住のもの (すのもの)

地方都市でマイホームを購入し、家族の幸せを追い求めるブログ

地方営業所の「あるある」を考えてみたら15個思いつきましたので紹介します。

f:id:mister19:20201105225240j:plain

入社してから、大阪、鳥取、広島、岡山と地方の営業所を点々としてきました。自分の仕事は、営業です。各地方の企業に赴いて、商品等の提案をしています。

地方で長年仕事していると、東京や大阪のオフィスとは一味違った地方ならではの特徴があることが分かりました。

地方の営業所におけるあるあるを考えてみたところ、15個ほど思いつきましたので紹介します。

 

 

 

 

地方営業所あるある15選

 

年齢層が高い

東京や大阪の規模の大きな営業所と比べて、だいぶ平均年齢が上がります。なんせうちの営業所なんて、30代後半の自分が一番若いんですから。

他企業の地方営業所にも行くことがありますが、やはり応対してくれるのはおじさんです。おじさんばかりです。地方の営業所は、おじさんしかいません。自分も近いうちに仲間入りですが。

もちろん新卒採用で新入社員は入るのですが、配属先は東京や大阪がメイン。地方にはほぼ若い人は来ません。なので若いとちやほやされます。若い人が見ていたら、是非地方を希望してみましょう。

 

本社が別の会社に見える

f:id:mister19:20201105233157j:plain

たまに本社に行くと、あれ?違う会社来たのかな?なんて思えてきます。地方とは打って変わって、若い人が多いです。地方営業所ではレアな、20代の女性もいます。キラキラしてますね。

仕事内容も、まったく異なるように感じます。同じ会社なので、実際はそう変わらんのですけど、なんだか新しいことをやってるように見えるのです。

 

通勤が楽、自転車通勤が多い

地方は地価もそれほど高くないので、オフィスのある都心部へ自転車で通える範囲内でもマイホームを購入することができます。自分もそうですね。広島駅まで自転車で20分くらいです。

賃貸物件だって、さすがに会社から徒歩圏内だと家賃は高いですけど、自転車で15〜20分も都心から離れると、そこそこリーズナブルに借りることができます。以前は2LDKのファミリー向けマンションに住んでおり、家賃は88,000円でした。広島駅から自転車で20分かからないくらいの場所にありました。

そんな感じの地方なので、自転車で通勤されている方が多いですね。地方都市だと、東京の痛勤電車とは比べ物にならない爽やかな通勤が可能です。

 

電車通勤の人はしょっちゅう遅れる

賃貸であれば、わざわざ通勤時間のかかる遠隔地を選択する必要はありませんが、持ち家となると色々な事情もあるでしょうから、電車で通勤される方もいます。とは言っても、1時間以上もかけて通勤される方はいないですね。

地方都市は、大都市のように地下鉄や市内を循環する鉄道路線は少ないですから、JRがメインとなります。

この地方のJR路線。しょっちゅう遅れるんですよね。例えば大雨が降ると確実に遅れます。都市部だけでなく、山沿いや川沿いも走行しますので、気象条件に対してあまり強くありません。それに踏み切りがあるので、たまに事故のようなことが発生します。

なので、JRで通うと高確率で会社に遅れてしまうのです。不可抗力ですが。

 

一人一台営業車がある

f:id:mister19:20201105233024j:plain

東京の本社の場合、基本的に営業マンは電車で移動します。地方は公共交通機関が充分ではないので、電車やバスでの移動はかなり非効率となります。ということで、営業マン一人一人に営業車が割り当てられます。駐車場も確保しやすいですしね。

地方は車移動がメインなので、顧客も駅から遠い場所にあることが多いですし、たいてい敷地内にお客様用の駐車場が設けられています。車が無いと、営業活動が難しいと言っても過言ではありません。ただ、なかなか顧客へ訪問し辛い環境となってきたり、ネット上での営業活動も浸透してきましたから、今後は社有車の台数も減らされるかもしれません。

 

仕事中の移動時間が長い

一日の大半が車の運転、つまりドライブだったりします。車での移動が前提なので、その営業所がカバーするエリアが結構広いのです。片道一時間以上の距離にある顧客を担当することもあります。

地方都市だと、車で30分も走れば田園風景です。仕事中に田んぼや畑が広がるのどかな景色の中を、好きな音楽でも聴きながらお客さんに向かうのです。最近はYouTubeを聴きながらが多いですね。運転中なので画面は見れないので、あくまでラジオ代わりです。そうこうすると、田園風景の中に顧客の建物がポツンと現れます。こんなところに会社があるの?って感じです。それも世界的な企業だったりします。

 

 

基本縮小傾向である

地方は東京一極集中の影響により、徐々に人口が減少しつつあります。また、顧客となる企業が、東京に本社を移すこともよくあります。そうなると、発注機能も東京に移るので、地方での売り上げが減少します。つまり市場規模がだんだん縮小していくのです。

ということで、会社の売り上げはほぼ東京依存であり、地方は年々数字が減少しつつあります。構造的な問題ですね。

 

評価が上がりにくい

上記の通り営業所全体の数字が減る一方なので、営業所自体の評価は当然良くありません。それにつられて個人の評価もどうしても上がりづらくなってしまいます。

数字だけでバチっと評価が決まればよいのですが、会社の評価ってどうしても恣意的な要素も入りがちです。地方で精力的に頑張ったとしても、最終的に評価を下すのは東京、大阪、名古屋、福岡にいるようなお偉いさんであり、その方々からは地方の動きは見えづらいという面もあります。

