掃除ってそもそも億劫です。めんどくさいですよね。まあ、掃除機やクイックルワイパーをかけるだけなら簡単ですしすぐ終わるので、気が向いた時にやることにします。
やるぞ!っと気合を入れないとできないのが、キッチン周りの掃除。特に油でギトギトとなった換気扇やレンジフード。やろうと思っても、その大変さを想像すると、作業を延期してしまいがちです。今回ようやく重い腰を上げたのですが、もともとやろうと思い至ったのが去年の12月。結局やったのは今年の11月。11ヶ月の長い時を隔てて、ようやくレンジフードはきれいになったのでした。
実際に作業してみると、拍子抜けするほど簡単に終了しました。その理由は、食洗機とセスキ炭酸ソーダ。
レンジフードを楽に掃除する方法を紹介します。
積み重なった油汚れはなかなか落ちない
テレビショッピングを見ていると、ケルヒャーなどのスチームクリーナーが紹介されています。高温の蒸気の力により、年季の入った油汚れが簡単に取れていく光景を目にします。蒸気で油汚れが浮くんですね。確かにあれがあると簡単に掃除ができそうです。
しかし、うちにはスチームクリーナーなんてありませんし、1万円くらいしますから、使用頻度を考慮するとなかなか手が出ません。買ったはいいものの、保管しておく場所も無いですよね。マンションだと特に保管場所に困ります。
そうなると、手でゴシゴシするしかありません。今回レンジフードを掃除してみて、特に油でまみれていたのが、中の金属製のフィルターよりも整流板の裏面でした。フィルターには下の写真のように市販の不織布のフィルターを被せていましたので、そこである程度の油がカットされていたのかもしれません。
まず、整流板の裏を中性洗剤を使用して汚れを擦ります。これがなかなか落ちない。
油が層になっているからなのか、ちょっと擦るだけではまだまだ表面に油が残っています。何度も擦らないと油が無くなりません。小さな範囲でもかなり大変なので、大きな整流板全体をきれいにするにはどれだけの時間がかかるのでしょうか。気の遠くなる作業です。
それに加えて、フィルターの掃除も待っています。フィルターには市販の不織布のフィルターをさらに被せていましたが、1年以上も替えてないので、フィルター本体も当然油で汚れています。不織布である程度はカットされていますが、それでもべたべたです。
こういうフィルターって洗うのが面倒ですよね。細かいフィンを一つづつ掃除しなければなりません。
このように大変な作業が待っていることが予想されましたので、なかなか手つかずの状態が続いてしまったのです。
まずは食洗機でフィルターの掃除
思いついたのが食洗機。食洗機って高温のお湯で洗うので、油汚れが落ちやすいです。試しに食洗機にフィルターを入れてみると、ちゃんと入りました。これは使えそうです。ちょっと多めに洗剤を入れて、スイッチを入れます。果たしてうまくいくのでしょうか。
完了したようなので、恐る恐る開けてみます。おおっ!きれいになってます!多少汚れが残っているフィンもありますが、どうせまた汚れるので完全にきれいにする必要はありません。これくらい油汚れが落ちるのなら、まったく問題ありません。
どうでしょう。問題ないレベルまできれいになっています。
こんなに楽に掃除できるのなら、もっと頻度を上げて掃除できそうです。それなら、不織布のフィルターは不要かもしれません。あの不織布のフィルター、外す時が大変なんですよね。手に油がついてベトベトになります。
ただ、レンジフードにも当然ファンがついており、内部には羽があります。この中のファンの掃除は大変です。ネジを外して分解しなければなりません。調べてみると、簡単に外れるようではあります。ただ、かなり掃除はめんどくさそうなので、やはりつけといた方がいいのかもしれません。当然不織布のフィルターをつけていても油は付着するのですが、フィルターでカットすることで掃除する回数を減らすことができそうです。
ということで、食洗機の中に収まることが前提ではありますが、大変なフィルターの掃除も食洗器のスイッチを入れるだけで非常に簡単に完了させることかできました。
食洗器の洗剤は、こちらの粉タイプのものを使用しました。食洗器の洗剤は液体のタイプや、タブレット状のものも販売されていますが、この粉タイプのものがもっともよく汚れが落ちるように感じています。
食洗機 洗剤 フィニッシュ パウダー 詰め替え 900g (約200回分)
レンジフード交換用フィルター スロットフィルタ CSF10-3421(1枚入り)
整流板の掃除はセスキ炭酸ソーダで一発だった
フィルターは食洗機を使うことで、簡単に油汚れが落とせることが分かりました。では整流板は、どうでしょう。当然大きすぎて、食洗機には入りません。洗剤をつけて、ゴシゴシするしかないのです。
外側は直接湯気や煙があたりますので、油にまみれてそうです。ところが外側はかなりきれいな状態で保たれていました。ファンを回している限り、整流板の隙間から油が吸い込まれますので、整流板の外側に油が触れることがないのでしょう。
整流板の裏側、つまり内側は油の煙の通り道になっているので、かなり油の付着がみられました。長期間放置したことで、油汚れが重なっていまっています。
中性洗剤をかけて拭き取ろうとしますが、上でも書いたように層になった油はなかなか拭いきれません。拭いても拭いても油がついたまま。
さて、どうしたものか。そうだ、重曹をかけてみよう!油汚れには重曹がいいってテレビで見た覚えがあります。ところが、重曹が見当たりません。以前100均で購入したはずなのですが、どこにしまってしまったのか。
これから重曹を買いに行くのも面倒だしと思った矢先、青いボトルが目に入ってきました。セスキ炭酸ソーダ。なんだこの言いにくい炭酸ソーダは?そう言えば一年くらい前、うちの奥さんが会社の同僚の人に良いって聞いて買ってきたのでした。
後から調べてみると、結構お掃除アイテムとして活用されているようです。その時は、セスキ炭酸ソーダのことなどまったく知りませんでしたが、重曹も無いし一度試してみようと、お風呂持ち込んだ整流板の油のベトついた面にかけてみたのでした。こいつ、、、取れるぞ!なんか取れそうです。全体に吹きかけて、しばらく置いてみました。
10分ほど置いてからタワシで擦ってみると、油が完全に浮いてます。これはすごいですね。簡単にタワシで全体を撫でてから、シャワーで流します。溶けた油が流れていきます。
よく流してから、油だらけだった表面を触ってみます。キュッキュッ。セスキ炭酸ソーダを使うことで、非常に簡単にこびりついた油汚れを落とすことができました。これはかなりオススメです。
今回はもともとスプレーボトルに入った製品を使いましたが、重曹やクエン酸と同様に、袋入りの粉末で売られています。水に溶かして、スプレーで汚れに吹きかけます。
セスキの激落ちくん 粉末タイプ 1kg (セスキ炭酸ソーダ)
まとめ
やるのが嫌だったレンジフードの掃除。だって油汚れってなかなか落ちないから、苦労するのが目に見えていました。
ところが、食洗機やセスキ炭酸ソーダを使えば、簡単に終わらせられることが分かりました。掃除=洗剤でゴシゴシと思い込んでいましたが、工夫をすれば簡単に作業ができるのでした。一念発起して取り掛かりましたが、びっくりするほどすぐに完了しました。色々試してみるものですね。
セスキ炭酸ソーダなんて知らなかったのですが、結構一般的に使われているようです。
掃除に限らず洗濯や料理など、これを使えばかなり楽になるというようなアイテムが世の中にはたくさん存在するのでしょう。色々と知っておくべきですね。