頑張って買った角部屋。住み心地はどう?
マンションは角部屋を選ぶべしと、世間一般では言われていますが、角部屋ってそんなにいいものなのでしょうか。値段も高いですし。
実際に住んでみた角部屋。住んでみて実感することのできたメリットをご紹介したいと思います。
角部屋は確かにメリットが多いです。ただ、少なからず注意すべきポイントもありました。そんなこともこの記事でご紹介します。
マンションの購入を検討されている方の参考になれば幸いです。
角部屋に住むメリットは?
角にあるから角部屋。一般的な横長のマンションなら、マンションの端と端が角部屋になります。タワマンなら4隅が角部屋ですね。いわゆる端っこの部屋です。
会社で端っこに追いやられるのは良くないことですが、マンションの端っこは最高のポジションなのです。ではどんなメリットがあるのでしょうか。実際に住んでみて実感したメリットです。
窓が多くて部屋が明るい
一般的な田の字型間取りの場合。我が家も田の字です。たいていのファミリータイプのマンションがこの間取りです。
こうした間取りの場合、中部屋つまり角部屋ではない部屋だと、部屋の側面は隣家と我が家を遮るコンクリート壁になりますから、横に窓が存在し得ないことになります。南向きのマンションであれば、ベランダのある南側と、玄関のある北側にのみ窓が設置されます。
角部屋の場合、隣の家と面していない側面に窓が設置可能です。リビングであれば、バルコニーのある南面だけでなく、 横にも窓がつきます。外からの光をよりたくさん採光できる明るいリビングになります。
我が家の場合だと、お風呂にも窓があります。日中は電気をつけなくてもお風呂に入ることが可能。日中にお風呂に入ると気持ちいいです。
下の写真は我が家の西向きの窓。ダイニングの奥に窓があります。ここに低いキャビネットを置いて、収納かつ観葉植物の置き場としています。植物には光が大切。直射日光は苦手な植物も多いですが、光が入らないところでは育ちません。窓が多く、観葉植物を置くスペースが増えるのも、角部屋のメリットですね。
風通しが良い
窓が多いということは、それだけ風通しも良いということ。
実際に夏でも結構涼しいです。我が家は8階で、目の前にはあまり高い建物がありません。そこそこ強い風が家の中に吹き込んできます。
真夏でもエアコンを入れることが少ないです。朝はほとんどスイッチを入れることはありません。さすがに日中は暑くなるのでエアコンを入れますが。それも時期的には真夏のタイミングくらい。7月の20日過ぎくらいまでは、ほとんどエアコンを入れることがありません。
涼しいだけでなく、光熱費の節約にもなりますね。
部屋が広い
角部屋が直接的な原因ではありませんが、角部屋は広めに作られている傾向が高いです。
角部屋は限られますので、少しプレミアム感を持たせて販売されることが多いです。そのため、3LDKの多いファミリータイプのマンションでも、角部屋は4LDKで設定されています。我が家も4LDKでした。
角部屋じゃないと部屋数を増やせない事情もあります。建築基準法上「部屋」と認められるには、きちんと採光できて風通しが良い窓が必要です。窓が無かったり、基準以下の場合は部屋と認められません。
よく間取りを見ていると、ぱっと見は部屋でも「納戸」や「サービスルーム」と記載されている間取りがあります。実は窓が大きく取れずに、「部屋」とはできなかった部屋なのです。「2LDK+S」などと表記されます。このSが納戸やサービスルームですね。
ベランダ側と玄関側にしか窓を設置できない中部屋だと、窓の取れる部屋が玄関側に2部屋とベランダ側に1部屋となり、3LDKが最大となります。4LDKが難しいのです。4LDKは側面にも窓が設置できる角部屋ならではの間取りです。
サイドにもバルコニーがある
角部屋の特徴ですね。
南向きのマンションの場合、南面にバルコニーが設けられます。角部屋の場合、南面のバルコニーのほか、側面にもバルコニーが設けられます。マンションによっては、南面のバルコニーと側面のバルコニーが繋がっている場合もあります。
多くの場合、キッチンの奥に扉があり、側面のバルコニーに出られるようになっています。我が家もそんな感じ。より広く家を使うことができます。
ただ、エアコン室外機を設置する以外の使い道があまり分かっていません。ゴミ箱を置いて、缶やペットボトルの捨て場にしたり。ゴミ箱って結構かさばりますから、バルコニーに置けるとありがたいですよね。他に何か上手い使い方はないものか。
