マイホームを購入して、まず悩むのがソファーについて。どんな形にするのか、どんな色にするのか、どんな素材にするのか、そしてどう置くのか。
理想のソファーを探し求めて、家具店を練り歩きます。いいなっと思ったら、目玉が飛び出るような価格がついていたりします。こだわると、平気で100万とかする世界です。
我が家では、部屋の雰囲気に合うだろうと、茶色い革のソファーを選びました。子供が小さいので、革なら何かこぼしてもすぐに拭き取ればセーフです。ファブリックのソファーに牛乳がこぼれたら、最悪ですよね。
ということで、革のソファーはアクタスで購入しました。ちょうどモデルチェンジのため、値引きされていたのです。30万円くらいのものが、23万円くらいになっていました。といっても結構しましたね。
革のといっても、オイルレザー。定期的なメンテナンスが必要です。確かにめんどくさいですけど、その質感がまたいいんですよね。
今回は、我が家でやっている革ソファーのメンテナンス方法についてご紹介します。ラナパーを用いたメンテナンス方法です。
・革ソファにはメンテが必要なこと
・ラナパーってなに?成分のこと。
・ラナパーを用いたソファのお手入れ方法を紹介
・お手入れのタイミングは乾いてきたら。
革(オイルレザー)のソファはメンテが必要
革製品全体に言えることですが、定期的にメンテナンスが必要です。放置しておくと、乾燥してひび割れたり、黒ずんできたりとダメージを負います。一度ひび割れると、元通りには戻りません。
革のソファーも例外ではありません。しかも、家族が長時間過ごす場でもあるので、条件的にはかなり厳しいはず。皮脂や汗、食べ物をこぼしたりとダメージを与える原因がたくさんあります。
ソファは家の顔でもあります。ソファが汚いとなんか嫌ですよね。かっこいいソファを置きたいものです。
オイルレザーのソファであれば、エイジングが楽しめます。使っていくうちに、色や艶が変化していきます。要するにカッコよくなるのです。うまくエイジングするためには、定期的なお手入れが欠かせません。
定期的な栄養補給=油分が必要
よく革に栄養を与えるなんて言ったりしますね。そもそも栄養ってなんでしょう。ビタミンとかたんぱく質とか?いえ、レザーの栄養とは油分です。乾燥は大敵ですから、油分でしっとりとした状態を保つ必要があります。
つまり、革に栄養を与えるとは、オイルを塗って油分を補給してあげることなんです。
また、革は水も大敵です。水が染みると、革の油分を取っていってしまいます。その状態で乾いてしまうと、硬化といって硬くなってしまい、しまいにはボロボロになってしまうのです。油は水を弾きますから、革に油分が浸透した状態であれば、水が染みこみにくくなる効果があります。
ラナパーを塗ったあとに、水をかけてみました。このように弾いてくれます。このまま置いとくと水が染みてしまいますが、すぐにふき取ればOKです。
ラナパーってなに?
正式には「ラナパー レザートリートメント」。ドイツ生まれのレザーのメンテナンス剤です。天然由来の成分で作られており、化粧品としても使用可能な材料が用いられています。なのでラナパーを塗った革に触れても安心です。肌が触れるソファには最適です。
革のメンテナンス剤って、チューブに入ったクリーム状のものをイメージしますが、ラナパーは自動車のワックスのように、半固形になっています。スポンジにつけて、革に塗っていきます。少量でOKであり、薄く伸ばします。塗り過ぎには注意です。
ラナパー成分は?
ラナパーの成分は以下の四つだけ。いずれも天然由来の成分であり、肌にもつけられるものです。
蜜蝋
ホホバ油
ワセリン
ラノリン
この中でラノリンって気になりません?普段あまり耳にすることのない成分です。ということで調べてみました。
羊の皮脂腺から出される蝋のこと。羊毛や表皮を守る役割を持つ。刈り取ったウールから抽出することができる。化粧品などのスキンケア用品のほか、産業用の潤滑油にも使用される。
ラノリンって、羊から出る蝋なんですね。驚きです。ラナパーの成分として入っている目的は、革の表面を水分等から守る役目があるのでしょう。
ラナパーを使って革ソファをお手入れ
では、実際にラナパーでお手入れをしてみます。とは言っても、いきなりラナパーを塗ってはいけません。まずは、ソファの表面に付着した汚れをふき取ります。ソファをキレイにした後に、ラナパーを塗ります。塗ってしばらくしてから、余分なラナパーをふき取ります。
まずはソファ表面をクリーニング
まず革の表面をクリーニングします。と、その前に。座面をめくって、掃除をしましょう。結構隙間に色々なものが落ちています。埃はもちろんのこと、なんか白いのや、髪の毛や、なんやらかんやらとにかく汚いです。掃除機をかけましょう。どこに行ったか分からなかったペンが見つかるかもしれません。
一通り掃除機をかけ終わったら、表面の汚れを落としていきます。革専用のクリーナーが販売されていますので、それを購入しましょう。アマゾンでベストセラーとなっていた、ソフト99の革クリーナーを使用してみました。特にシミになることもなく使用することができました。タオルなどに吹きかけてから、ソファ表面を拭き上げます。
ラナパーを付属のスポンジで塗り込む
ソファの表面をキレイにしたら、ラナパーを塗っていきます。 スポンジが付属されていますので、これにラナパーをつけてソファに塗り込んでいきます。
ラナパーは、半分固形となっています。スポンジでラナパーを擦るような感じで拭い取ります。つけ過ぎは良くないので、軽く拭えばOKです。
写真の通り実は結構使っており、大分少なくなってきました。3人掛けのソファで、5回くらいは使用できると思います。
ソファ表面にラナパーを塗っていきます。厚くならないよう、薄く伸ばします。革の面全体に塗っていきます。ソファには座面クッションの下など、布になっている部分もあります。もちろんそこには塗らないように。
実はこのスポンジ。ちょっと頼りないというか柔らかいので、塗る際にはしっかり掴んでおかなければなりません。指が疲れます。
表面を乾拭きして完了
ラナパーを塗った直後は、べたべたします。革にラナパーが浸透するように、しばらく時間を置いてから、表面を乾拭きします。べたべたしたところが残らないよう、しっかり全体をふき取りましょう。厚く塗られた部分が残っていると、カビなどの原因となります。
お手入れのタイミングは?
ラナパーを塗ったオイルレザーのソファです。艶が出ていい感じですね。 塗ってから半年も経過すると、なんだか表面が乾いてきたような感じがしてきます。特に人が座る座面が、そうなりやすいですね。
結果的に半年に1回くらいのペースで作業していますが、環境によってもタイミングは変わると思います。なんだか乾いてきたなと感じた時が、メンテナンスのタイミングです。というのも、メンテナンスをやり過ぎることも、逆に革を痛める原因になるからです。やり過ぎは良くないのであり、適切なタイミングで行なうことが重要です。
まとめ
以上ラナパーを用いた革ソファのメンテについてまとめてきました。オイルレザーのソファは、適切にメンテをすればエイジングが楽しめます。エイジングもこのソファを購入した理由でもあります。
革ソファのエイジングって、なんだか男らしい楽しみですよね。男性なら誰しもレザーが好きなはず。 ぜひオイルレザーのソファに挑戦してみてはいかがでしょうか。
その際には、今回ご紹介したラナパーをオススメします。革のメンテナンス剤って、たくさんの種類が売られています。かなり高価なものもあります。ラナパーは手に入りやすいですし、それほど高くありません。直接肌に触れるソファ。天然由来の成分であることも嬉しいですよね。