結婚するとき全然貯蓄がありませんでした。お金を貯めなければという意識はあったのですが、一向に残高が増えません。
それもそのはず、物欲の餌食となっていたからでした。物欲は満たしても満たしても襲いかかってきます。切りがありません。欲しいものってどんどん出てくるんですよね。
社会人になると、自由に使えるお金が定期的に入るようになります。クレジットカードだって持つことができます。独身だとお金をどう使おうが自由です。そうなると物欲の下僕の誕生です。下僕から逃れるには強い意志が必要ですが、自分には弱い意志しかありませんでした。
過去の物欲に負け続けた歴史を紐解いて反省していきたいと思います。
物欲に負けた歴史
数々の買い物失敗談を以下に記載します。まあ100%失敗かと言うと、それを購入したことで良い思い出を作れた面もありますので、あくまでも金銭的な面での失敗です。
車
一番お金を吸い取っていったのは車でしょう。社会人になって2年目くらいに新車を購入しました。もちろんローンです。購入したのは三菱のランサーエボリューションⅩ。結構高かったですね。初めての新車なので、もちろん下取り車がありません。当時は実家で暮らしていましたので、生活費はほとんどかかりません。多少は家にもお金を入れていましたが。1年とちょっとで100万円以上を貯めて、それを頭金として購入しました。
車を購入してからというもの、お金が貯まらなくなりましたね。実家なので駐車場代はかかりませんでしたが、ローンの支払い、ガソリン代、税金などお金が逃げていきます。特に自動車保険が高かったですね。初めて自分名義で保険に加入しますので、もっとも低い等級から開始です。盗難されやすい車なので車両保険にも入りました。1年目は20万円くらいの保険料となってしまいました。
嬉しくて色々と走りに行きましたので、タイヤもすぐなくなってしまいました。タイヤを交換するついでにホイールを変えたりと、ちょくちょくお金をかけてしまいました。
車はお金の面では確かに痛かったのですが、若い時と思い出作りという点ではまあ良かったのかなと思います。
その後、ランエボを下取りとして、ミニのクラブマンを購入。別に輸入車にしなくてもという感じですよね。ある程度荷物を載せられる車として購入しましたが、子供ができるとそれでも足りないことが分かりました。もう少し考えて、少し大きめの国産車にしても良かったかもしれません。
腕時計
男の人って誰もが腕時計に関心を示す時期があるのではないでしょうか。自分も無性に欲しくなってしまい、いくつか機械式の腕時計を買ってしまいました。現在でも気に入って使っているものもありますが、大半は売ってしまいました。もちろん買った価格より大きく値下がりします。
時計はいくつも買ってもしょうがないですね。お金持ちのコレクターならいいのでしょうけど、しがないサラリーマンです。背伸びして高価な時計をしてもしょうがないです。アップルウォッチで充分ですし、どうしてもいいのが欲しければどれか1本だけにしておきましょう。いっぱい持ってても腕に着けるのは1本ですし、いずれ飽きて売り払ってしまうことになります。オメガやゼニスなど購入したのですが、お金が必要なタイミングで売ってしまいました。毎日つけるわけではないので、1日あたりいくらだったか計算すると、とても悲しい気持ちになります。
CDやDVD
今ではサブスクリプションのサービスで音楽も映画も視聴し放題です。うちもAmazonプライムに加入しており、子供向けのコンテンツなど大変重宝しています。
それ以前はCDやDVDを新品で多数購入してきましたが、その映画何回観たのかというと、ほんの数回でしょう。中には1回しか観たことがないものもあります。所有しているという満足感を満たしたかっただけであり、今思うとレンタルでも十分でした。CDにしても一度iTunesに取り込んでしまえば、あとはiPodで聴くだけでした。ダウンロードで十分でしたし、本棚の肥やしとなっているだけです。
新品で購入すると、1枚3,000円くらいでしょうか。10枚買うともう30,000円です。お金が消えていきました。
ブランドの服
今となってはユニクロや無印良品で満足ですが、社会人になったばかりの頃は何故かいい服を着なければという考えに取り憑かれてしまったのです。お金があまりない社会人なりたての身分で、いい服着るなんてなんだか滑稽ですよね。バーバリーブラックレーベルなんかにハマりました。
スティーブ・ジョブスはいつも同じ格好をしていました。黒のタートルネックとジーンズですね。同じものを何着も持っていたようです。
毎日どの服にしようかなんて考えたところで豊かになれません。なるべく不必要な決定は無くした方が良さそうです。
アドビ製品
アドビのソフトウェアというとフォトショップやイラストレーターなどクリエイティブな仕事に広く活用されています。最近はクラウドで提供されていますが、以前は高価なソフトを購入する必要がありました。
