黒酢といえば中国を思い浮かべますが、日本にも名産の地があります。それは、鹿児島の福山町。霧島市の南東の錦江湾から桜島を望む地域で、江戸時代から壺で黒酢が作られています。遠くまで壺の並ぶ光景は特筆もの。鹿児島旅行のオススメ立ち寄りスポットです。
今回は坂元醸造さんの「壺畑」に行ってきました。黒酢が購入できるほか、黒酢を使った料理を提供するレストランも併設されています。
鹿児島福山の黒酢について
お米を発酵させて作る黒酢。鹿児島の温暖な気候を活かして、江戸時代から製造が始められました。
日本の伝統的な発酵食品といえば、日本酒や醤油を思い浮かべます。大きな蔵にいくつものタンクが並び、杜氏さんが長い棒を使ってかき混ぜたりする光景がイメージされます。
しかし、鹿児島の黒酢作りに大きな蔵は必要ありません。甕を屋外に並べ、野天で作られるのです。広大な敷地に甕が無数に並ぶ様は、圧巻です。こうした作り方をしているのは、世界でもここだけだとか。
材料は、米と麹と水のみ。乳酸菌など色々な菌の力を借りることで、酢が出来上がります。熟成させるほど黒く色づいていき、味もまろやかになります。
一般的なお酢と違ってまろやかなので、料理だけでなくジュースなどで割って飲むのもおすすめです。
坂元のくろず「壺畑」へ行ってきました
鹿児島県霧島市の福山。複数の醸造元が存在しています。今回は坂元醸造が運営する「壺畑」に行ってきました。情報館では黒酢の歴史や製造方法を発信するほか、製品の販売や試飲も行われています。また、レストランも併設されており、黒酢を使用した料理を堪能することができます。
坂元のくろず「壺畑」情報館
営業時間:9:00〜17:00
休業日:年末年始(12/31〜1/1)
入場料:無料
鹿児島県霧島市福山町福山3075
駐車場は周辺に80台分が確保されています。
建物はかなりモダンなイメージ。斜面に造られており、中に入ったら下へ降りていく面白い建物です。
まずはショップへ。黒酢だけでなく、黒酢を使った商品も多数販売されています。黒酢を使ったドレッシングやジャム、ドリンクなどなど。試飲や試食もできます。
うちの子は試食のブロッコリーにかかったドレッシングが気に入ったようで、1本お買い上げ。その他、白ぶどうの黒酢ジュースも気に入ったみたい。
ショップの奥は学習スペース。黒酢についての映像が流れています。
壁には黒酢の製造方法が掲示されています。世界的にも珍しい醸造法である福山の黒酢。読んでみると結構面白いですよ。
黒酢を醸造する甕です。
坂元のくろず「壺畑」レストラン
時間はちょうどお昼前。レストランにも寄ってみます。
営業時間:10:00〜17:00(オーダーストップ16:00)
休業日:年末年始(12/31〜1/1)
一度屋外に出た先にレストランがあります。
テラスから無数に並ぶ壺を眺めることができます。
海の向こうで噴煙を上げていのは桜島ですね。たくさんの甕のバックに桜島。福山の代表的な風景です。
窓際の席では、壺の並ぶ景色を見ながら食事が楽しめます。
レストランの内部はこんな感じ。広々としています。
今回注文したのは麺と手作り天心3種セット。1,375円です。麺は酸辣湯麺、チャーシュー麺、鶏塩汁そばの3種から選択できます。黒酢が楽しめそうな酸辣湯麺を選びました。
優しい味わいのスープで、美味しかったです。
詳しくは壺畑のホームページをご確認ください。
壺畑ホームページ
坂元のくろず 壺畑 情報館 & レストラン | 黒酢・鹿児島黒酢のことならくろず情報館&レストラン「壺畑」へ
まとめ
まろやかで美味しい鹿児島福山の黒酢。料理はもちろんのこと、ジュースで割って飲むのもオススメです。
鹿児島旅行のお土産にいかがでしょうか。この福山の地でしか作られていない黒酢。鹿児島ならではの温暖な気候がこの美味しい黒酢を生み出します。まさに鹿児島の名産と言えます。喜ばれること間違いなしのお土産になるでしょう。