住のもの (すのもの)

地方都市でマイホームを購入し、家族の幸せを追い求めるブログ

大企業の地方営業所勤務って結構いいんじゃないかと思う件について

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うちの会社は本社が東京にあります。現在自分は広島市に住みつつ岡山市の営業所に勤務しています。

最近つくづく思うのが、東京本社の大きな企業の社員として、地方都市に住むのってかなりいいことなんじゃないかってことです。

東京って確かに憧れますよね。若い時は自分もそうでした。グルメやエンタメなんか他の都市に無いものがなんでも揃っています。生まれも育ちも大阪市内なんですが、そりゃもう東京の圧勝です。規模がまったく違いますよね。Tokyoは世界的にみてもかなり魅力的な都市であると思います。

それに会社の本社が東京であるなら、その東京ではない地方の営業に配属されているってなんだかイケてない気がします。出世のコースから外れている感がありますよね。

ただ、家族との時間を最優先としたとき。そもそも東京に住むことの意味がよく分からなくなりましたし、東京に対する憧れみたいなものもどんどん消えていきました。

独身であったり、何かビジネスをするのであれば東京ほど魅力的な都市はないでしょう。食、遊び、情報と日本中のものが集中しています。その反面家族を優先するなら、東京ほどしんどい都市は無いと思います。まさしく、まだ東京で消耗してるの?って感じです。

地方都市はいいですよ〜。そしてさらに大企業の社員として住むならもっといいのでは。そんな考えを記事にまとめました。

 

 

 

再認識した東京一極集中の問題点

いったん落ち着いたコロナ。宣言解除後人々がが動き始めた途端、またまた数が増え始めました。

今回の教訓として、一つの都市に多くの人が集まり過ぎることの問題点を再認識した人も多いのではないでしょうか。

地方の人間から見て、東京一極集中の問題点と思うことについては、こちらの記事にまとめています。

www.sunomono19.com

 

地方都市の魅力

ということで地方はいいよという話です。地方と言うと長閑な田園風景を思い浮かべるでしょうけど、そうではありません。東京の都心部からちょっと離れた地域のような、マンションや住宅が立ち並ぶ地方都市のことです。

自分は大阪市内出身で、地方都市に対しては何にも無いんだろうなという間違った認識を持っていました。やはり実際に住んでみないと何も分かりません。現在は広島市内在住ですが、生活はまったく不便ではなく、東京や大阪と比べてゴミゴミしてないので、随分と住みやすく感じています。もう大阪に戻らんでもいいですね。

地方都市が住みやすいと思う理由については、こちらの記事にまとめていますので是非ご覧ください。

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圧倒的に通勤が楽

一時的にテレワークが浸透しましたが、結局これまで通りの通勤スタイルに戻りつつあります。IT関連の企業はテレワークを継続しているところも多いようですが、メーカーや小売などはほぼ通常の勤務に戻っていますし、そもそもテレワーク自体が難しい業界だってあります。

結局しばらくは以前のように通勤することになりそうです。早くどこでも働けるようになって欲しいですね。

そうであるなら、地方における通勤の楽さは、やはり大きなメリットでしょう。大都市部での通勤は大変です。総務省の平成28年社会生活基本調査によると、実は東京都の通勤時間はトップではありません。東京の通勤圏内である隣県の通勤時間が長くなっています。関西圏も奈良や兵庫といった大阪への通勤圏が長くなっています。

都道府県別通勤・通学時間 トップ10
順位 都道府県名 時間.分
  全国平均 1.19
1 神奈川県 1.45
2 千葉県 1.42
3 埼玉県 1.36
4 東京都 1.34
5 奈良県 1.33
6 大阪府 1.25
7 兵庫県 1.21
8 京都府 1.20
9 茨城県 1.19
9 愛知県 1.19
総務省統計局 平成28年社会生活基本調査より

東京23区や大阪市内は、住居費が高額となります。そうした地域の職場に、ベッドタウンから長い時間をかけて通う構図が見えてきます。

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地方の営業所ではどうでしょう。うちの会社でも自転車で通っている人が結構います。自転車での通勤圏であっても、サラリーマンが家を構えることができます。通勤で1時間かかるのか、20分で行けるのか、生活の豊かさが大きく違ってくることでしょう。子育てしているのなら、家族と過ごす時間がより多くなります。子育て世帯は、地方がおすすめであると言えます。

