今度は大阪!?
10年ぶりに我が故郷である大阪に戻ることになりました。妻子を広島に残して、、、。
そう、また転勤となったのです。もう最悪ですよね。本当に日本企業の転勤制度、どうにかならないものでしょうか。絶対非効率ですよね。
家も買ったし、奥さんも正社員として就業中。家族で動くなんてできませんし、そもそも強制的に一家が移住しなければならないなんて、迫害を受けているようなもの。
ということで、単身赴任に決めました。
単身赴任をすると、家族と離れ離れ。そんなの最悪だ!という想いから、何とか家族との時間を確保する方法を検討しました。言うなれば、家族との時間を最大化するための戦略。
一体どんな方法を考えたのか。これから実践に移す単身赴任戦略を紹介したいと思います。
放浪記、、、転勤の歴史
自分の転勤の歴史から紹介しましょう。
まず入社して大阪。6年ほど勤務したあと、今度は鳥取の米子へ。米子に2年いて広島。広島に来て6年で岡山へ。そして2年たって大阪へ戻ってきたのでした。
転勤先と、そこでの経験を
転勤は良くない制度ではありますが、転勤したからこそ経験できたこともありました。一つの拠点にずっといるよりは、色々な場所を経験した方が自身の視野が広まります。
最初の転勤先:鳥取県米子市
大阪しか知らない状態から、いきなり鳥取。人口がもっとも少ない県です。かなり不安でした。
しかし、住めば都。田舎であっても住んでみればそこそこ楽しいことを知りました。自然がすぐそばにある生活はいいものです。また、どんな地方でもそれぞれに特色のある企業が存在していることを知りました。
鳥取では2年間過ごします。
次の転勤先:広島県広島市
なんと言っても結婚。そして子供の誕生。人生の大きな転機が訪れたのが広島でした。
広島はかなり住みやすい都市だと思います。大阪のようにごみごみしておらず、かといってそこそこのものは揃っています。かなり便利な都市です。ここでは、5年間勤務しましたし、現在も広島在住です。
その次:岡山県岡山市
広島に住みながら、岡山に通勤しました。そう新幹線通勤です。毎日往復3時間かけて通勤したのでした。岡山には2年。2年間新幹線通勤を続けました。
コロナ禍の中でも、黙々と新幹線に乗る毎日を過ごしたのでした。
転勤したことにより、例えば新幹線通勤など普通ではできないようなことを経験してきました。そんなものがあるのかどうか知りませんが、転勤界のベテランの域に達しようとしています。次は単身赴任も経験。まさに転勤マスターです。まったく嬉しくない肩書ですね。
転勤させられるのは、どちらかというと「いけてない社員」が多いと思います。そう、自分はいけてない方の社員として認識されているに違いありません。いわゆるダメリーマンです。まあ、しょうがありません。「いけてない」なりに頑張るしか。
転勤を受託して、単身赴任を決めた理由
転勤を受け入れて、単身赴任をしようと決めたのは、以下の理由からです。転勤を告げられた直後は、転職なんかも考えて早速サイトに登録したりもしましたが、下記の2つの理由を考慮して思いとどまりました。
・経済環境が良くない
・単身赴任というものを経験してみよう
転職を検討しようにも、今は時期が微妙。コロナ禍の金融緩和により株価は大幅に上昇していますが、実体経済が伴っているとは言えない状況。失業率は高まっています。
こんな時期だと企業も積極的に採用しませんから、有利な転職ができる可能性は低いです。しかも広島。求人も限られます。
また、単身赴任ってどんなものなのか、一度経験してみるのもありかなと考えました。一度くらいは経験しても良いかもしれません。ブログを書くネタにもなりそうですし。
また、下でも書くように、思ったより家族と一緒に過ごせる時間を確保できそうなことが分かったのも、その理由の一つです。
最近は平日と休日で異なる場所で生活する、つまり2拠点生活をする人が増えていると聞きます。広島大阪間で2拠点生活的なことが経験できるかもと考えました。
今後の単身赴任戦略ー家族との時間を最大化するためにー
「なるべく家族と過ごせるよう、あらゆる手を尽くす。」この考えを基本とします。
今もっとも優先したいのは、仕事の時間でしょうか。家族との時間を犠牲にしてまで仕事に打ち込みたい?ひと昔前なら、そのような姿勢は望ましいと思われてきました。
今はそんな時代でもありませんし、自分としても仕事より家庭を優先したいと考えています。オフィスで長時間過ごすより、子供と一緒により多くの時間を過ごすほうが幸せですよね。
ところが、単身赴任です。通勤できる距離ではないことから単身赴任。平日は家に帰れません。どうすれば良いのか。基本的にできることは、なるべく週末は広島に戻ること。いわば大阪と広島の2拠点生活です。しかし、費用面の問題が大きくのしかかります。
そう、一番の問題は費用。どうやって乗り越えるべきか。こんな方法を考えています。
単身赴任に関する会社の制度
その前に、うちの会社の制度について。単身赴任だと会社からどれだけの補助が出るのか。費用の確保の問題です。
会社の補助について確認しておきましょう。恐らくどの会社も似たような制度ではないでしょうか。
単身赴任手当
毎月3万円が支給されます。つまり、このお金が帰省費用の原資となります。
準備金
家電など生活必需品を購入する費用。12万円が一度だけ支給されます。本来ならテレビや冷蔵庫を買うための費用ですが、MacBookAirを買ってしまいました。奥さんも家のPCを使うので、離れて暮らすならもう一台必要です。
家賃補助
大阪だと、月に8万円の家賃が上限となります。
