住のもの (すのもの)

地方都市でマイホームを購入し、家族の幸せを追い求めるブログ

地方へ転勤することになった方へ。むしろ地方で良かったと思える理由。

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春は転勤のシーズン。

「ちょっと○○、時間ある?」

そういえば今日は転勤の内示がある日。不安が頭をよぎります。

「えー、○○さんは、4月から□□となりました。引き継ぎ等の準備を開始してください。」

 

「マジかー、□□といったら結構田舎だぞ。何にも無いところじゃないか。最悪だー。いっそのこと辞めてやろうか」

 

確かに転勤は最悪な制度。自分の意思に関係なく生活の場所を変更させられるって、よく考えたら理不尽でおかしい制度です。強制的に移住させられるのですから。

まったく意図せずに田舎に行ってこいなんて言われたら、たまったもんじゃありませんよね。

この春でも、大都市から地方へ転勤を命じられた方もいらっしゃることでしょう。大変残念で悔しい気持ちでいっぱいだと思います。

 

しかし、落胆する必要はありません。地方は思ったより良いぞと言わせてもらいます。なんせ、大阪から鳥取への転勤経験がある自分が言うのですから、ちょっとだけ信じていただければ。むしろ積極的に地方へ行くことをオススメしたいくらい。

地方も良いぞと言える理由とは?

 

 

 

 

地方への転勤。落胆する必要がない理由。

現在東京や大阪にいるなら、地方への転勤にはかなり抵抗感があることでしょう。転勤を告げられた瞬間、絶望的な気持ちになると思います。

かつての自分もそうでした。大阪からいきなり鳥取へ。行く前は残念な気持ちと、不安な気持ちでいっぱいでしたが、いざ行ってみるとそれは杞憂であることが分かりました。

もちろん大阪に比べるとなんにも無いですが、生活に必要なものは不便なく揃っていますし、自然も近くにあって思ったより楽しいのです。鳥取を離れる時は、非常に寂しい気持ちになりました。

とは言っても、田んぼの真ん中にあるような工場への転勤だと、さすがにつらいかもしれません。ここで「良いぞ」という地方は、その地域における中枢的な都市のこと。鳥取県では、米子市に営業所があり、米子で2年間を暮らしました。

企業が支店や営業所を置くような地方都市。それくらいの都市であれば、何の問題もなく暮らせます。むしろ地方の方が良いと思えるくらい。その理由を紹介します。

 

生活費が抑えられる

地方とはいっても、スマホの料金は全国どこでも変わりませんし、スーパーで販売されている食料品だって大都市と地方でほとんど変わらないでしょう。

電気代も変わらないですし、ガス代なんてプロパンであれば地方の方が割高です。

どこで生活費を抑えられるのか。

それは、もっとも費用のかかる固定費。不動産に関する費用が抑えられます。家賃や、車持ちなら駐車場代ですね。同じ家賃としても、地方の方がより広い家に住めます。大都市部よりも、住環境が改善します。

また、米子市もそうだったのですが、車移動前提の地方では駐車場代がタダということも。米子時代に住んだマンションでは、なんと2台分がタダでした。

食料品にしても、地方だと家の近所に道の駅があることも。地元で採れた新鮮な野菜が低価格で手に入ります。

 

そこそこ何でも揃うし、生活には困らない

「どうせ何にもない」これが大都市に住む人間が持つ地方のイメージです。

実際住んでみると、それほど不便しないことが分かります。米子の時も、徒歩圏内にスーパーやコンビニ、ドラッグストアなど生活に必要な店舗が揃っていました。米子の中心部という訳でもなく、市の中心部から車で10〜15分程度離れたエリアでした。

ただ、確かに駅前は寂れていることも。人口は数十万とそこそこいるのに、それに見合った駅前の賑やかさが無い都市もあります。かつてあった百貨店など大型商業施設が撤退し、駅前でもマンションやホテルばかり。人の姿はまばらです。そのような都市に賑やかな場所が無いのかというと、そんなことはありません。

そう、ショッピングモール。地方都市では、ショッピングモールが繁華街。大都市部の駅前にあるようなH&MやZARA、無印良品のような店舗は、地方ではショッピングモールに入っています。

地方は車社会。駅前は車社会には適しておらず、必然的に人々は車でアクセスしやすいショッピングモールに向かいます。ショッピングモールに足を踏み入れると、たくさんの人の姿が見られます。閑散とした駅前とは大違いです。

余程のこだわりがなければ、ショッピングモールでほとんど事足りるのです。いざとなればネットで買えばOK。そもそも都会にいても、最近はリアル店舗よりネット通販で買うことの方が多くなりましたよね。

 

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地方それぞれに魅力がある

自分は居酒屋探訪家の太田和彦氏の著作が大好きです。テレビシリーズのDVDも持っています。

最初の出会いは、もう10年以上前。テレビのチャンネルをKBS京都に回すと、なんかおじさんが居酒屋でお酒を飲んでいる変な番組がやっています。なぜかそれに惹かれてしまったのです。

太田氏は日本全国の居酒屋を巡り紹介しています。その地域でとれた食材を使用した料理、そして地酒。太田氏の本を読むと、各地域それぞれに魅力があり特色を備えていることが分かります。地方には大都市に無い魅力があるのです。