何故かセンスも無いのにクリエイティブなことをしてみたいと、画像編集や動画編集がセットになったものを購入したのでした。20万円くらいしたと思います。しかも合わせてiMacまで購入してしまいました。まあiMacはちょうど前のパソコンの買い替え時期でしたので良かったのですが、何か動画など作ったかというと数えるほどであり、もっと安いソフトでも十分なのでした。
趣味の道具
これまで登山やロードバイクを趣味としてきました。幸せのためにはこうした趣味はどんどんやればいいと思うのですが、色々道具を集めるのも楽しくなってきます。中にはほとんど使わずで不要だったなと思う道具もたくさんあります。例えばウェアなど、買ったはいいがデザインが気に入らずあまり着なかったものも多数あります。
これはいるかも、あれもいるかもしれないとたくさんお金を使ってしまいましたが、もっと考えて購入するべきであったと反省しきりです。
最近キャンプを始めてしまいました。我が家の新しい趣味です。無駄遣いのきな臭い雰囲気が漂ってきましたね。まあ今は奥さんという監視の眼がありますので、独自の頃ほどなんでも買うことはないとは思います。
使わない機能のついた家電
何か機能が増えるほど、当然価格は高くなります。何とかモードなど、何か機能というか付加価値がついていると、なんだか嬉しくなります。使うかもしれないという気持ちになるのですが、結局ほとんど使いません。
例えば扇風機。弱中強の風量とタイマーくらいで十分ですが、色んな角度に首が向くものや、そよ風モードなどいるかな?と思う機能がついているものがあります。
無駄だったなと思うのが、無駄に高音質なイヤホンです。1万円以上するものを何個か買ってしまいました。よりいい音で音楽が聴きたいという思いでしたが、別に音楽をかじったことがあるわけではないので、音の違いなんてそんなに分からないのに。
あとオーブンレンジですね。色々な料理に対応したモードがついていますが、結局は基本的な機能しか使っていません。
失敗しないために
数々の無駄遣いをしてきましたので、実は結婚するときにほとんど貯金というものがありませんでした。もう何してたんだって感じですよね。そんな数々の失敗をしてきた自分がお金の失敗をしないよう注意すべき点を考えます。
よく考える
当然と言えば当然ですね。レジに持っていったり、ポチっとするまえに一呼吸おきましょう。よく購入したいものがあれば1週間待ってみようと言われます。こうすることで衝動的な買い物を防ぐことができます。1週間経って冷静な頭で考えてみて、本当に欲しければ購入を検討しましょう。
また、ちょっと未来も想像してみます。買ったはいいが本当に活用できるのか。例えば自分の場合だと登山靴。夏山用の登山靴は、ソールが減って滑ってしまうほど酷使しましたが、冬用の靴やアイゼンなんかは2~3回くらいしか使用していません。結構高かったのですが。結局そんなに冬山へ行かないのであれば、必要ありませんでした。
アドビ製品もそうです。結局自分の使い方だと、こんな高価なソフトを購入しなくてもフリーのもので何とかなりました。未だに使い方もよく覚えていません。
商品について色々調べていると、使うかもしれないと思ってしまいます。しかし、本当に使うのかどうか、1週間待って考えてみましょう。
・1週間待って考える
・ちょっと未来の活用シーンを考える
見栄を捨て去る
貯蓄する上で見栄は最大の敵です。見栄を張るためのもの=高価なものという式が成り立つでしょう。自分の場合だと腕時計ですね。高価な機械式の腕時計をいくつか購入してしまいました。確かに精密な工業製品である機械式腕時計に憧れた部分もありますが、それは購入動機の2割くらいでしょう。残りの8割は見栄でしたね。逆にカッコ悪かったですね。
見栄を張るということは、他人に対して良く見せたいであるとか、マウントを取りたいというような感情があるのでしょう。ただ、よく考えてください。他人の事って気にしますか?あまり他人の事を見てもしょうがないですよね。他の人も同じで、自分の事なんか見てません。それにマウントを取るという側面から考えると、見栄を張られた人はいい思いをしないでしょう。腕時計にしても、ロレックスをしている人より、アップルウォッチやGショックをしている人の方が信用できると自分は感じますし、好きになれそうですよね。
・他人は自分の事をほとんど気にしない
・見栄を張らない方が好感度が高い
まとめ
この世の中、以下に顧客にお金を使わせるかが成功の秘訣です。逆に言えば、気をつけないとどんどんお金が吸い取られていってしまいます。魅力的な言葉で誘惑され、財布の紐を緩めてしまいます。
もう自分で注意するしかないですね。それ本当に必要なのか。よく考えて買い物しましょう。