しかし、全額会社が支払ってくれるのではなく、1万円は自己負担となります。
つまり、手当は3万支給されますが、家賃の1万円が引かれて、実質2万円が生活費です。セコいですね。
帰省費用
月に一回往復分の運賃が支給されます。領収書をもとに後から精算する形。飛行機や新幹線など、運賃に上限はありません。
家族との時間を最大化するために
家族との時間を最大化する=できるだけ広島に帰ること。
基本的に月に4回帰ることにしました。ほぼ毎週ですね。そのうち1回は会社から帰省費用が出ます。当然新幹線で往復します。残りの3回をどうすべきか。新幹線だと予算オーバーです。
家族との時間を最大化するため、下記の手段を検討しています。
・高速バスの利用
・実家に住んで生活費を抑える
・単身赴任手当をバス代に
・テレワークの活用
・時間休の利用
高速バスの利用
毎週新幹線だと財布が持ちません。往復で約2万円。自腹では払いたくない金額です。
格安の交通手段といえば、やはり高速バスです。広島大阪間も何本かバスが運行しており、これを利用しない手はありません。
夜行バスだってあります。日曜の夜に広島を出発し、月曜の朝大阪の事務所に出社することも可能です。
調べてみると、高速バスの運賃は変動するようで、早めに予約すると安くチケットを購入することができるようです。
さらに、乗れば乗るほどお得に。ポイント制度が存在し、ポイントがたまっていくごとに割引率が大きくなっていきます。最大は10%の割引。結構大きいですね。一ヶ月半に一回は、無料で乗車できる計算です。
しかも、毎週利用するなら、すぐ上限の10%割引に到達するようです。
実家に住んで生活費を抑える
40手前にして、子供部屋おじさんとなることになりました。
転勤先にたまたま実家があるから可能であり、運が良かったと言えるかもしれません。
家を借りると、格安とは言え1万円余分に支払わなければなりませんし、さらに生活費がかさみます。
実家に転がり込むことで、当然家には食費や光熱費は入れます(2万円くらい?)が、一人で生活するよりははるかに費用が浮くはずです。
休日は広島に帰省しますから、平日だけ実家にお世話になります。
基本的には晩ご飯だけお願いして、洗濯などは家に持って帰ってまとめてやろうと考えています。なので、1週間分だと心もとないので、2週間分の下着類を確保することにしました。
単身赴任手当をバス代に
頑張って浮かせる生活費。上でも書いたように、単身赴任手当は月3万円。2万円を実家に支払ったら、残りは1万円。往復1回分のバス代は確保できます。あとは頑張って、2往復しましょう。
テレワークの活用
大阪の営業所では、結構テレワークが普及しています。いい時代になったものです。
テレワークなら、広島にいながら大阪の仕事が可能。例えば、月曜はテレワークの日と決めたら、それだけ広島にいる時間を長く確保できます。一週間まるまる広島で仕事してもいいかも。
大阪での仕事の状況を見ながら、積極的にリモートワークを推進したいと思います。
時間休の活用
うちの会社では、1時間単位で有給休暇が取得可能です。
例えば、平日は18時大阪発、23時頃広島着のバスがあります。会社の定時は18時。時間休を1時間使って17時に会社を出たら、金曜日のうちにバスで家に帰ることができます。
また、広島から大阪へ赴くとき。新幹線なら1時間半程度で着いてしまいます。それなら、月曜日の朝に奥さんと子どもを見送った後に家を出ても、十分午後から出社できます。午前中だけ半日休みを取ればOKですね。
まとめ
まずはこの前提から。「転勤はクソだ!」。転勤はクソです。先進国でもこんなにバンバン転勤させるのって日本ぐらいのものと言います。しかも、はっきりとした理由が分からない。おじさん達が明確な根拠なく感覚で決めているのです。転勤制度が無くならないのも、「ずっとやってきたから」というしょうもない理由かもしれません。
転勤の問題点について、こんな記事も書いています。
とは言っても日本でサラリーマンをやっている訳ですから、そうしたリスクも受け入れざるを得ない。転勤が嫌なら個人事業主になるしかありません。色々文句を言いつつも、ずっと同じ会社に勤めているということは、それなりに居心地の良さ的なものも感じているのでしょう。
まずはこの状況を好転させなければなりません。家族と幸せに過ごすことがもっとも大事なこと。なるべく一緒の時間を多く確保したいです。
そのためにどうすれば良いか。考えたのが高速バスの利用や、テレワーク、時間休等の活用。使うことで有利になるものは、積極的に活用していきたいですね。
このように考え始めると、広島と大阪の心理的距離はかなり縮まってきました。転勤を聞いた当初は怒りや悲しさなどネガティブな感情が多数派でしたが、だんだんと広島と大阪の2拠点生活が楽しみになってきました。
早速、準備金をあてにして、MacBookAirを買ってしまいました。現在のPCは奥さんもテレワークで使用する可能性があるため、大阪に持って行けません。なんだか楽しくなってきましたね。
ただ、今はあくまでも机上の空論。実践してみてどうだったか。後々報告したいと思います。
自分の場合、出身地に戻るので実家に住むという選択が可能でした。しかし、こんなことは稀でしょう。また、もっと遠い地に行かされてしまうかもしれません。そうなれば、つらく悲しい単身赴任生活を覚悟しなければなりません。
そんな時こそ、「辞める」「転職する」という選択肢もアリになってくるはず。普段から転職サイトに登録しておいて、情報を集めておくのは大切だと思いました。