玄関先に人が通らない
隠れた大きなメリットです。玄関先に人が通りません。通るのは家族かたまに来る配達の人くらい。廊下の端っこに玄関がありますから、玄関の先の廊下は誰も通らないのです。
これって結構ありがたいです。我が家は北側、つまり玄関側に寝室があります。多くのマンションにおいて、リビングは南側になりますから、必然的に寝室は北側の部屋になります。
北側の部屋ってジメジメしますし、ましてや寝室です。日中は窓を開けて風通しを良くしておきたいですね。とはいえ、窓の外は廊下。開けっぱなしにすると、寝室が見えてしまいます。
見えた所でどうってことはないのですが、奥さんは寝室がよその人に見られるのを嫌がります。家の前を人が通らないのであれば、気にせずに窓を開けられますね。
角部屋を選ぶ際の注意点
以上、実際に体感した角部屋のメリットを紹介してきました。明るいですし、涼しいですし、玄関先を人がウロウロすることがありません。角部屋は人気がありますが、それは中部屋には無い大きなメリットが存在するからです。
とはいえ、角部屋を選ぶにあたっての注意点もあります。
値段が高い
希少価値のある角部屋。人気があるので、高くても売れやすいです。しかもプレミア感を持たせるため、部屋も広めに作られており、それだけ価格にも反映されます。中部屋に比べて、1,000万まではいかないまでも、それに近いくらい高くなる印象。
我が家は地方都市なので、角部屋を購入するという選択が可能でした。東京都内だと我が家の収入では購入不可能なくらい高価ですし、大阪でも難しそうです。
無理して購入しても、部屋の快適さより、毎月のローン返済のストレスの方が上回るかも。角部屋を購入するなら、お財布との相談が必要です。
管理費や修繕積立金も高めの設定
販売価格が高く、部屋も広めに設定されている角部屋。それに伴い、管理費や修繕積立金も高い価格で設定されています。
毎月の出費となる管理費や修繕積立金。固定費はなるべく少なくしたいところですが、角部屋は他の部屋に比べて少し高くなります。
早く申し込まないと、希望の部屋が売り切れになるかも
人気の角部屋。建物の角にしかないので、一般的な横長のマンションであれば、ワンフロアに2部屋しか存在しないことになります。
当然販売の初期には埋まってしまうかもしれません。高い階の方から埋まっていきますから、販売開始からある程度期間の過ぎたマンションであれば、希望する角部屋はもう無いかも。
高めの階の角部屋を狙うなら、販売開始前から情報収集をやって、第一期の販売で申し込みをしなければならないでしょう。人気物件なら、抽選になるかもしれません。
西日が入る。眩しい、暑い。
まさに我が家がそう。南向きの物件。ということは、角部屋は東と西の端っこそれぞれに存在することになります。
南東向きと、南西向き。人気なのは南東向きです。南西向きは西日が入るので、ちょっと不人気です。価格も同じ角部屋で、広さも同じくらいであっても、南東の方が南西より高く設定されます。
我が家は南西。ちょっとリーズナブルだったので、南西の角部屋を選択しました。
やはり夏場は強烈な西日が入ってきます。オプションで断熱のフィルムを注文しましたので、まだマシではありますが、窓ガラスを触ると結構熱くなっています。
太陽は東から登って、西に沈みます。東向きは朝日が入ります。爽やかですね。西向きは夕陽。夕陽って朝日に比べてかなり強烈で眩しいですよね。運転中も西向きだと眩しくて信号の色もよく分かりません。西日は強烈なのです。
まとめ
地方都市だからこそ購入できた角部屋。東京だったら、マンション自体購入できていないでしょう。高過ぎですよね。
実際に角部屋に住んでみて、「マンションは角部屋」と言われる理由が分かりました。ベランダのある面だけでなく、部屋の側面にも窓があるだけで、だいぶ生活の豊かさが違ってきます。窓重要です。部屋が明るくなりますし、何より風通しが良くなって涼しくなります。サイドのバルコニーは無いよりはあった方がいいですが、まだ上手く使いこなせていません。家の前の廊下を人が通らないのも、結構メリットです。
確かに価格は高くなりますが、余裕があればやはりマンションは角部屋が良いと思います。
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