住のもの (すのもの)

地方都市でマイホームを購入し、家族の幸せを追い求めるブログ

どうして大阪ではなく広島でマイホームを購入したのか。住みやすい地方の大都市。

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自分は大阪出身。当然両親は大阪に住んでいます。マイホームを買うなら、大阪という選択肢もあったはず。

しかし、家を買ったのは広島。自分の実家がある大阪ではありません。

挙げ句の果てには、現在は単身赴任で大阪に住んでいます。しかし、大阪で家を買えば良かったなんて一度も考えたことはありませんし、週末広島に帰るのが楽しみです。

その理由は住みやすさ。大阪の方が断然都会であり、何でも揃っています。しかし、住みやすさという点では、広島に軍配が上がると実感しています。あくまでも個人の感覚で。

その住みやすさゆえに、広島で家を買うことにしました。永住とまでは言えないまでも、本拠地とする決意をしたのです。その住みやすさってどういうこと?理由をご紹介します。

 

 

 

 

広島が住みやすいと感じる7つの理由

なぜ広島に家を買ったのか。それは広島が住みやすいから。では、なんで住みやすい?その理由を7つあげたいと思います。

 

人が少ない 適度な人口密度

単身赴任で大阪にきて感じたこと。

「人が多い!」

以前大阪に住んでいた時に東京へ行ったら、同じような感想を持ちました。大阪に帰ってきたらなんだか安心したものです。

今は大阪にいると人が多い!と感じ、広島に帰ったら安心する日々を過ごしています。

鳥取県の米子市、広島市と地方都市に住むことで、個人的に快適と思える人口密度が減少したのでした。

大阪にいると、家の近所の最寄駅でも人がたくさん。わんさか地下鉄の階段を上がっていきます。

一方で広島電鉄の最寄駅で下車するのは2〜3人程度。大阪は都市の中心部だけでなく、ちょっと郊外でも人がたくさんです。

ある一定水準の人口密度までは、それが増えるほど住みやすくなるでしょう。それは、人口が多くなればそれだけ便利な施設も増えるから。しかし、さらに密度が増えると?キャパがオーバーし、混雑が増えます。どこにいっても混雑だと、住みにくいですよね。

広島はその便利と混雑の水準がちょうどいいくらい。と個人的に考えています。

 

車を活用しやすい街

地方は車移動がメインとなります。車がないと大変。広島市もどちらかというと車移動がメインの都市です。

とは言っても、車が無くても問題なく暮らすことも可能。現に奥さんの実家はずっと車がありませんでした。

そう、広島は車移動も自転車でも電車でも便利なのです。

最近は車離れなんて言われます。経済面でも金食い虫であり、所有しないという選択をする人も多いです。しかし、車があれば圧倒的に生活が便利になります。広島にいる時は、ちょっとした買い物も車で行ってしまいます。

車社会である広島は、車移動が比較的便利な街となっています。その理由は、どんなお店にも駐車場が併設されていること。さすがに市の中心部はコインパーキングだったりしますが、日々の買い物で訪れるお店には大きな駐車場が併設されています。車が大変使いやすいのです。

 

豊富なショッピングモール

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広島の家から半径1km以内に、4箇所のショッピングモールや大型のスーパーがあります。めちゃめちゃ便利ですね。

今住んでいる大阪の実家は大阪市内なのに、結構スーパーが遠い。しかも大型の店舗はありません。

広島にショッピングモールが多いのは、ゆめタウンを展開するイズミの本社があるだけでなく、イオンも積極的に出店していますし、フジグランのフジは四国の松山に本社があります。

これらのモール運営会社がバチバチに競合していますので、我々消費者にとってはかなりありがたい状況となっているのです。

ショッピングモールに行けば欲しいものはほぼ揃うので、わざわざ東京や大阪に行って買い物をする必要がありません。

 

独自の文化がある

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広島といえばやはりカープですね。大阪は阪神タイガースですが、厳密に言えば西宮市なので兵庫県です。大阪人もタイガース愛がすごいですが、広島人のカープ愛はそれ以上であると実感しています。最近弱いですが、、、。

そもそも市民の関わり方が違います。カープは鉄道や新聞といった企業スポンサーのない市民球団です。市民にとって自分たちのプロ野球チームという意識が強くあります。

 

戦前の広島は軍都として繁栄していました。明治時代には陸軍の拠点である鎮台が設置されました。今でもれんが造りの旧陸軍被服支厰が現存しています。

ちょっと足を伸ばすと呉。言わずと知れた軍港です。戦艦大和が製造されたドックが今も残されています。現在は海上自衛隊の基地となっており、潜水艦やイージス艦が停泊している様子を見学することができます。

 

そんな軍事都市であった広島。終戦間際に原子爆弾が投下されました。長崎と並んで世界で唯一核兵器が使用された都市でもあります。戦後は一転、平和都市として世界にアピールされています。原爆ドームがその象徴として世界遺産に選ばれています。

 

広島県内には、2つの世界遺産があります。一つは先にあげた原爆ドーム。もう一つが厳島神社。一つの県内に複数の世界遺産があるのは珍しいですよね。

 

地理的には他の大都市から離れた位置にあります。大阪の場合、京都や神戸といった大都市が隣接しています。広島の場合、もっとも近い100万人を超える都市は、200km以上離れた福岡市です。大阪方面は神戸までありません。

