広島の水族館といえば、宮島水族館。その名の通り、世界遺産である宮島にあります。宮島があるのは、広島県廿日市市。広島市内にはこのような本格的な水族館が無いので、広島市民であっても水族館といえば宮島へ向かうことになります。
水族館としては決して大きくはありませんが、広島ならではの展示がされており、十分楽しむことができます。今回は、宮島水族館通称「みやじマリン」の魅力をレポートします。
・宮島水族館「みやじマリン」の概要。営業時間、料金、アクセスのことなど。
・展示されている生き物たちを紹介。カキいかだは興味深いし、スナメリはかわいい。
・アシカもジャンプできます。
宮島水族館「みやじマリン」について
愛称は「みやじマリン」。前述したとおり、この水族館は宮島の島内にあります。世界遺産の中にある水族館というのも珍しいでしょう。周りの景観に合わせて、外観はこのような落ち着いたデザインとなっています。
宮島水族館の概要
宮島は瀬戸内海の小島。超有名な観光名所です。離島にありますので、船で渡らなければなりません。辿り着くまで、少々大変。水族館へのアクセスは、いいとは言えませんね。
瀬戸内海に位置する水族館ということで、瀬戸内ならではの展示がされています。特徴的なのがカキいかだ。広島の海を見渡すと、あちこちにカキいかだを見ることができます。水槽に本物そっくりなカキいかだが設置され、周囲に集まる生物が展示されています。カキの養殖が盛んな広島ならではの展示ですね。
そしてここのシンボル的存在がスナメリ。イルカに似たかわいい哺乳類です。瀬戸内海における食物連鎖の頂点にいるのが、このスナメリだそうです。以前は瀬戸内でもよく見られたそうですが、今は絶滅危惧種となっています。
宮島水族館では、350種13,000点以上の生物が展示されています。
9:00~17:00(最終入館16:00)
夕方5時になると、商店街のお店は閉まり始めています。帰りに商店街をブラブラするなら、早めの時間に水族館を出ましょう。
一般:1,420円
中学生: 710円
小学生:710円
幼児(4歳~就学まで):400円
3歳以下は無料です。
年間パスポートも販売されています。水族館って飽きないですよね。何度も通いたくなります。3回以上行けば、年間パスポートがお得になります。
一般:3,560円
中学生: 1,730円
小学生:1,730円
幼児(4歳~就学まで):1,010円
アクセス
まずはフェリーで渡らなければなりません。まず宮島口に向かいましょう。JRと広電で行くことができます。JRの方が早いですね。
車の場合、駐車場があちこちにあります。だいたい日帰りで1,000円のところが多いですね。休日は遅い時間に行くと、近くは空いてないことが多いです。その場合、JR線路北側(西側?)の住宅地の方にもいくつか駐車場がありますので、そちらも探してみましょう。
宮島口からはフェリー。最近フェリーターミナルがリニューアルされ、きれいな建物となっていました。飲食店やみやげ物店が入っています。
宮島へのフェリーは、2社が運行しています。一つは松大汽船。もう一つはJR西日本です。基本的にどちらに乗っても構いません。料金は同じですし、乗船時間も共に約10分。どちらも交通系ICカードが利用できます。到着する桟橋も隣同士です。ただ、何となく空いてる気がするので、いつも松大汽船を利用しています。
フェリーの時間は気にしなくてOKです。常にピストンで運行されていますので、すぐに次のフェリーが来ます。だいたい15分間隔です。
大人:180円
子供(小学生):90円
小学生未満は無料です。
また、宮島へ向かう船便は、広島港からも運行されています。 広島港からプリンスホテル前を経由して、宮島へ向かいます。高速船で約30分。ただ、ちょっと料金は高くなります。
大人:1,900円
子供(小学生):950円
広島港からの高速船では、宮島水族館の入場料がセットになって少しお得になった「みやじマリンパック」も販売されています。詳しくを瀬戸内海汽船のホームページをご覧ください。
桟橋からが結構遠い
宮島の桟橋に到着したら、 人の流れに合わせて右へ向かいます。厳島神社への参道を歩きます。宮島水族館は、厳島神社のさらに奥。大鳥居や本殿、五重塔を横目に奥へ進みます。