 

個人の力量が問われる

f:id:mister19:20201105233712j:plain

なかなか頑張っても認められにくい環境ではありますが、その反面地方で勤務するためには、知識と経験が大都会の営業所で勤務するよりも必要とされるのです。

というのも会社の業務を回すのに必要な部署や担当者は地方の営業所には常駐しておらず、大都会の本社や支店にしかいません。

そうしたスタッフがすぐ近くにいれば、何かと教えを被ったり、色々お願いしたりが可能であり、無理も通しやすくなります。そうしたスタッフと遠く離れて、電話やメールでしかやり取りできないとなると、分からないことが多ければ作業がかなり非効率になります。分からないことがあってもすぐ聞ける人がいないのです。

要するに地方で勤務するためには、会社の業務をほぼ一人で回せるくらいの力量は必要なのです。なので新入社員がいきなり地方勤務となると、それは結構大変でしょう。ある程度仕事になれたベテランでなければならないのです。そう考えると、年齢層が高いのも頷けるのかもしれません。

 

 

たまに人が来ると、みんなで飲み会

販促のスタッフは地方には常駐せず、本社や大阪といった規模の大きな営業所に在籍しています。顧客への提案の際には、スタッフに地方まで出向いてもらうのですが、たまにそんな人が来るとなると、夕方は必ず飲み会となります。お偉いさんが来てもそうなります。来る方も、多少は旅行気分も混じっているのではないでしょうか。

そんな時、以前は会社の交際費なんかからお金が出たのですが、最近は厳しくなって割り勘になります。

 

 

たまに本社に行くと、見たことない販促ツールがある

たまに本社に行くと、なにこれ?というようなパンフレットが置いてあったりします。そもそも同じものを販売しているはずなのに、地方の営業所にツールが回ってきてないのは問題ですよね。

恐らく東京から大阪までは、届くのでしょう。そこから先が、来なかったりするんですよね。数が少なかったからなのか、忘れられているのか。

社内ネットワーク上には、PDFでアップはされています。ただ、PDFをプリントアウトしたものより、きっちり印刷されたものの方が説得力がありますよね。

 

アシスタントの人が一番詳しい

f:id:mister19:20201105233748j:plain

営業マンは転勤や、顧客の入れ替えがたまに行われます。なので、顧客対応の細かいところまで分かってないのが実情です。

しかし、アシスタントの人は、もう十数年はその席に座っているのであり、誰よりも顧客のことを知り尽くしているのです。

本社だと、アシスタントは派遣社員であることが多く、結構入れ替わりが激しいです。一方、地方では一般職として長年在籍している社員であることが多く、そりゃもう経験が豊富なのです。

たいていの場合女性であり、その営業所のお母さん代わりなのです。お客さんも営業マンより、アシスタントのお母さんを頼りにしています。

 

 

 

おじさんがいつも同じメンバーで飲み会をして、いつも同じ話をしている

おじさん達は、いつも同じメンバーで飲みに行って、いつも同じ話をしているようです。まあ、それが楽しみでもあるんでしょうね。地方営業所は社員数も少ないので、いつも同じメンバーになるのも仕方のないことです。

ただ、週に何回も行くので、よくお金があるなーなんて、傍らから思っています。皆さんお子さんも社会人になっていますので、金銭的な余裕があるのでしょう。

 

顧客の商品を色々買わされる

f:id:mister19:20201105234342j:plain

お中元やクリスマス等の時期になると、顧客であるスーパーや精肉加工業、パン工場などの、ケーキやらうなぎやらギフトセットやらのカタログが回覧されます。もちろん買わなくてもいいのですが、自分の顧客の注文書が0だと何かとアレなので、最低限自分の顧客の分だけは、注文するようにしています。

他の出入り業者も同様で、注文したクリスマスケーキを引き取りに行くと、スーパーには似つかわしくない光景が。なにやらスーツ姿の人がいっぱいで、両手にケーキを抱えています。

まあ、まったくいらんものを買わされる訳ではないので、便利に使っている面もあります。奥さんの実家へのお中元やお歳暮として、精肉加工会社のハムセットを毎回購入しています。

ただ、後々請求が来ると、結構高いんですよね。痛い出費になります。

 

のんびりしている

地方の人に言うと怒られるかもしれませんが、東京や大阪の営業所と比較して、多少のんびりしている感は否めません。

当然大都会と地方では仕事量が違います。その分都会は営業マンの人数も増えますが、一人に割り当てられる数字はやはり大都会の営業所の方が大きくなります。

大阪にいた頃は、まわりの人も結構遅くまで仕事されていましたが、地方だと帰る時間が早くなりました。まあ、いいことですよね。

個人的には、バリバリ残業して働くのは好きじゃないので、地方の方があっていると感じています。そりゃ東京や大阪で活躍すれば、出世も早いでしょうけど、出世よりものんびりを重視したい今日この頃です。

 

まとめ

以上硬軟取り混ぜて、地方営業所のあるあるをまとめました。地方の営業所を複数経験した人って少数派でしょうから、個人的に貴重な経験をさせてもらっていると感じています。

あくまでもうちの会社からイメージしたあるあるですが、たぶん他の企業でもあてはまるのではないでしょうか。

個人的に地方は大好きです。このあるあるで、地方も面白そうと思っていただくと幸いです。