阿蘇と九重の間くらいに位置する瀬の本高原。瀬の本高原レストハウスは、バイク乗りの聖地となっているようで、阿蘇や九重をツーリングする際には必ず立ち寄るスポットになっています。
そんな瀬の本高原レストハウスに併設されているのが、瀬の本高原オートキャンプ場です。今回は、初めて2泊のファミリーキャンプを実行してきました。2泊3日のキャンプってかなりオススメですね。
今回は瀬の本高原オートキャンプ場で2泊キャンプした様子をレポートします。
瀬の本高原オートキャンプ場ってどんなとこ?
もともとは三愛高原オートキャンプ場という名称で営業されており、キャンプ場内にはモニュメントも残っています。
阿蘇の瀬の本高原に位置します。阿蘇と九重の中間くらいのところにある高原で、標高は900m程。9月中旬に行ってきましたが、夜は肌寒かったですね。
大分自動車道の由布院インターから約1時間。やまなみハイウェイを抜けて行きます。このやまなみハイウェイがまた素晴らしい。九重まで来ると、フロントガラス越しに雄大な自然を眺めることができ、気持ちのいいドライブでした。もちろん阿蘇方面へと抜ける道もこれまた最高です。大草原がずっと広がる景色は、日本でもこんなのが見られるんだという光景であり、一見の価値があります。ツーリングなど数多くのバイクや車が走っており、九州の定番スポットになるのも頷けます。
そしてそのツーリングのバイクは、瀬の本高原レストハウスに集まります。テントの中にいると、朝何やらバイクの音が聞こえてきます。レストハウスの駐車場に行ってビックリ!無数のバイクが集合していました。九州のツーリングの聖地であることを実感した次第です。
そんな瀬の本高原にあるキャンプ場です。
熊本県阿蘇郡南小国町瀬の本高原
今回はオート区画サイトを利用しました。区画サイトのほか、車両の乗り入れできるオートフリーサイト、車両乗り入れ不可の持ち込みフリーサイトがあります。
区画サイト
区画サイトは、番号が表示されており、分かりやすいです。サイトの広さは場所によってまちまちです。電源付きのサイトが3区画あります。
どのサイトも芝生で覆われています。
オートフリーサイト
そんなに広くないです。持ち込みサイトの方が広大です。区画サイトの奥に位置します。
持ち込みフリーサイト
広いサイトですが、この日はテントでいっぱいでした。遮るものがないので、真夏は暑そうです。また、レストハウスから近いので、バイクの音がうるさいかもしれません。
電源付き区画サイト:5,000円
電源なし区画サイト:4,000円
オートフリーサイト:3,000円
持ち込みフリーサイト:3,000円
チェックイン:13:00
チェックアウト:11:00
炊事場は区画サイトに2箇所ありました。また、持ち込みフリーサイトにも一つあります。
キャンプ場の中心に管理棟があり、トイレはここにあります。トイレはここのほか、レストハウスのトイレを使用できます。
シャワールームです。
レストハウスにはお土産物も販売していますし、奥にはヤマザキのコンビニがありますので、そこで色々揃います。ただし営業時間が17:30までと早く閉まりますので要注意です。2階にはレストランもあります。
瀬の本高原オートキャンプ場での2泊キャンプはどんなだった?
初めての2泊キャンプ。無事3日目を迎えることができるのでしょうか。キャンプの様子をレポートします。
1日目
長時間に渡る本州から九州への高速道路の旅は、由布院インターで終了です。ここからは一般道を走行します。一般道といってもやまなみハイウェイという名前がついていますから、なんだか楽しみですね。綺麗な景色が楽しめそうです。
やまなみハイウェイをしばらく走行すると、おっと、右手に野菜の路上販売が目に飛び込んできました。品揃えが豊富そうです。すぐにUターンして、そのお店に向かいました。
この場所にあります。大石原というところらしいです。
恐らく地元で採れた野菜や果物でしょう。玉ねぎとにんじん、獅子唐、ぶどう(ピオーネ)を買います。このピオーネ。なんと400円でした。新鮮で美味しかったので、帰りも買って帰りました。帰りは、シャインマスカットもお買い上げ。確か450円くらいです。おじさんと、ダルメシアン、ラブラドールレトリバーが出迎えてくれます。
その他にも、途中にはスーパーは見かけませんでしたが、JAの直売所もありました。
キャンプ場に着くまでの道は、九重の雄大な景色を眺めながらのドライブです。
キャンプ場には夕方4時過ぎに到着です。まずは、レストハウスで受付。店舗の奥の事務所が受付でした。初めてだと分かりづらいかもしれません。事前にネットで見ていたので、すぐに「キャンプ場受付」の張り紙を発見することできました。
