ランドクルーザープラドを購入。もっとも心配することとは?
車体の大きさ?確かに車幅が1,885mmもあるので、狭い道や狭い駐車場では気をつかいます。また、高さもあるので立体駐車場も選びます。
それとも、燃費?2トンを超える重い車体。当然燃費は最近の車にしては悪くなります。ただ、ディーゼルであればリッター11kmは超えますから、実用上大して問題にならないでしょう。
もっとも心配することとは、、、「盗難」です。
ランドクルーザーはもっとも盗難されやすい車種の一つ。泥棒に人気のある車種なのです。ランクルオーナーなら、誰しもが心配していることでしょう。
もちろん手をこまねいているだけではありません。多少なりとも盗難対策は取り入れています。しかもあまりお金をかけずに。
今回は、自分が取り入れているプラドの盗難対策をご紹介します。
ランドクルーザーは盗まれやすい!自動車盗難に関する調査を見てみる
自動車盗難に関する統計調査を見てみると、いつもランドクルーザーは上位に位置しています。上位の常連さんです。あまり嬉しくない常連ですね。
自動車盗難等の防止に関する官民合同プロジェクトチームの調査によると、車種別の盗難台数や盗難率は以下の表の通りです。もっとも盗まれる上位5台を抽出したものです。
2019年 2020年 順位 車種 盗難台数 盗難率 順位 車種 盗難台数 盗難率 1 プリウス 793 0.4 1 プリウス 517 0.2 2 ランドクルーザー 654 2.7 2 ランドクルーザー 395 1.5 3 レクサスLS 272 3.1 3 レクサスLX 286 46.5 4 クラウン 247 0.3 4 レクサスLS 218 2.5 5 レクサスLX 178 32.2 5 クラウン 202 0.2
見事に上位はトヨタ車ばかりです。盗まれた車は海外に運ばれていきますので、海外でトヨタ車は人気が高いのでしょう。
もっとも盗まれているのは、プリウスです。2番目がランドクルーザー。ランドクルーザーとして一括りにされていますが、「ランドクルーザー」と「ランドクルーザープラド」が合わさった台数です。それぞれの割合はわかりませんが、恐らく兄貴分の「ランドクルーザー」の方が多いと思われます。
なんだ、一番盗まれているのはプリウスじゃんと思うかもしれませんが、「盗難率」に注目しなければなりません。1,000台のうち何台が盗まれているのか。プリウスは0.2台であるところ、ランドクルーザーは1.5台。約7倍はランドクルーザーの方が盗まれやすいということになります。
ただ、3位のレクサスLXがすごいですね。やばいくらいの盗難率です。まあ、この車もランドクルーザーみたいなもの。値段は全然違いますが、ランドクルーザー200をベースとしており、ラグジュアリーながらもランクルの悪路走破性を備えています。道路環境の悪い海外の国では、かなり人気の高い車種なのでしょう。全体的には盗難台数が減るなか、この車種は増加しています。
下記の表は、一般社団法人日本損害保険協会の第22回自動車等事故実態調査から引用しています。2020年11月の1ヶ月間が調査対象です。
2020年11月 順位 車種 盗難件数 1 ランドクルーザー 25 2 プリウス 22 2 レクサスLX 22 4 レクサスLS 12 5 クラウン 9 6 アルファード 5 6 レクサスIS 5 6 レクサスRX 5 9 ハリアー 4 9 スカイライン 4 11 ヴェルファイア 3 11 ハイエース 3 11 マーク(マークX等) 3
こちらの調査ではランドクルーザーがトップになっています。ランクルがもっとも盗まれる車種となっています。この11月の調査の前は、2月にも同様の調査が行われています。その2月の調査でもやはりランドクルーザーがトップでした。
プラドとはいえ一応はランクルのオーナー。他人事ではありません。恐ろしい限りです。
ランドクルーザープラド。うちの盗難対策について。
広島県は幸いなことに、関東や近畿に比べて比較的自動車盗難の少ない地域です。なので、高価なセキュリティシステムを組むようなガチガチの対策はしていません。社外のセキュリティはちょっとコスパが悪いように感じています。
社外のセキュリティシステムを導入しない訳
というのも、そうしたシステムをショップで組むとなると、だいたい15万円から高いものだと30万円以上コストがかかります。
先に紹介したランクルの「盗難率」を考えると、そこまでお金をかける必要はあるかな?と感じてしまいます。
ランクルの盗難率は、1.5でした。これは1,000台のうち1.5台が盗まれるということ。パーセントにすると0.15%です。
ランクルプラドの新車を500万円と仮定します。これに盗難率をかけてみましょう。
5,000,000×0.0015=7,500円
つまり7,500円以上を盗難対策にかけるのはコスパが悪いということになります。
恐らくたいていの人はプラドを購入すると車両保険にも入るでしょう。車両保険でそこそこのお金をかけるのですから、その他の対策はほどほどで良いのでは?と考えています。
もちろんこれは個人的な考え。大切な自分の車を絶対に盗まれたくないという考えももちろん理解できます。
プラド盗難対策のコンセプトは?