このような地理的条件から、広島は独特の文化を育んできました。広島の人は郷土愛が強いと言われます。大阪出身の自分も好きになりましたし。

 

市街地がコンパクトであり、自然が近い

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三角州に作られた都市。すぐ近くが山で囲まれています。同じ広島市内でも安佐北区や安芸区に行けばもう山の中です。

三角州に作られているので、岡山のように広大な平野に都市が建設された訳ではありません。なので都市が比較的コンパクトです。一方で平地が狭いので、地価は結構高めです。ただ、逆に言えばそれだけ地価が維持されやすいとも考えられるのではないでしょうか。

三角州なので、市内に川も多いです。山が近いので、比較的水も綺麗です。海もすぐそこ。元宇品では瀬戸内の自然に触れながら散歩ができます。市街地のすぐそばにこんな環境が広がっています。

人口100万人を超える大都市でありながら、自然が近いっていいですよね。

www.sunomono19.com

 

これからの開発が楽しみ

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現在広島では再開発が盛んです。まずは、広島駅。駅ビルの建て替え工事の最中です。ホテルの入ったビルが建てられるほか、路面電車が広島駅の2階に乗り入れるようになります。最新の駅にレトロな路面電車が乗り入れるって、なんだか面白そうな光景ですよね。なんせ路面電車は、いまだに被爆した電車も走行していたり。レトロな車両が数多く走行しています。

八丁堀や紙屋町の地域は、都市再生緊急整備地域に選ばれており、新しいビルがどんどん出来上がっています。また、旧広島市民球場の周辺には、サンフレッチェ広島の新サッカースタジアムが建設予定です。

広島港の方では、広電が延伸される計画です。周囲にはちょっとした商業施設が作られる予定です。

このように各地で再開発が進行中である広島。これからますます面白くなるのではないでしょうか。

再開発が盛んであると、地価にも影響します。マイホームの価格が下がりにくいことを期待したいですね。

 

個人的な理由も

奥さんの実家に近い場所にマンションが売り出されたこともきっかけの一つです。

どちらかの両親の近くに住むことは、子育て中の現役世代にとってかなり大きなメリットがありますよね。

時々おかずをくれますし、子供を預かってもらうことも。うちなんて、オムツを買ってくれていました。助かりますよね。

特に奥さんの実家の近くがいいのかもしれません。産休中や育休中に気軽に頼める人がいると心強いでしょう。本来なら夫がいればいいのですが、夫の育休取得が整備されつつあるとはいえまだまだの状況です。それに、夫の両親が近くにいても、なかなか頼みづらい面もありますよね。

現在自分は大阪に単身赴任中。平日は家にいません。

なので、奥さんは保育園に迎えにいったあと、そのまま実家に直行し晩ご飯をご馳走になることが多いです。たまに、そのまま実家に泊まることも。

平日いなくて申し訳ないのですが、実家が近くで大変助かっています。奥さんにもそうですし、奥さんの実家にも感謝ですね。

 

 

地方都市は思ったより住みやすいぞ

大阪出身大阪育ちであることから、地方なんてなんもなくて、住むのも大変だろうなんて間違った考えを以前は持っていました。

実際に地方都市に住んでみて、考え方が変わりました。確かに大都会は何でも揃って便利で楽しいですが、それに対する代償も少なからずあります。

地方といっても田園風景広がるような地域は確かに不便です。地方でも都市部であれば、ショッピングモールや大型のスーパー、ホームセンターなどがロードサイドに立ち並び、普段の生活においては不自由無く暮らすことができます。

近所で手に入らないものは、Amazonで買えばOKですし。

人口が15万人に満たない鳥取の米子市で暮らした経験があります。生活に不自由しないばかりか、大山という特筆すべき自然環境がすぐそばであるだけでなく、温泉街もあったりしてかなり楽しく過ごした思い出があります。

まあ、あまり人口が少ないと、都市の発展にも限度があるでしょう。だいたい人口が50万人を超えるような、比較的大きな都市が住みやすいと思います。

 

 

まとめ

以上大阪出身の自分が、まったく縁もゆかりもなかった広島市にマイホームを購入した理由をご紹介してきました。その理由は住みやすさ。あまり大きすぎない規模の都市であることがメリットなのでした。

しかし一つ心配があります。それは資産価値。人口の多い都市ほど需要が高まるので、資産価値が維持されやすそうですよね。それは確かにその通りでしょう。広島より大阪の方がいいでしょうし、さらに東京の方が価値を維持できそうです。その分購入費は高くなりますが。

実はその辺はあまり心配していません。今後日本は人口が減っていきます。人口減少により何が起こるのかというと、より都市部へ人口が集中していくようです。大きな都市が郊外から人を吸収してしまうのです。

そういうことからも、広島市内であればまだ大丈夫かななんて考えています。現に周辺の市町村から人口を吸収し、若干人口が増えています。

もっともそんな傾向が強い都市といえば、福岡市ですね。若い人口の多いことでも有名です。福岡とまでは言わないまでも、50万以上の都市であればいいんじゃないでしょうか。東京や大阪にいると見えなくなってしまいますが、実は地方都市はかなりおすすめなのです。ブランド信仰を捨てた方が、視野が広まります。