これが結構遠い。かなり歩きます。桟橋から水族館まで、だいたい徒歩25分。商店街をダラダラと歩いたら、さらに時間がかかります。
大鳥居は現在修理中。2019年6月から修理に入っており、今は足場で覆われています。姿が見られるまで、もう数年かかるようです。
水族館をツアー
では、水族館の魚たちを紹介します。なんで水族館ってこんなに楽しいのでしょうか。
まずはエントランスでチケットの購入。券売機があります。事前にコンビニで購入することも可能です。値段は同じです。
水族館の生き物たちを紹介
まず現れるのが、宮島周辺の干潟を再現した水槽。ナマコやらヒトデやら、水辺の生き物が展示されています。
エスカレーターに乗って2階へ。目の前にカキいかだ。イワシやエイなど、カキいかだの周囲に集まる生き物が展示されています。広島の海といえばカキいかだ。海を見渡せば、どこでもカキいかだが浮いています。いかだの下ってどうなっているの?広島人にとって、大変興味深いのではないでしょうか。
広島の山を再現したエリアでは、近隣の山に住む淡水の生き物が展示されています。ナマズやヤマメ、フナなど。
宮島水族館最大の水槽が「いやしの海」。近海に住む魚が 泳いでいます。食卓でお馴染みの魚もたくさん。これはハリセンボンですね。1階からも眺めることができます。
小型の水槽が並びます。
閲覧注意!うわっ、気持ち悪い!フナムシです。
階段で1階へと下ります。エスカレーターはありませんが、エレベーターがあります。階段を下りてすぐ横にあるのが、真っ暗なエリア。深海魚やタチウオがいます。タチウオって本当に立っているんですね。
イワシの群れ。速いのでうまく撮れません。
スナメリです。かわいいですね。仲良く泳いでいました。この水族館のアイドルであり、ロゴマークにも用いられています。
「いやしの海」です。上で紹介したのは2階から。1階では、よりダイナミックな水槽を楽しめます。
美味しそうなサバです。
水槽の横からは、岩陰に潜む生き物も観察できます。大きなウツボが!
カキいかだも1階から観察できます。イワシがたくさん。アジの姿もありました。実際の海の中もこんな感じなのでしょう。
カキいかだの小窓。
熱帯の魚たちです。カラフルでキレイですね。
小型の水槽がたくさん並んでおり、面白い生き物がたくさん展示されています。
アナゴです。宮島といえばアナゴですね。
タコつぼ。
とげとげ。ミノカサゴです。なんかカッコいいですね。
岩ではありません。
水族館の人気者。チンアナゴがいました。
カラフルなサンゴ。
テッポウウオの水槽です。
ここでは生き物に触れることができます。ヒトデやナマコなど。小さな子供は、手を伸ばした時に落ちないよう注意。
ペンギンもいます。
ペンギンプールは下から眺めることも可能。
大きなトドが水泳中。
ここにいました!カワウソです。かわいいですね。
階段で2階に。ここにもペンギンがいました。
さっきプールで泳いでいたトドが休憩中。おっきいけどかわいいですね。
ライブプールではアシカショー
水族館のショーといえば、イルカショー。宮島水族館ではイルカのショーはありません。その代わりにアシカが楽しいショーを見せてくれます。
アシカショーの定番と言えば、輪投げやバランス芸。小さな子供が投げても、うまく首で取ってくれます。
アシカはそんな小技がうまくて、あまりダイナミックな技は見せてくれないイメージです。
実はそんなことはありません。ここのアシカは、見事なジャンプを見せてくれます。イルカほどの高さはありませんが、アシカがジャンプする姿はかわいいですよ。
まとめ
宮島水族館では、カキいかだなど地域に根ざした展示がされていました。沖縄の美ら海水族館や大阪の海遊館のような巨大な水槽はありませんが、瀬戸内の身近な生き物を中心に展示しており、結構楽しめました。
世界遺産の一角にあるというロケーションもいいですよね。厳島神社とセットでいかがでしょうか。
ミュージアムショップに行ったら最後。無事ぬいぐるみを買わされました。(なんとレイは付属品ではなく別売り。税込み330円。どうしてレイ付きのものを取ったのか!?)
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