上記の考えを踏まえて、以下のコンセプトで盗難対策を施しています。
・あまり面倒じゃない
・コストはなるべくかけずに
・結局は車両保険
乗り降りするたびに、あれやこれや外さなければならないのは避けたいところ。真夏なら、車に乗るたびに大汗をかくことに。なるべく面倒ではないものを導入したいですね。
窃盗団に目をつけられたら、どんな高価な対策を施しても盗まれてしまいます。あまり盗難対策にお金をかけても仕方がないのではと思っています。先にご紹介した車両価格と盗難率をかけた値を参考に、だいたい10,000円くらいまでに抑えたいところ。
結局のところ車両保険には入ります。盗まれるのを防ぐことだけを考えるのではなく、万が一盗難されたことも考慮した総合的な対策が必要です。
具体的な盗難対策とそれを導入した理由
実際に我が家の車にやっていること。ひとつ定番の盗難対策をやっていません。それは、「タイヤロック」。タイヤにガチっと取り付けて、物理的に走行を不可能にするものです。
使ってない理由は、面倒だし絶対につけていることを忘れて発進してしまうから。こんなのつけて車を動かしたら、ボディが傷ついてしまいます。うっかり発進する自信があるので、これはやめておいた方が無難です。
以下の4つの対策をしています。
・ハンドルロック
・アルミ製の入れ物
・電波を遮断するキーケース
・車両保険
・ハンドルロック
定番の対策です。ハンドルに取り付けることで、物理的にハンドルを回せなくします。鉄の棒が伸びているので、ハンドルを回すと内装に引っかかって回らなくなります。
単純な仕組みですが、物理的に盗難を阻止することがポイント。外すためには、物理的に壊さなければなりません。泥棒が嫌がるのは、大きな音が出たり盗み終えるまでに時間がかかることです。物理的な盗難対策は結構有効なのです。
また、外から見るとハンドルロックが見えます。視覚的にも「厄介な車」と思わせる効果があります。
・アルミ製の入れ物
お茶っ葉は入っていません。
最近の車はほぼキーレスが標準装備。鍵を持ってさえいれば、ドアノブに触ればロックが解除されますし、ボタンを押せばエンジンがかかります。それは、鍵から微弱な電波が発信されており、それを車が受信するから。
そのキーが発する電波を拾うことができれば、車の鍵を開けてエンジンまでかけてしまうことができそうです。
そんな盗難の手法が「リレーアタック」です。家の中に鍵を置いていても、小さな電波を受信できるアンテナを家に近づけて、キーレスの電波を拾って車を盗んでしまうのです。鍵を家に置いておいても安心できないのです。
アルミは電波を遮断することができます。アルミホイルで鍵を包んでも電波を遮断できますが、車に乗るたびに毎回カシャカシャするのも面倒。そこで写真のようなアルミ製の入れ物を購入しました。家に帰ったら、ここに鍵を放り込んでおきます。
・電波を遮断するキーケース
家ではアルミの容器に入れることで、リレーアタック対策が完了しました。では、出先では?スーパーの駐車場でも、リレーアタックされることがあるようです。 外出先までアルミの入れ物を持って行く訳にはいきません。リレーアタックに対して丸腰状態になってしまいます。
そこで外出の際には、写真のようなキーケースに入れて携帯することにしました。電波を通さない繊維でできており、キーレスのリモコンから漏れる電波を遮断することができます。
【Mission Darkness】リレーアタック対策 電波遮断繊維 3層構造 防水 スマートキー キーケース 車両盗難防止 MIL-SPEC取得 高品質ファラデー繊維
・車両保険
究極の対策はこれ。どんなにセキュリティ対策を施しても、盗まれる時は盗まれます。高価なセキュリティシステムをインストールすればある程度は防げるらしいのですが、いかんせんコストが結構かかります。
コストのことだけを考えるなら車両保険だけでも良さそうです。
たいていの保険会社で、車両保険はエコノミー型と一般型が用意されています。違いは、事故の補償の範囲。一般型だと自損事故や当て逃げも保証の範囲内となりますが、エコノミー型は保証されません。その分保険料が安くなります。
ただ、盗難に関してはエコノミー型でも保証されますので、盗難対策であるならエコノミー型で十分でしょう。
まとめ
盗難が多発しているランドクルーザー。我が家はプラドなので、ランクル200などと違ってまだ盗難の確率は低いのかもしれません。
盗まれたら最後、すぐに海外へ運ばれてしまうようです。海外に持っていくなんて、プロの窃盗団の仕業。目をつけられたら、防ぐのはなかなか難しいでしょう。
なので、盗まれることへの対策にたくさんのお金をかけるのではなく、車両保険で対処するしかないと考えた次第です。愛着のある車を盗まれるのは悔しいし悲しいですが、仕方がありません。エコノミー型でも車両保険への加入がオススメです。
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