鳥取の山奥。広島県や岡山県の県境と接する鳥取県の日南町。中国山地の真っ只中に位置します。
日南町ってあまりご存知ないのでは?自分は米子市に2年間住んだことがあるので、馴染みのある地名でしたが、多くの方にとっては馴染みがないかもしれません。
日南町で有名なものといえば、「ホタル」です。「ふくまき」の山を埋めつくす数万匹のホタル。水がきれいな日南町の名所です。また、オオサンショウウオでも有名だそうです。いずれも水が綺麗な場所にしか生息しない生き物です。
そんな大自然のど真ん中である日南町でキャンプをしてきました。「鳥取にちなんむら モクモクキャンプ」が今回のキャンプ場。キャンプの様子をレポートします。
もくもくキャンプ場ってどんなとこ?
東西に長い鳥取県。日南町は西南部にあり、米子市の南に位置します。
日南町の中でも山のほうにあり、標高600mの場所に作られています。暑い時期は標高の高いキャンプ場がいいですよね。
実はこのキャンプ場、まだできたばかり。2020年にオープンしました。既存の宿泊施設にキャンプ場が併設されたイメージです。
既存の施設がありますので、キャンプ場だけでなくレストランやお風呂、ロッジなどもあり、日南町の山の中に快適なアウトドア施設ができています。お風呂はコインシャワーではなく、ちゃんとしたお風呂です。グランピングの施設もあります。
標高の高い場所にあるので、やはり涼しいですね。朝方はちょっと寒いくらいでした。7月中旬でも過ごしやすいです。
また、サイト内にはたくさん木が茂っており、まさに林間サイトです。木陰はかなり涼しく、日なたと木陰では季節が異なるんじゃないかと思うくらい涼しさが違います。
場所柄昆虫採集も楽しめます。カブトムシやクワガタがよく出没するスポットもあるそうです。実際に子供と昆虫採集をしてみたら、メスのクワガタを発見しました。(逃げられましたが)
その反面、嫌な虫も。ブヨは結構いるようで、虫除けは必須です。対策が不十分だったためか、結構刺されてしまいました。
自然を満喫できるとてもいいキャンプ場ですよ。
サイトマップです。
出典:モクモクキャンプホームページより
・モクモクサイト離れ
オンシーズン:6,500円
通常料金:5,500円
・モクモクサイトBIG
オンシーズン:5,000円
通常料金:4,000円
・モクモクサイトSMALL
オンシーズン:4,500円
通常料金:3,500円
上記サイト使用料に加えて、下記のゴミ処理量が1泊ごとに必要となります。
大人:300円 小学生:200円 未就学児:無料
あと、お風呂を利用する場合は、以下の利用料がかかります。
大人:300円 小学生:200円 未就学児:無料
チェックイン:13:00〜17:00
チェックアウト:9:00〜11:00
広島や岡山あるいは関西方面からアクセスする場合、 中国自動車道の新見ICが最寄りのインターとなります。新見インターから下道で30分ほどで到着します。インターからキャンプ場までは信号の少ない田舎道を走行しますので、気持ちの良いドライブとなります。
鳥取県日野郡日南町神戸上2962-1
モクモクキャンプ場でキャンプしてきました
ここからは実際にキャンプをした様子をレポートします。キャンプに行ったのは7月の4連休。真夏の暑い時期です。ちょうど東京オリンピックが始まろうかというタイミングです。
広島市内からだと、中国自動車道経由で3時間かからないくらいです。朝10時くらいに家を出ました。うちの家族は全員朝早い時間が苦手です。
キャンプ場についたらまずは受付。料金を支払って、説明を受けます。受付時にお風呂の利用も聞かれます。
お風呂は、入り口に男女ののれんがかかってはいるものの、グループ単位の貸し切り制になっています。男風呂がだいたい4名くらい、女風呂は3名ぐらいの広さ。人数によってどちらかを決めます。じかんは30分単位で予約します。我が家は女風呂で、2日目の朝一に決めました。
年頃の女の子がいる家族は、女風呂にはお母さんと娘さん、男風呂には一人寂しくお父さんというパターンも見受けられました。うちの子も大きくなったら、そうなるんでしょうね。
受付時に注意事項等の書かれたファイルを受け取ります。
受付後、サイトまで移動しますが、一瞬どっちに行けばいいのか分からなくなります。正解は、砂利道に突入です。ここから先、サイト内はずっと砂利道です。登りもありますので、二輪駆動の車だとスタックしそうになっていますが、そんなに問題は無さそうです。
実はこのキャンプ場。ほとんどのサイトで車の横付けができません。カーゴが必須です。とは言っても、それほど距離が離れてはいませんから、そんなに不便ではなさそうです。逆に良くあるオートキャンプ場のように、サイト内の道路を車が通行しませんから、この方式もいいかもしれません。