独身なら職場近くのワンルームを借りれるでしょうけど、家族向けの物件となると大都市の都心部はかなり高額の家賃となりますよね。

 

 

なぜ大企業の社員としてなのか

各地方にも優れた特色のある企業がたくさんあります。ただ、ここで論じるのは東京に本社を置くような大きな企業の地方営業所です。

なぜ地元の企業ではなく、大企業なのか。それは、やはり給与や待遇でしょう。地域によって平均的な給与水準は異なります。やはり東京がもっとも給与水準が高いです。それもダントツにです。

東京本社の大企業であれば、給与の水準は東京基準であることが多いでしょう。もちろん社内の規定で、地域によって多少の格差はあります。うちの会社も地域手当というのがあって、東京都内に勤務している従業員がもっとも高い手当が得られます。とは言っても基本給の水準は変わりません。

つまり、東京の給与を得ながら、生活コストの低い地方で住む。これってかなり有利なことではないかと思うのです。

地方の企業に就職するのもいい事ですが、どうしても給与の水準は低くなってしまいます。中には東京と変わらない金額を出す会社もありますが稀でしょう。

また仕事をする上でも、本社が東京である事で、首都圏の情報が入りやすくなります。最近はセールスフォースなどを導入して、全国の案件情報を閲覧できるようにしている会社も多いのではないでしょうか。全国規模の情報は、顧客も欲しているはずです。

給与だけでなく、福利厚生も大きな企業が有利でしょうし、休みの取りやすさも違います。大企業だと、結構いいことが多いのです。

 

もちろん問題点も

大企業だと全国各地に支店がありますので、そのどこに行ってもおかしくはない訳です。つまり、転勤のリスクです。せっかく住み着いて気に入った地方都市。しかし、突然冷酷な辞令が舞い込んでくるかもしれません。

ただまったくその地に関係のない人が転勤で行くというのもどうなんでしょうか。地元愛じゃないですが、そうした気持ちを持った人がいる方が、地方の営業所にとってはいいことのような気がします。

転勤には色々と問題点があります。近頃は夫婦共働きが当たり前であり、従業員は以前と違って容易には動き辛い環境にあります。転勤は昭和の遺物といえるでしょう。

転勤の問題点については、こちらの記事にも、詳しくまとめています。

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また、リモートワークが普及して、そもそも地方にそんなたくさんの営業所はいらんだろうという会社の施策もあるでしょう。

営業所を維持するにも、家賃や光熱費など経費がかかります。管理職も必要ですね。それなら、隣の県の営業所と統合してしまおうという流れは当然のように起こるでしょう。転勤どころか、勤務している営業所が無くなってしまう可能性はゼロではありません。

 

 

まとめ

最近は一つの地域に多くの人が密集することの危険性が叫ばれるようになりました。いわゆる三密を避けるですね。人と人の間に距離を取る新しい生活様式といったものが提唱されています。

とは言ってもこれ以上経済を止める訳にはいかないので、うまく付き合いながらwithの生活様式を模索していくことになるのでしょう。一気に変わる部分もあれは、通勤のように変化と揺り戻しを交えながら、徐々に従来の常識が転換していくこともあるでしょう。

これからの状況において、密集の少ない地方都市ってかなり魅力が出てくるのではないでしょうか。現に郊外の一戸建ての人気が高まってきているようです。ちょっと前まで、都心のタワマンが憧れだったのに、大きな変化が訪れています。

ただ、地方都市にはまだまだ満足な雇用環境が揃っていないところも多いですし、大都市部ほどの高い給与水準ではありません。地方は住居費は安くなりますが、スーパーの食材の価格も大都市と比較して安くなる訳ではありません。車もあった方がいいでしょう。収入は大いに越したことはありません。

それなら、大企業の社員でそれなりの給料を貰いながら地方に住めるのって最高なんじゃないかと最近考えるようになったので、こんな記事を書いてみました。

 

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