夫婦ともに外で働き、定期的な収入のある世帯。今は夫婦共働き世帯が多数派です。
一昔前は、夫が外で働いて妻が家で家事をするという専業主婦世帯が主な家族像でしたが、今はそんな時代ではありません。専業主婦世帯は少数派であり、可処分所得が減少する中において、なかなか経済的に難しいスタイルでもあります。
我が家ももちろん共働き世帯。自分も奥さんも正社員として働いています。つまり夫婦ともに定期的に給料が振り込まれてきます。
ここで問題となるのが、家計の管理。一般的にイメージされるのが、妻がお金を管理して夫は数万円のお小遣いを与えられるというもの。
「お小遣い」ってなんだ?子どもじゃないのに。曲がりなりにも労働力を提供して、その対価として収入を得ている身。得た収入の一部を「お小遣い」としてもらうって、よくよく考えると意味が分かりません。
ということで、夫婦別会計。お小遣いなんてものもありません。あるのは、自分の「担当」と将来のお金に対する認識のみ。
我が家のお金の管理方法についてご紹介します。
我が家の家計管理方法について
そもそも我が家の収入は?だいたい自分が30万円強、奥さんが13万円前後の月々の手取り額です。
分かりやすくするため、自分は30万円、奥さんは15万円の手取り額とします。毎月の収入なので、ボーナスは含まれません。
合計45万円。この収入をどのように管理しているのか。一つの口座に合わせて管理している訳ではありません。ポイントはそれぞれ「担当」と「責任」を持つこと。
手取り収入の20%以上は貯蓄や投資に回す
まず入ってきた収入から、貯蓄分を除いてやる必要があります。家計に関する様々なアドバイスで言われていることですね。まず貯蓄用にお金を分けておいて、その残りを今月の収入とみなして生活するのです。
我が家ではこんな感じで貯蓄しています。
貯蓄・投資額:毎月11万円
投資額:毎月7万円
貯蓄額:毎月3万円
学資保険:毎月1万円
このような内訳。半分以上は投資しています。
投資先はつみたてNISAがメイン。ただ33,333円までしか資金を投じられませんから、通常の特定口座でも積み立てをしています。詳しくはこちらの記事で。
学資保険にも毎月1万円程度の掛金を投じています。これは失敗したかな?と感じています。確かにリスクが低くて安全ではあるのですが、いかんせん利率が低いです。毎月積立投資をした方がよっぽど増えそうです。それにもし継続的なインフレになれば、損をする可能性すらあります。よく考えて利用すべきですね。
支出の役割分担を行なう
まず貯蓄・投資にお金を振り分けました。
では生活費はどのように管理しているのか。うちでは収入をすべて一つの口座にまとめて管理することはしていません。夫婦別会計にしています。
じゃあどうやって管理しているのかというと、支出のカテゴリーごとに担当制としています。
こんな感じで分担しています。
夫 | 妻 | |
収入 | 300,000 |
150,000 |
支出項目 | 支出金額 | 支出金額 |
投資 | 50,000 |
20,000 |
学資保険 | 10,000 |
|
その他貯蓄 | 20,000 |
10,000 |
住宅ローン | 90,000 |
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管理費・修繕積立金 | 15,000 |
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駐車場代 | 10,000 |
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自動車ローン | 30,000 |
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通信費(固定回線) | 3,000 |
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通信費(スマホ) | 2,500 |
7,000 |
光熱費 | 10,000 |
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食費 | 30,000 |
60,000 |
日用品 | 2,000 |
10,000 |
子ども関連 |
12,000 |
|
合計 | 272,500 | 119,000 |
残り | 27,500 | 41,000 |
大まかに言えば、固定費に関する支出は主に自分が負担しています。奥さんは主に食費などの変動費を担当。
食費が結構高いのは、夫婦ともにフルで働いているので、昼食は外食が多くなるため。お弁当を用意したらいいのでしょうけど、それも大変ですしね。
子ども関連の費用も主に奥さん。子どもが2歳のころは5万円ほどの保育料がかかっていましたが、それは固定費なので自分が負担していました。保育の無償化はありがたい限りです。
服や趣味のものなど、自分のものは自分の収入から購入します。あと、レジャー関連も。我が家は結構外に遊びに行くことが多いので、レジャー費はそこそこかかっている印象です。それらの費用は「残り」の中から。さらに残りが余ったら、次月に繰越です。
将来の必要額について共通認識を持つ
まずもって大切なのが、将来どれだけのお金が必要か共通認識を持つこと。
子どもの教育費が必要になりますし、老後の資金も。つい最近「老後2,000万円問題」が話題となりました。2,000万円問題についてはこちらの記事で詳しく触れています。
将来的な資産の目標額を決めたら、毎月の貯蓄額が計算できます。
一つ重要なポイントが、現金のみで積み立てるのではないこと。素早く資産を増やすには投資をするしかありません。
例えば将来的に5,000万円が必要になると設定します。その資産額を25年で到達しようとした場合、年率7%で運用できるとして毎月約62,000円の積み立てが必要となります。案外少なく済む印象ですね。
このような情報を共通認識として持っておくことが大切です。
毎月の貯蓄額さえ決めておけば、あとは細かい管理は不要
毎月の積み立てに必要な額、引いては将来必要なお金を把握しておく。
これさえやっていれば、あとは細かい管理は不要であると考えています。よく家計簿をつける家庭がありますが、その一番の目的は貯蓄をすることでしょう。それなら、最初に目的額を貯蓄してしまえば、あとは何に使ってもいいはず。
ただ、生活のこともあるので、好きなことだけに湯水のようにお金を使ってしまう訳にはいきません。
そのための「担当制」です。生活に必要な各種支出を「担当」することで、「責任」が発生します。自分の担当分に必要なお金は確保しなければなりませんし、節約して自由に使えるお金を増やそうという気持ちにもなります。無駄遣いは自然としなくなります。
すべては自分次第。自分が仕事をして得た収入ですから、自分で管理しなければ。お小遣い制だと、「なんのために働いてんだ」って気持ちになるはず。自分の裁量次第ですから、節約だって能動的なものになります。
まとめ
我が家の家計管理のやり方についてご紹介してきました。もともとは一つの口座にまとめてしっかりと管理しなければならないと考えていましたが、長年上記のようなやり方で過ごすうちに、「これでいいや」と思えてきたのでした。
大切なのは、最終的な資産額を決めておいて、それに向けて必要な月々の積立額を計算しておくこと。それさえ分かっていれば、あとは自由に使ってもいいはずだという考えに至りました。
それにせっかく夫婦二人とも安定的な収入があるのですから、自由を縛ってしまうのもいかがなものでしょうか。それぞれ責任を持って「自分の」お金を管理するべきですよね。