こじんまりとしてコンパクトですが、展示の仕方が工夫されており、家族連れに最適な動物園でした。
福山市立動物園。広島市内に住んでいるので、近所に広島市立の安佐動物公園がありますから、わざわざ動物園のために福山まで足を運ぶことはありませんでした。たまたま近所のキャンプ場へ訪れていたので、寄ってみることにしました。
正直に言いますと、大したことないだろうなんて考えていました。ところが、実際に行ってみると、大きな間違いであったことが分かりました。
確かに規模は小さいですが、展示の仕方が工夫されており、かなり楽しめるのです。しかも、巨大な遊具があったりして、うちの子もかなり楽しかったようです。
そんな福山市立動物園をご紹介します。
福山市立動物園について
福山市内から芦田川を遡っていった先の芦田エリアにあり、富谷池という大きな池の周りに動物園や遊具施設(富谷ドームランド)が集まっています。家族連れなら、1日中遊べるエリアでしょう。
福山市立動物園は、大きな動物園ではありません。敷地面積は約26,000㎡。対する安佐動物公園の動物展示面積は約260,000㎡と10倍の差があります。
展示されている動物の種類は59種類で500頭。都市型の動物園である大阪の天王寺動物園は200種1,000頭が飼育されています。動物の種類も少なめです。
なんだかつまんなそうな印象ですが、実際に訪れるといい意味で裏切られます。
展示方法が工夫されており、かなり楽しめるのです。特にハンターの城がオススメです。
入園料と営業時間
15歳以上 520円
それ以下は無料です。
9:00〜16:30(入園は16:00まで)
休園日 毎週火曜日 12月29日〜1月1日
アクセス
公共交通機関は絶望的です。バスは運行しておらず、最寄りのJR福塩線戸手駅からはタクシーを利用しなければなりません。料金は1,000円ほどです。
恐らくほとんどの人が自家用車でしょう。駐車場は第1、第2、第3の3箇所あります。動物園に行くなら、第1がもっとも近いです。遊具で遊ぶのが目的なら、第3駐車場が便利です。
福山市立動物園を巡ります
それでは、実際に動物園に行ってきましたので、その様子をレポートします。
駐車場は第一から第三までの3箇所。一番便利が良いのは第一。しかし、一杯だったので第二駐車場を利用しました。
駐車場の枠はこのように広めになっており、プラドでも余裕です。
駐車場から動物園へはこのゲートへ。階段を降りていきます。
池の周りの遊歩道を歩きます。
足漕ぎボートが楽しそうですね。20分で800円でした。
動物園のゲートです。券売機の数が少ないので、タイミングによっては並ぶことも。
入場してすぐにペンギンエリアです。水槽の壁がアクリルになっているところもあり、泳ぐ姿を横から眺めることができます。
先に進むとサバンナエリア。まずはシマウマが。
観察台が設置してあり、高いところからキリンのエリアも眺めることができます。
シマウマエリアの向かい側には、エミューやダチョウなどサバンナの鳥類。
すごいトサカですね。金ピカのトサカです。ヒワイドリという種類。
キリンのエリアに。柵のすぐそばに餌台が置いてあり、かなり近くでキリンを観察することができます。
ふれあいどうぶつひろば。ヤギやテンジクネズミ、ポニーなどと触れ合えます。
今はコロナ禍により、見るだけ。ふれあいは不可でした。
ミーアキャットやインコなどもいます。
フライングゲージ。大型の飼育施設で、鳥類が放し飼いにされています。
見どころはこのハンターの城。回廊式になっている建物で、ライオンやヒョウなどの肉食動物を一気に見学することができます。
建物内は、緩やかな上りのスロープとなった回廊です。建物周囲を回りながら、肉食動物を見学します。
入ってすぐのところにメスライオン。以前はオスライオンもいましたが、残念ながら亡くなってしまったようです。
アムールトラの展示エリア。トラはどこに?
あっこんなところに!ひょこっと顔だけ出して寝ています。
アムールヒョウです。確かに大阪のおばちゃんの服と同じ柄です。
天井の一部は金網となっており、そこにヒョウが上がってくれました。こっちを狙っているようです。
金網に上がった後、どこかへ行ってしまい見失ってしまいました。
回廊を登ると、2階になります。2階からも中が見学できるようになっています。
なんと、こんなところにヒョウが!
2階の窓の真ん前に鎮座していました。ちょうど日の光があたり、日向ぼっこをしているのかもしれません。ヒョウをこんな近くで見られるのは他にないのでは?
近くで見たら、凛々しくてカッコいいですよね。もふもふを触ってみたくなりますが、一瞬で噛まれることでしょう。
これはカラカルというネコ科の肉食動物です。
サーバルです。カッコいいですよね。
1階でピューマの姿を見かけないなと思ったら、2階で寝ていました。
2階のライオンエリアの窓から覗くと、目の前にメスライオンが。さっき下で寝ていましたが、上がってきていたようです。
ハンターの城を出たら、は虫類館へ。ヘビやカメ、ワニなどのは虫類が展示されています。
レッドテグーというトカゲです。
グリーンイグアナ。
ニシキヘビ。大きいですね。
これもニシキヘビの仲間。面白い形で木にとまっています。
動物園といえばゾウですよね。もちろん福山動物園でも飼育されています。結構近くまで寄ってきてくれました。
最後にサルゾーンを見学します。色々な種類の猿が飼育されています。
肉食動物やは虫類、サルなど、同じカテゴリーのものがまとまって展示されているのがいいですよね。
マンドリルがおっさんみたいな座り方でした。
実はこのサルゾーン。裏側からも見学することができます。動物が小屋の中に入ってしまっている場合でも、見学することが可能です。
動物にストレスをかけないよう、なるべく暗くするような工夫がされていました。
以上で動物の見学は終了です。大きな動物園に比べると、確かに小さくて動物の種類も少ないかもしれませんが、ハンターの城に代表されるように展示方法が工夫されており、結構満足感が高い動物園でした。
エントランス付近には売店があります。軽食も販売されています。
富谷ドームランドもオススメ
動物園の見学を終了したら、池沿いの遊歩道を歩いて、富谷ドームランドにも行ってみましょう。動物園は1時間半ほどで見学できてしまいますので、結構時間が余ると思います。子供連れなら必ずセットで訪れるべきオススメのスポットです。
巨大な滑り台。写真では切れてしまっていますが、左にずっと遊具が続いています。
チャレンジングな吊り橋も。うちの子は怖がりなのでダメでした。
巨大遊具はドームの中にも続いています。うちの子は右に写っています赤いスパイラルの滑り台で何度も遊んでいました。
巨大遊具は4歳とか5歳くらいにならないと難しいかもしれませんが、このように小さい子向けの遊具も揃っています。
このエリアにもトイレが設置されていますし、自動販売機もあります。暑い時期に遊んでも水分補給が可能ですね。
まとめ
行く前は正直あまり期待していませんでしたが、いい意味で期待を裏切って、結構楽しい動物園でした。至近距離で動物が見学できるよう工夫されています。
また、富谷ドームランドもかなりオススメ。巨大な遊具が設置してあり、子供は大いに楽しめるでしょう。巨大な遊具はドームの中にも繋がっており、秘密基地感が満載です。もし自分がまだ子供なら、めちゃくちゃ楽しんでいたと思います。うちの子もずっと遊んで、なかなか帰ろうとしませんでした。
広島市内からだと、あまり行く機会がないと思いますが、是非一度訪れてみることをお勧めします。