夏に履きたくなる革靴といえはローファー。ローファーってカジュアルなイメーじ。なので、サラリーマンとしてなかなか選択肢にあがることがありませんでした。
最近、うちの会社ではオフィスカジュアルが浸透し始めています。真夏はスーツを着たくないので、オフィスカジュアルは嬉しいですよね。カジュアルな服装はいいが、そこで問題になるのが靴の選択。もちろんスニーカーもありですが、40を超えて会社に行くのにスニーカーはいかがなものか。とはいえストレートチップの革靴をカジュアルに合わせるのは変です。そこで注目したのがローファー。
ということで、以前から気になっていたバーウィックに行ってきました。ローファーを購入したのでレビューします。
バーウィックって?
本格的なグッドイヤーウェルト製法の革靴を製造するスペインのブランドです。本格的ながら比較的リーズナブルな価格で販売されており、かなり人気のあるブランドです。
正式には「Berwick 1707」というブランド名。1707年にスペインで勃発したアルマンサの戦いで功績を得たバーウィック伯爵を敬してブランド名としています。ということは、かなり歴史のあるブランドに思えます、しかし、創業は1991年。そこそこ新しいブランドなのです。
新しいゆえに効率的な生産設備を取り入れ、リーズナブルな価格を実現しています。3万円〜4万円くらいの価格帯です。海外ブランドとしては比較的リーズナブルですよね。
直営店は東京2店舗大阪1店舗の計3店舗のみ、その他全国の百貨店で取り扱いがあります。また、直営のオンラインストアでも販売されています。
バーウィックのローファー4456を購入!
バーウィックといえばローファーです。バーウィックは特にローファーのラインナップが多いです。
今回購入したのは4456という品番のコインローファー。フレンチタイプのローファーです。色はブラウン。
価格は36,300円(税込み)です。(2023年8月現在)
商品の説明はこんな感じです。
ノーズの長さを抑え幅にゆとりを持たせたカジュアルタイプのラストを使用し、ソールにはBerwickオリジナルの混合ソールを採用。接地面をラバーにすることで耐滑性を持たせつつ、レザー特有の馴染み感や通気も兼ね備えている。
確かにスマートというよりは、ぽってりとした印象でありビジネスよりはプライベートで使いやすいデザインです。
色はブラウンですが、このようにムラのある色合い。なんだかビンテージ感があってカッコいいですよね。この他にブラックとダークブラウンがあります。ブラックが使いやすそうですが、このブラウンの色合いが気に入って購入しました。
上から見てみます。ノーズの長さが抑えられているのが分かります。かかと部分にはバーウィックのロゴが入っています。これもカッコいいですね。
後ろから。靴の後ろって、結構見られることが多いですよね。階段やエスカレーターなどで、前の人の靴が目に入っていきます。
裏はレザーとラバーのコンビネーション。レザーソールだけだと滑ることがあるので、ラバーが貼ってあると安心ですね。
オールラバーでも良いのですが、レザーソールのカツカツという音がたまりません。この靴もかかと部分にレザーがあるので、歩くと小気味良い音が響きます。
普段は26.5cmを履くことが多いですが、お店の人にUK7(26cm)を選んでもらいました。
ちなみに購入したのは、BerwickMARUNOUCHI。直営店です。有楽町駅のすぐ近くにあります。東京出張の際に購入しました。
カッコいい靴べらや収納用の袋が付属しています。また、直営店で購入すると、オリジナルのトートバックがもらえます。これがまた使い勝手が良いのです。
バーウィックの4456を履いてみた
ローファーはちょっとキツめを買うのがセオリー。革靴は履き込んでいくうちに、革が柔らかくなったり、靴底のコルクが沈んでいきます。こうして自分の足に馴染んでいきます。
紐靴であれば、履き心地を調整できますが、紐のないローファーはそういう訳にはいきません。初めからちょうどのサイズを購入すると、だんだんゆるゆるになってしまいます。ローファーがゆるゆるだと、歩くたびにかかとが浮く感じがして履き心地が良くありません。ローファーはちょっとキツめのサイズを選ぶのです。
ということで選んでもらったサイズが、いつもより0.5cm小さいサイズ。履いてみると、確かに圧迫感を感じます。とはいえ足が痛いというほどではありません。
馴れてくるといい履き心地
早速履いて出かけてみます。やっぱりカッコいいですね。
履き下ろしはやっぱり痛いですよね。歩いているうちに、靴擦れになってきます。まだ革が硬いしちょっとキツめなので、どうしてもかかとが擦れてしまいます。
ただ、3回ほど履くと、靴がだいぶ馴れてきたのか、ほとんと痛くなることがなくなりました。いい感じです。
HO217というラストはワイドタイプ。日本人の足は幅広なので、このラストは結構合いそうです。比較的早く足になれてきた印象です。
3ヶ月ほど履いたのがこちら。3回ほどクリームを塗ってメンテしています。
革靴ってシワが入ると更にカッコよくなりますよね。やはり革製品は「使う」のがカッコいい。使ってメンテしていけば、経年変化が楽しめます。
いつも使っているのは、サフィールのビーズワックスファインクリームです。ブラウンを使用しています。靴の色より濃いめです。色をちょっと濃くしていきたいと考えているので、この色を選びました。
このライトブラウンなんかが靴に合ってそうですね。ビーズワックスファインクリームは80色以上のカラーラインナップがあるので、何かしら靴に合う色が見つかるはずです。
3ヶ月も履くと、靴擦れするような気配はまったくなくなります。革が柔らかくなると歩くのに合わせて靴も曲がってくれるので、かかとの擦れがだいぶ軽減されます。いい履き心地です。
残念なポイントは?
始めのうちはかなりつま先部分が削れてしまいます。つま先までレザーだったら良かったかもしれません。スコッチグレインなどは、つま先がレザーになっていますよね。
あと1mmほどでウェルトまで削れそう。このつま先が削れるのも、革が硬いことが原因。歩くときに靴は曲がりますよね。革が硬いとつま先に大きな力がかかってしまい、攻撃してしまうのです。
履くたびにハラハラドキドキでした。かかとはすり減っても簡単に修理ができますが、ウェルト部分まで削れてしまうと、修理代が高くなってしまいます。靴を使うたびに、つま先をチェックしていました。
ただ、馴れていくのに合わせて、つま先の削れも少なくなっていきます。歩き方にもよると思いますが、これくらい削れるのは覚悟したほうが良さそうです。心配な方はラバーを貼ったり、トゥースチールを取り付けても良いかもしれません。
まとめ
実はローファーって高校生の靴というイメージがあって敬遠していました。自分も高校生の頃は、学校指定の黒のローファーを履いていたのを思い出します。
とはいえローファーって、オールデンやクロケットジョーンズといった高級ブランドにも必ずラインナップされていますし、よく見るとカッコいい。カジュアルな服装に革靴を合わせるなら、ローファーは欠かせません。
バーウィックでは、今回購入した以外にもコインローファーのラインナップがありますし、特にタッセルローファーはたくさんの商品が販売されています。店舗に行くと悩むこと間違いなし。
本格的な革靴をリーズナブルに購入できるバーウィックは貴重な存在ですね。