瀬戸内にはたくさんの島が点在し、多くの人が暮らしています。大久野島のように、うさぎがたくさん暮らす島も。
広島県だと、宮島のある厳島、村上水軍の拠点のあった因島、海上自衛隊の学校のある江田島などが有名どころ。
宮島はフェリーで渡らなければなりませんが、人口のそこそこ多い島は、たいてい橋で本土と結ばれています。しまなみ海道や、とびしま海道が有名ですね。
ただ、7,000人以上の人口がありながら、船でしか辿り着けない広島県の島があります。
それは、「大崎上島」です。似たような名前の「大崎下島」は、とびしま海道で陸続き。こちらは、海を渡らなければ行くことができません。
今回、そんな大崎上島に初上陸しました。大崎上島ってどうやって行くの?どんなとこ?レポートします。
大崎上島ってどんなとこ?
竹原市の南に位置する離島である大崎上島。島一つが大崎上島町という自治体になっています。人口は7,000人を超えるくらい。小規模な自治体です。まるで兄弟のような名前の大崎下島は、呉市に属します。
「多島美」という言葉があります。瀬戸内海で島々が連なる様子を表現した言葉です。確かに海にたくさんの島が浮かぶ様は美しいですよね。
地図を見ると分かりやすいですよね。確かに島だらけです。大崎上島の周りには、無数の島々が存在しています。
島内では造船業が盛んです。自動車で走行中にも、所々に造船所がありました。このあたりは大崎上島だけでなく、向島や因島、四国の今治など造船業が盛んな地域です。呉の港は戦艦大和が造られたことで有名です。
農業では、みかんやレモンといった柑橘類やブルーベリの栽培が盛んです。地元の果物を使用したジャムなども作られています。
行き方は?実際に上陸した様子をレポートします。
大崎上島に行くには、4つのルートがあります。もちろんすべてフェリーの航路。運航会社のホームページに詳しい料金や時刻表が記載されています。各社サイトへのリンクも載せています。
・安芸津港(東広島市)〜大西港(大崎上島)
・竹原港(竹原市)〜垂水港/白水港(大崎上島)
・今治港(今治市)〜木江港(大崎上島)
・小長(大崎下島)〜明石(大崎上島)
すべて自動車が積載できるフェリーが運行されています。
今回は、竹原港から垂水のルートで訪問しました。恐らく大崎上島に行くのに、もっともメジャーなルートでしょう。
竹原港には、竹原市営の駐車場があります。フェリーに乗せて上陸することもできますが、船で車を運ぶのってそこそこの金額がかかります。車は竹原港に置いておくことにしました。
1時間:100円
24時間最大料金:600円
1日600円でとめられますので、リーズナブルですよね。
一つ注意が。下の写真は満車の表示になっています。
とは言え、駐車場は満車ではなく、ところどころ枠が空いています。月極でも利用されており、110台分の駐車スペースがありますが、一時利用は50台程度しか利用できません。遅い時間に行くと、満車の可能性も。
駐車場を出たら、「たけはら海の家」に向かいましょう。お土産物等の売店のほか、乗船券売り場があります。
売店です。レストランもあります。
乗船券売り場は海の家竹原に併設されています。正面から入った場合、売店の左の通路を抜ければ、売り場があります。
時刻表です。島民の足となっており、結構頻繁に運航されていますね。
こういう車を乗せられるフェリーって、広島にいると時々乗ることになります。まさに瀬戸内ならではですね。
このようなフェリーの特徴として、1階部分は自動車のスペースとなり、ちょっと急な階段を上がった2階部分が客室となります。
船の中はこんな感じ。
デッキ。
客室。
25分ほどで、大崎上島に到着です。短い船旅です。
まさにピストンのように運航されており、乗った側と反対側から降りることになります。車だと、前進して乗船し、そのまま前進して下船します。
旅館の送迎バスの中から撮影しました。海岸沿いの気持ちのいい道ですね。
瀬戸内海は船の交通量も多く、多島美の中を船が通行するのも風情がありますよね。
今回宿泊したのは、きのえ温泉ホテル清風館です。そう、温泉があるんです。
瀬戸内の海の幸。食事が大変美味しい旅館です。
瀬戸内のパノラマが広がる露天風呂も最高です。やっぱり露天風呂って、景色が重要ですよね。
広島県が実施する観光促進施策「やっぱ広島じゃ割」を利用しました。かなりリーズナブルに利用することができました。
旅館のお庭から。目の前が海です。
帰りも垂水港から。
この建物中に乗船券の売り場があります。ヤマザキのコンビニも併設されています。
乗船券売り場です。
帰りのフェリーが近づいてきました。
フェリーに乗って、大崎上島を後にします。これといった観光スポットは特にありませんが、海の見える温泉でゆっくりするだけで十分ですね。
まとめ
今回初めて大崎上島に訪れました。大崎上島への行き方に焦点を当ててレポートしました。
島でゆっくりするのもいいものですね。こうして気軽に離島に行けるのも、瀬戸内に住むメリットでしょう。瀬戸内にはこの他にも魅力的な島がたくさんあります。猫の島もありますし、うさぎの島も。
そう、このあとはうさぎの島である大久野島に訪れました。また記事にしたいと思います。