受付をしてサイトに向かいます。このキャンプ場では、薪はNGのようで販売されていません。木炭は売っています。とは言っても結構周りの皆さん焚き火をしていましたので、区画サイトはOKなのでしょうか。焚き火台は一応持参しましたが、薪が売ってないので焚き火はお預けでした。
サイトは6番を予約しました。このキャンプ場は、サイトごとに予約を受け付けています。イラストを見る限り、周りとの間隔が広そうだったのでなんとなく6番に決めましたが、これがまた大正解。かなり広々と使えるのです。周りを見渡すと、大型のテントを立てるともう一杯という広さもサイトもあります。6番は2泊するのにかなり快適に使用することができました。
晩ご飯は、我が家で定番のキャプテンスタッグの七輪の出番です。この日は焼き鳥と、道中の八百屋で購入した獅子唐を焼きます。あと、味噌汁も作りました。この味噌は、これまた道中にあったJAの直売所で購入しました。原材料を見ると、大豆、大麦、食塩だけ。まさに昔ながら味噌です。
高原なので、夜は結構冷えます。同じ七輪で暖を取ります。薪を持参するべきでした。
2日目
2日目の朝は、バイクや車のマフラー音で目を覚まします。そうでした、ここはバイク乗りの聖地です。日曜日の朝は、ツーリングで朝早くから多くのバイクが集まるようです。
どんなものなのかと見に行ってみて、目が丸くなった次第です。キャンプ場は、音が聞こえてくるとはいえ、平穏な雰囲気です。一歩駐車場の方へ行ってみると、別世界が広がっているのです。たくさんのバイクがそこらじゅうに駐輪されていますし、たくさんのバイカーが談笑しています。併殺するガソリンスタンドには、バイクや車が長蛇の列です。そして、バイクだけではなく、こんなものもありました。
フェラーリディーノです。
こちらはランチアデルタ。古いイタリア車のオフ会が催されていたのでしょう。これは楽しい空間ですね。まさかキャンプ場でボーっとしている間に、こんなことになっているとは驚きです。
2日目は、阿蘇の方を観光します。これが2泊のキャンプの良さですよね。テントをたたむ必要がないので、片付けなしで遊びに行けます。1泊だとセッティングしたと思ったら、翌朝にはすべて撤収なので、どうしても慌ただしさがあります。2泊だと丸一日自由な時間ができるので、かなりオススメです。
まずは身を清めてから遊びに行くとしましょう。キャンプ場に隣接する瀬の本高原ホテルでも日帰り入浴が可能ですが、せっかくなので黒川温泉に行くことにしました。ここから車で5分くらいの距離です。かなり近いのです。
黒川温泉は、森の中の温泉という感じで、露天風呂が最高でした。火山が近いからか、湯量も豊富でたいていの施設が源泉掛け流しでしょう。今回利用したのが、こうの湯です。
黒川温泉の旅館では、湯めぐりでたいてい立ち寄り湯を営業されています。こうの湯は野趣溢れる感じの露天風呂で大変良かったです。温泉街から少しだけ離れますので、駐車場も併設されており、キャンプの立ち寄り湯にオススメです。ただ、露天風呂なので冬は寒いでしょうね。
お風呂に入ったら、次は昼ごはんです。阿蘇は赤牛丼が名物なようで、それを目指して出発です。しかし、それが失敗でした。ちょうど4連休の2日目。九州中から観光客が押し寄せてきていたのでしょう。どこに行っても一杯です。どのお店も長蛇の列。時間がかかりそうだったので、結局ファミレスのジョイフルで済ますことにしました。休日の阿蘇市街は要注意です。
阿蘇の道はとにかく気持ちがいいですよね。ツーリングのメッカとなるのも納得です。大草原がどこまであるんだってくらい広がっています。こんな景色を体験できるのって、日本全国でもここくらいなんじゃないでしょうか。
阿蘇といえば大観峰。雄大な地形が見られます。ここも駐車場が一杯で、駐車するまで待たなければなりませんでした。ちょうどシルバーウィークの時期、一年でももっとも混む時期だったのかもしれません。
キャンプ場に戻って夕食です。今晩は焼きそばと、昨日に引き続き味噌汁を作ります。焼きそばは今回から導入したコールマンのホワイトガソリンを使用するツーバーナー413Hが活躍です。新品ではなく、メルカリで購入しました。
美味しゅうございました。
3日目
3日目は撤収です。朝ごはんを食べて、だらだらと片付けを開始します。チェックアウト時間はなるべく遅めがいいですよね。ゆっくり撤収できます。
ゴミはキャンプ場で捨てられます。また、灰はサイトの所々に灰捨て場がありますので、遠くまで捨てに行く必要がありません。これは便利ですね。
いよいよ3日間過ごしたキャンプ場とお別れです。受付の際に駐車票を渡されるので、キャンプ場の中ではダッシュボードの上に置いておきます。帰りはレストハウスの事務所に、駐車票を返却します。駐車場に出ると、やはり無数のバイクです。チェックアウト時間ギリギリの11:00に出発です。
3日間過ごしたテントです。
2泊のキャンプどうだった?
