるらしい。急いでスマホで時刻表を調べます。今から1時間後くらいにフェリーが出港するらしい。向島の歌港。急いで歌へ向かうことにしました。常石港から40分くらいで到着します。
歌港はマイナーなためか、並んでいる台数が少なめです。これなら乗れそう。
ちなみに車をフェリーに乗せるには、待機レーンがあるのでそこに車で並びます。
実は1台前の軽トラは、常石港で後ろに並んでいた車。他にも常石港で見かけた車がいました。地元の人は知っているんですね。
フェリーが到着。乗り込みます。歌港にはチケット売り場がありません。出港したら、船員の方が1台ずつ運賃を徴収していきます。
福田港に到着。歌から福田は30分弱の船旅です。
島内の道路は整備されているとはいえず、大半が車一台がやっとの道幅。対向車が来ると大変です。
キャンプ場の目の前は海。対岸には海の中に鳥居がありました。下の写真じゃ見えにくいですね。まるで厳島神社みたい。実は対岸の神社も厳島神社と言うそうです。
目の前の海では釣りをすることも可能。砂地なので、キスがよく釣れるみたいです。今度来るときは、釣竿を持ってきたいですね。島内に釣具店はありませんから、餌はフェリーに乗る前に買っておきましょう。
まずは受付。入り口付近にログハウスがあります。そこが管理棟。トイレやシャワー、水道もここにあります。
受付で薪を買えます。500円でかなりの量の薪が。使いきれないくらいでした。お菓子や燃料なども販売されています。
こちらは水道。水道はここだけですので、ウォータージャグやポリタンクを持って行けば便利でしょう。お湯の出る蛇口もあります。
キャンプ場はこんな感じです。6サイトくらいの小さなキャンプ場です。それぞれのサイトには、車で乗り入れることが可能です。
キャンプサイトは結構広め。大型のテントに加えて、タープも張れそうなくらい。
海が近いので、強めの風が吹くことがあります。設営中にテントが飛ばされそうになり、必死で抑えることも。ペグを打ちながら、設営した方が良いですね。
グランピングサイトもあります。
本格的なトランポリンも。テントを立てている間、娘はトランポリンで遊びます。トランポリンは30分500円で遊べます。
まだ寝るんじゃない!このマットはかなりオススメ。クイックキャンプの車中泊マットです。厚手でかなり寝心地がいいです。難点はかなり嵩張ること。
管理棟の中。シャワールームやトイレがあります。中はめちゃくちゃキレイ。これまで行ったキャンプ場で一番キレイかも。
トイレもかなりキレイ。男性も座って用を足しましょう。
そうこうしているうちに夜に。フライパンで肉を焼きます。
今日はもう一品。キャンプらしくないものを。
カルボナーラを作ってみました。家で使っているアルミのフライパンも持ってきました。
チースは現地で削っても良かったのですが、家で削ったものをタッパーに入れて持ってきました。
夜になったらもちろんガソリンランタン。これの明るさは手放せません。
朝起きてちょっとお散歩。左のログハウスが管理棟です。目の前が海で気持ちがいいですね。
朝はシャワー。シャワールームもキレイです。お湯も勢い良く出ます。ドライヤーもあります。嬉しいですね。
シャワーを浴びたら、急いでテントを片付けます。チェックアウト時間は12:00ですが、福田港から常石港へのフェリーが12:08です。行きに乗れなかったことを考えると、早めに港へ行った方が良さそう。11時半には着いておきたいところ。少し早めにキャンプ場を後にします。
12:08のフェリーを逃したら、次は15:23です。歌港行きは13:32。結構待たなければなりません。
福田港に着いたら、すでに結構な台数が並んでいます。
福田港の対岸には造船所が。大きなタンカーが見えます。常石造船です。
福田港には切符売り場がありますので、乗船前に切符を購入します。
フェリーがやってきました。船員の方の合図に合わせて、順番に車を乗せて行きます。
船の中は車でギチギチです。ちょうど港で待機していた車すべてで、フェリーがいっぱいになりました。遅かったら乗れない可能性もありました。ヒヤヒヤですね。
ちょうど島に渡る人が多かったようで、島へのフェリーはヒヤヒヤものでした。とはいえ、百島でのキャンプは素晴らし買ったですね。決して大きなキャンプ場ではありませんが、大変過ごしやすいアットホームなキャンプ場でした。何よりあらゆる設備がキレイで、気持ちよく過ごすことができました。オススメのキャンプ場です。
ほぼ手作りのキャンプ場。すごいですよね。キャンプ場の詳細はこちらのホームページをどうぞ。キャンプ場作りの様子も紹介されています。
立ち寄りスポット
最寄りの港は常石港ですが、帰りは向島の歌港に向かっても良いでしょう。
向島でオススメなのが尾道観音山フルーツパーラーです。本店は和歌山にあります。フルーツをふんだんに使ったパフェが有名。
イチゴパフェ。
カンキツパフェ。
まとめ
瀬戸内の離島である百島でキャンプをしてきました。山のキャンプもいいですが、海もやっぱりいいですね。海風が気持ちいいです。フェリーで渡るという非日常感もいい感じです。(地元の方は日常ですよね。)
このように離島でキャンプが身近なのも、瀬戸内の都市に住む魅力ですね。今度行くときは、釣竿を持って行きたいです。ちなみにアイランドキャンプ百島さんでも、釣竿のレンタルがあるようです。