このキャンプ場で唯一車が横付けできるサイトがあります。それが「離れ」のB-6サイトです。たまたま予約が取れたので、この離れを利用してみることに。
サイトは下は水はけの良さそうな土になっています。ペグもしっかり刺さります。ただ、この離れは木が少なく、木陰があまりなく日中は暑かったですね。広さはそこそこあります。大型のテントと、タープも可能でしょう。
他のサイトも見てまわります。隣のB-5サイト。
B-4サイト
B-3サイト
トイレです。中は結構キレイでした。
グランピングサイトです。ウッドデッキとなっています。
水道です。離れから結構遠いです。
ここは何かというと、「星空デッキサイト」です。星取県とも呼ばれる鳥取県。山奥の日南町は特に星が綺麗に見えます。ちょうど晴れていたこともあり、普段では見ることのできないような満点の星空を眺めることができます。デッキの下にはグランドが広がっており、視界を遮るものがありません。ちなみにグランドでは、地元のお年寄りがゲートボールを楽しんでおられました。
サイト内の通路です。車道と歩道が分かれているのがいいですよね。
テントを立て終わったら、水汲みにいきます。離れというだけあって、炊事場と結構距離が離れています。20L入りのタンク。アホみたいに満タンまで入れてしまいました。ええ、帰る時には半分以上残っていましたよ。20kgを持っての帰りは地獄でした。
スタッフの方から聞くところによると、もう少し離れに近い場所に炊事場の建設を検討されているようです。
水を汲んだら、ご飯を作ります。今日は焼き鳥とご飯です。炭をおこして焼き鳥。ししとうとエリンギなども一緒に焼きます。炭火で焼くとなんでも美味しくなりますね。
ご飯はメスティンで炊きます。このサイズのメスティンだと、1.5合が限界です。我が家は3人なので、この通常サイズのメスティンで十分です。
バーナーは、ホワイトガソリンを使用するMSRのドラゴンフライです。もう10年近く愛用しています。けたたましい燃焼音がするという欠点はありますが、もっとも大好きなキャンプ道具かもしれません。液体燃料を使用するバーナーでありながら、細かい火力の調節も可能。ご飯も炊けます。
かなりうまく炊けました。秘訣は長めの浸水時間です。水を入れてからしばらく米に水を吸わせます。すいません。写真を撮るのを忘れて、結構食べてしまいました。
日が落ちると、昆虫たちが動き始めます。色々な昆虫が見つけられます。これはカナブン?
キリギリスだ!と思いましたが、よく調べたら「ヤブキリ」というキリギリスの仲間でした。背中の模様が違います。
この他クワガタのメスなども見かけましたが、逃げられてしまいました。
木を見ていると、所々にカエルがいます。恐らく木の樹液を吸いにきた虫を狙っているのでしょうね。食物連鎖を垣間見ることができました。
日中は日なたであることもあり、かなり暑かったのですが、さすがは高地です。明け方は気温が下がり少し寒いくらいでした。
朝はホットサンドです。最近のキャンプ、我が家の朝は毎回ホットサンドです。今回は缶詰の具を使ってみました。缶をあけてそのままパンに乗せればOKです。簡単でいいですよ。
あとゆでたまごも作ります。実は焼いてホットサンドに挟もうと考えて持ってきましたが、めんどくさくなったので茹でてそのまま食べることにしました。
朝の9時からお風呂を予約していました。お風呂はこんな感じ。大きくはありませんが、いい感じです。お湯はぬるめで長く入れます。
ドライヤーもちゃんと備え付けられています。
お風呂に入ったら、撤収です。本当は撤収をしてからお風呂が良かったですね。撤収をする頃には、気温も上がりちょっと動いたら汗が吹き出します。
のんびりしていたらチェックアウト時間ギリギリになってしまいました。受付にファイルを返却して完了です。
ゴミは管理棟の裏あたりにゴミ捨て場があります。ビンカンとペットボトルは分ける必要がありますが、その他のゴミは燃えるゴミでOKでした。
まとめ
鳥取県日南町の「鳥取にちなんむら モクモクキャンプ」でファミリーキャンプをしてきました。
中国山地の自然の中にあり、かなり雰囲気の良いキャンプ場でした。虫取りなんかも楽しめますし、設備も揃っているので、ファミリーキャンプにもってこいのキャンプ場です。オススメです。
ただ、草むらにはブヨが結構潜んでいるようです。刺されてしまい、大変かゆい思いをしています。虫除けは必須です。
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