また、産業にしても、様々な地域でその地の特産を活かした取り組みが行われています。例えば岡山の真庭市では、特産の林業を活かしてバイオマスの先進地域となっています。

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地方への志向が強まっている

コロナ禍以降、大都市部の密集した生活に疑問を持った人が多く現れ、地方移住の関心が高まっています。東京本社の企業が、本社を地方に移転することを決めた事例も。

ごみごみとした都市部より、ちょっと郊外の方が自然も多くなり心豊かに暮らすことができそうです。

ただ、あまりに郊外になるとそれはそれで大変なので、地方都市が最適解であると考えています。

発想の転換をしてみましょう。地方へ転勤するということは、多くの人が憧れる地方住まいを、会社の費用で実践できるということ。家賃の全額まで出る会社は少ないと思いますが、一定額の家賃が補助されるでしょうし、会社命令の転勤ですから引っ越し代や敷金・礼金は会社負担。ほぼほぼ持ち出し無しで、地方に居を構えることができるのです。

また、地方に転勤があるということは、ある程度大きな企業でしょう。大きな企業の社員として、地方都市に住める。実はこれって結構有利なことなのです。

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人が少なく、自然が多い

地方に慣れると、たまに大阪に帰った時の人の多さに驚きます。

広島だって繁華街は人が多いですが、大阪ほどではありません。周りの人に気を遣うタイミングが少ない方が、のびのびと暮らすことができます。

また、地方都市は人口が少ないので、それだけ都市圏が小さくなります。ということは自然へのアクセスも近いということ。

人口100万人を超える広島市であっても、市街地のすぐそばにこんな自然あふれるエリアが存在します。 休日のストレス発散には、自然と触れ合うことが一番です。

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通勤が大幅に楽になる

地方都市にはぎゅうぎゅう詰めの満員電車はほとんどありません。想像以上に人が詰め込まれる満員電車。入社時の研修で数週間東京に住んだ時に経験しました。あんなのを毎日なんて、もうアホじゃないかと思ってしまいます。

そもそも地方は家賃相場が低いので、会社の近くでも住むことができます。会社と家の距離が近いので、自転車での通勤も容易なのです。自分も広島で勤務している時は、自転車で通勤していました。運動にもなりますし、最高です。

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地方は地方で経験になる

うちの会社では、地方の営業所にはそれぞれ主のような人がいます。なぜか転勤も少なく、ずっとその営業所で勤務しているのです。大阪でずっと仕事をしていると、出会うことのなかった人たち。地方に行くことで出会うことができましたし、色々と勉強させていただきました。貴重な経験です。

また、地方の営業所は人が少なく、マーケティング的なスタッフがいません。東京や大阪からの対応になります。地方だと気軽に同行訪問することができませんから、ある程度は自分で勉強しなければなりません。なんでも自分で行動する力が、地方にいると身につきます。

それに、各地域それぞれに経済活動が行われている訳で、地方の色々な企業と仕事をする経験も必ず今後の役に立つはず。

 

出世につながるかも

うちの会社の場合、役員クラスになった人はたいてい地方も経験した人です。一つの拠点だけで過ごした人で偉くなった人は、ほとんどいないでしょう。

たくさんの人が働く大都市部の拠点よりも、少数の地方拠点で頑張る方が目に付きやすいのかもしれません。経済規模などのハンデのある地方にいながらでも結果を残したということで、より大きな評価が得られることもあるのでしょう。

地方でそれなりの結果を出せば、出世の近道かもしれません。

 

 

地方での生活を豊かにするアイテム

ズバりインターネットと自動車です。この二つさえあれば、何の問題もありません。

ネットは確かにそうだとして、車もいるの?

最近は車を持ってない人も多いですよね。大都市からの転勤ならなおさらそうでしょう。

しかし、大都市ほど公共交通機関の発展していない地方では、生活の効率性のためにも車は必須であると考えます。車がないと生活がかなり非効率になります。

中古で安いものでもまったく問題ありません。車があるとないとでは生活の質が異なってきます。効率性だけでなく、ちよっと遊びに行くにも車があれば便利ですよね。

しかし、車を持つと維持費がかかります。それがネックですよね。

レンタカーやカーシェアを使えば良いという意見もあります。大きな都市なら、それでも支障は無いのかもしれませんが、地方都市だとカーシェアのステーション数も多くなく、利便性が劣ります。

もし、地方での勤務が一時的なものと分かっているのなら、カーリースやサブスクも選択肢に入ると思います。

中古車を選べるカーリースもありますし、トヨタのKINTOなら新車に乗れるうえ、途中解約も可能です。

愛車サブスクリプションのKINTO

 

 

まとめ

以上地方転勤を繰り返したからこそ言える、 地方へ行くことのメリットでした。

大阪から米子、広島、岡山と、地方都市の拠点を転々としました。この度の辞令により、大阪に戻ることになったのですが、ごみごみとした大阪には戻りたくないという思いもあります。

理想としては、誰もが働きたい場所で働けること。最近は、転勤をやめたり選択制を導入する企業が増えています。早く強制的に移住させられるような転勤制度の無い世の中になって欲しいものですね。