アルプスを登山する時は、2泊や3泊のテント泊は良くあることでしたが、家族を連れての2泊のキャンプは今回が初めてです。
まあ、大人は心配する必要はありませんが、3歳の子供が飽きずに過ごせるかが心配でした。しかし、その心配は杞憂に終わります。ずっと楽しそうでしたし、帰ってからもまたテント行こって言ってますので、不満なく過ごせたのでしょう。
今回より、コールマンのスチールベルトクーラーを導入しました。アウトレットでかなり安くなっていたので、衝動買いしました。2Lのペットボトルを凍らせて入れておきましたが、3日目でも氷がまだ残っていました。もっと保冷力の高いクーラーもありますが、我が家はこれで十分そうです。家族3人の食材も充分に入ります。それにオートキャンプなので、いざとなればクーラーを車に乗せて、スーパーへ走ればOKです。
燃料や電池も充分持ちました。2泊なので心配することもありましたが、ただただゆったりとしたキャンプでした。
Amazon | コールマン(Coleman) クーラーボックス 54QTスチールベルトクーラー シルバー 3000001343 | コールマン(Coleman) | クーラーボックス
注意点は?
いいキャンプ場でしたが、注意点もありますで、ご紹介しましょう。
音
上で書いたように、バイクが朝からたくさん集まります。中にはマフラーのうるさいバイクもありますので、早朝から起こされるかもしれません。
また、どこからか鳥除けの破裂音が一定間隔で聞こえてきます。これも結構大きな音で、早朝から目が覚める原因となります。
サイト選び
中には結構狭いんじゃないかというサイトもありました。大きなタープは難しそうです。
また、炊事場は道路沿いではなく、サイトの奥まった場所にあります。炊事場に隣接するサイトの場合、しょっちゅう炊事場を使う人が横切ることになりますので、あまりプライベート感が無いかもしれません。
周辺の立ち寄りスポットをご紹介
キャンプの最中、あるいはキャンプ後に是非行ってみましょう。
ピッツェリア トレパッソ
黒川温泉の近くにあるイタリア料理店です。美味しいピザやパスタが食べられます。結構人気店のようで、お昼の時間帯は待ち時間が発生していました。
ここでピザを食べるなら、テラス席がオススメです。素晴らしい景色を眺めながらのマルゲリータは最高です。
黒川温泉
キャンプ後の温泉は、もちろん黒川温泉へ。温泉街を散策しても楽しめます。黒川温泉は山間の渓谷沿いにあり、温泉街はこじんまりとした感じですが、森の中にある温泉街という感じでとてもいい雰囲気です。
しかも、この黒川温泉。一つの温泉地で7種類もの泉質があるそうで、各旅館で立ち寄り湯が楽しめます。
中でもオススメは、山みず木。渓谷沿いに露天風呂が作られており、川の轟音を聞きながら入る温泉は、何時間でも入ってられそうです。
阿蘇の自然
カルデラの中に街があるという世界でも珍しい地形の阿蘇。大草原の広がるその景色は圧巻の一言です。メジャーな観光スポットを紹介します。
大観峰
山の上にある展望スポットです。阿蘇といえばここというような定番の観光地です。上から阿蘇の街を見下ろせるほか、緑のカーテンを90度に折ったような、火山の噴火が作り出した独特の景観を見ることができます。
定番スポットであるのも頷けるような、素晴らしい場所です。
センター内には、阿蘇ジャージー乳のソフトクリームが売っていますので、まずはそれを食べてから展望台へ向かいましょう。
大観峰 | 観光地 | 【公式】熊本県観光サイト もっと、もーっと!くまもっと。
草千里
今回の旅行では行けなかったのですが、ここも阿蘇の雄大さを実感できる定番スポットです。ここも是非訪れたかったのですが、時間の関係で残念でした。きっと感動的な景色を目に焼き付けることができたと思います。
草千里ヶ浜 | 観光地 | 【公式】熊本県観光サイト もっと、もーっと!くまもっと。
九重夢大吊橋
帰りも行きと同様、湯布院インターを通ります。九重方面を通りますので、阿蘇ばかりでなく九重も楽しんで帰りましょう。九重といえばここ。夢大吊橋です。
吊り橋なので多少揺れはしますが、写真の通りかなりしっかりとした吊り橋であり、怖さはまったくありません。ただ、風が強いので、帽子が飛ばされないよう注意が必要です。吊り橋そのものも楽しいですし、何より景色が素晴らしいですね。下の写真のように、滝を眺めることができます。3本あるようなのですが、水量が少なかったのか2本しか見つけられませんでした。
まとめ
阿蘇の瀬の本高原オートキャンプ場で、初の2泊のファミリーキャンプをした様子をレポートしました。
上でも書いた通り、2泊のキャンプはゆっくりできてかなりオススメでした。観光の拠点にもできます。
そして、阿蘇九重は最高の環境です。広島から結構遠いですが、何度も通いたくなってしまいました。