広島の人が免許を取得して初ドライブの行先。そう山賊焼ですね。自分は広島出身ではないので、当然知りませんでした。生まれも育ちも広島の奥さんによると、初デートでも定番スポットなのだそうです。と言いつつも、二人で山賊焼を食べに行ったことはありませんでした。
車が納車されて初のドライブはどこに行こうか。初ドライブなので、そりゃもう山賊焼ですよね。ということで納車されたその日に、いろり山賊玖珂店に行ってきました。
いろり山賊って?
山口県に3店舗展開しており、鳥をタレで焼いた山賊焼が有名です。醤油ベースの甘辛いタレをつけながら食べると絶品です。また、大きな山賊むすびも有名ですね。
ただこのお店、探偵ナイトスクープでいうところのパラダイス的な要素があって、料理が美味しいだけでなく、かなり楽しめるのです。確かにデートにはもってこいですし、家族連れでも楽しめるでしょう。うちの子はちょっと怖がっていましたが。
山賊といっても普通の飲食店なので、身包み剥がされることはありません。ご安心ください。店員さんはいましたが、山賊らしき人は見かけませんでした。
どこにあるの?
3店舗展開しており、どのお店も山口県の東部に位置します。それぞれのお店の場所と営業時間です。
玖珂店
山口県岩国市玖珂町1380‐1
10:00~24:00 ラストオーダー23:00
錦店
山口県岩国市錦町大野傍示峠889
10:00~22:00 ラストオーダー21:00
周東店
山口県岩国市周東町西長野2354‐1
10:00~24:00 ラストオーダー23:00
このようにどのお店も山の中の辺鄙なところにあります。とくに錦店は山口と島根の県境に近い場所にあり、広島市内からだとかなり時間がかかります。なんせ、山賊ですから。
どのお店も車でないと行けません。よく調べてませんが、公共交通機関はほとんど無いんじゃないでしょうか。(調べてみたら、玖珂店だと最寄り駅から徒歩15分でした。JR岩
徳線の欽名路駅です。一時間に一本も止まらないですが、、、。)
今回は玖珂店に行ってきました。いろり山賊の中でももっとも人が多いお店でしょう。
岩国の山奥で山賊焼!いろり山賊玖珂店
ということでやってきましたいろり山賊玖珂店。納車後初の目的地です。広島市内から下道でだいたい1時間半。50kmくらいです。ちょっとしたドライブにちょうどいい距離ですね。そういうこともあって、定番のドライブスポットとなっているのでしょう。
第一駐車場は満車だったので、道路を挟んで向かいの第二駐車場にとめました。第二駐車場とお店との間には、横断歩道が書かれています。
お店が近づくと太鼓の音が聞こえます。店員さんが叩いていました。こんな縁日も催されています。
玖珂店には、3カ所の飲食スペースがあります。それぞれメニューも多少違うようです。
メインとなるのがいろり山賊。このように屋外のスペースが多いです。敷地内には川が流れており、涼しかったですね。
奥の方には桃李庵という大きな和風建築が建っています。この中も飲食スペースで、100名も入れる広間となっています。
今回はこの竈(かまど)という平屋の建物で食べることにしました。待合スペースです。名簿に名前を書いておき、順番が来ると呼んでくれます。
中には池や滝があり、観音様がいます。
中の雰囲気です。いろりがあります。大きなかまどもありました。昔の田舎の家みたいな感じですね。
メニューです。定番は、山賊焼、山賊むすび、山賊うどんです。今回はこの3つを注文しました。見た感じほとんどのお客さんが、山賊焼+むすびかうどんでした。まあ、ここに来たらこれ頼みますよね。
まず山賊焼。大きな竹串で刺してあります。世界の山ちゃんのような塩コショウたっぷりを想像していましたが、醤油ダレで味付けされていました。お皿の底にはタレが溜まっています。醤油感が感じられるタレです。そんなに甘くはありません。
一口ガブり。うまい!少し焦げたところが香ばしくていいですね。お肉は多少パサパサ感がありますが、山賊的ワイルド感とも言えるでしょう。そして一口食べるごとに、お皿のタレにちょんちょんとしてから口に入れます。タレが絡んで、これまたうまいのです。
そして山賊むすび。直径10cm以上はあるだろうという大きさです。海苔で包まれています。一口パクリ。あっ梅干しが具なのか。梅おにぎりと思って食べ進めると異変が起きます。あれっ、塩昆布が出てきた。そうか、大きいから具が2種類入っているのか。さらに食べ進めると、またまた異変が!なんと鮭も出てきました。具が3種類のおむすびなのです。
山賊うどん。柔らか目の麺です。博多のうどんに近い感じでしょうか。具は牛肉とワカメです。
このうどんはとにかく優しい味です。山賊にも癒しが必要です。この優しい味のうどんが山賊の心を癒してくれるのでしょう。うちの子供も良く食べていましたね。
食べた後は裏庭を散策
裏庭もなかなかな雰囲気を醸し出しています。奥には子育て地蔵や神社があります。また小川が流れており、夏場でも涼しいですよ。ちょうど金魚すくいやスーパーボールすくいをやっていました。子供連れだと楽しめますね。
観光して帰ろう
せっかく岩国の山奥まで来ましたので、周辺のスポットを訪れてみましょう。
おすすめのスポットです。
錦帯橋
旭酒造 獺祭ストア本社蔵
錦帯橋
山口県岩国市岩国
言わずと知れた錦帯橋ですね。日本三名橋の一つです。美しい木造のアーチ橋です。
ついでにロープウェイに乗って、岩国城にも行ってみましょう。
旭酒造 獺祭ストア本社蔵
山口県岩国市周東町獺越2128
獺祭で有名な旭酒造の本社もこの周辺にあります。山奥にいきなり近代的なビルが現れます。蔵の見学も可能ですが、予約が必要です。直販コーナーがありますので、各種獺祭を購入できるほか、有料の試飲もあります。
まとめ
前述しましたように、広島の人は免許を取るとまず山賊焼を食べに行くそうです。確かに実際に行ってみると、ちょうど良い距離である他、山坂道とは言え道幅が狭くなるところもありませんので、初心者の遠出として最適なのかもしれません。
ということで免許を取得してから20年間くらい経ちますが、新車がやってきましたので山賊焼を食べに初ドライブをすることにしました。
広島に住んで7年目。お店の前は通ることはあれど、お店に入って山賊焼を食べたことはありませんでした。初ドライブで、初山賊焼です。
山賊焼はもちろん美味しかったのですが、何より民族学博物館のような調度品が楽しかったですね。あと、裏庭も。
広島や山口の人にとって、ご飯を食べに行くというよりは、テーマパークに行くという感覚の方が近いでしょう。休日となると、カップルや家族連れで大変混雑します。ご飯を食べに行くのではなく、テーマパークと考えれば待ち時間もそんなに苦にならないでしょう。
まだ行ったことがなければ、一度は経験してみることをおすすめします。