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地方都市でマイホームを購入し、家族の幸せを追い求めるブログ

固定資産税の通知がやってきた!固定資産税金とは?そして我が家の税額はいくらだった?

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とうとうやってきました。新築マンションを購入して住み始めてから早1年。4月の初旬にそいつはやってきました。いつものようにポストを確認すると、何食わぬ顔をして見知らぬお手紙がそこにいたのです。

とうとうやってきたか。差出人を確認すると市役所。こちらの顔がこわばるのを見向きもせず、あくまでも事務的な態度で対峙してきます。さすがお役所。粛々と仕事をしてきます。さあ、決まったものなのだから、期限内にきっちり耳をそろえて支払いなさい。まだ中を開けてもいませんが、そんな声が聞こえてきました。

ということで、我が家にも固定資産税の通知がやってきました。マイホームを購入してから初めての固定資産税です。これから毎年支払わなければなりません。持ち家で生活をすることを選択したものの宿命です。

ではその固定資産税。一体どういう税金なのでしょうか。何を根拠に金額が決まっているのか、どうやって支払えばいいのかなどなど何ぶん初めてのことですので色々疑問が湧いてきました。今回の記事では固定資産税について調べてみました。また、実際の我が家の税額がいくらだったのか公開したいと思います。

 

 

 

固定資産税とは?

 

土地、家屋、償却資産のことを固定資産と言います。それらを所有することで課される税金が固定資産税です。償却資産とは、会社や個人事業主がその事業のために用いる資産のことで、門や塀、設備、機械など原価償却できる資産のことです。なのでサラリーマンの個人であればあまり関係ないですね。基本的に土地やそこに建つ建物にかかる税金と考えておけばいいでしょう。

固定資産税はその土地などが所在する市町村に納めます。登記簿にその土地や家屋の所有者として記載された人が課税の対象者となります。

固定資産税は地方自治体にとってとても大きな収入源です。例えば自分が住む広島市の場合、平成31年度の全体の税収2,393億円のうち825億円つまり34.5%が固定資産税の税収でした。下で説明する都市計画税は169億円であり、二つを合わせると全体の41.5%が土地家屋からの税収となっています。個人住民税が1,022億円の税収で42.7%であり、ほぼ個人住民税と同額の税収があることが分かります。

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(参照:広島市ホームページ)

 

都市計画税とは?

 

固定資産税と並んで課税される都市計画税。こいつは一体何者なのでしょうか。

道路、公園、下水道などの街づくりの費用に充てるための税金です。固定資産税と同じ土地と家屋が課税の対象です。ただ、都市計画税はその名の通り都市計画区域内(市街化区域内)にある土地家屋に課税されます。都市計画の区域内に作られる道路や公園などにより、その区域内に住む人はそれらの施設からの恩恵があるということで、受益者負担の意味合いもあるようです。ただ、都市計画税がすべてそうした用途に使用されていればよいのですが、一般財源に組み込まれて色々な用途に使われることもあるため、受益者負担じゃないという批判の声もあるようです。

 

いつ届くの?

 

4月初旬ごろに通知が届きます。各市町村がそれぞれ通知を準備して発送しますので、家に届く日は全国一律というわけではなく、住んでいるところによって変わります。概ね4月初旬ごろに届くのは共通です。

毎年1月1日時点で固定資産を所有している方に届きます。新築マンションの場合、引き渡しは3月であることが多いです。その場合1月1日の段階では購入者の持ち物ではありませんから、マンションディベロッパーに固定資産税の請求がいきます。そこでディベロッパーからは、引き渡し日以降の日割り計算した固定資産税が諸費用の一環として購入者に請求されます。

 

支払い方法は?

 

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各自治から送付される固定資産税納税通知書に納付書が同封されています。その納付書でコンビニや金融機関で支払います。

その納付書。5枚入っています。そのうちの1枚が年間分を一括で支払う時に使用するためのものです。「全期」と記載されています。

また、4回に分けて分割で支払うこともできます。残りの4枚は、その4回分の納付書が入っているのです。分割で払う場合は、全期の納付書は使用しません。

ちなみに全期で払っても、分割で払っても税額は変わりません。一括だから少し安くなると嬉しいですけどね。

4回に分かれるのは全国共通なのですが、納付期間は市町村によって異なります。自分が住む広島市の場合です。

 第一期 4月30日

 第二期 7月31日

 第三期 9月30日

 第四期 11月30日

このように綺麗に3か月ずつ分かれているのではないので、注意が必要です。7月の次は9月なのですが、10月って勘違いしそうです。

全期で一括払いするときは、第一期の期限が納期です。

 

口座振替も可能

市町村によっては口座振替での納付も可能です。わざわざコンビニまで支払いに行くのも面倒ですし、是非利用したい制度です。

ただ、家を購入して初めての固定資産税の場合、または家の名義を変更した場合などは、一旦通知書を受け取った上で口座振替を申し込みます。申し込みには通知書に記載された通知書番号が必要なためです。

口座振替を申し込んでから適用されるまで、時間がかかりますので、第一期の納期分については納付書で支払わざるを得ません。

 

税額はどうやって決まるの?

 

ではどのように税額が決まるのでしょうか。

マイホームの場合、土地と建物のそれぞれに課税されます。マンションなどの共同住宅では、土地はその持分により按分した額が課され、建物の場合は占有部分はもちろんのこと、廊下などの共有部分も持分により按分した額が課されます。その土地や建物の評価額に対して、一定の税率をかけて税額が決められます。具体的には、固定資産税は1.4%、都市計画税は0.3%の税率です。

例えば、500万円の評価額とされた建物には、500万×0.014で7万円の固定資産税額です。

では、一体全体土地や建物の値段は誰がどのように決めているのでしょうか。

 

自治体が評価額を決める

土地や建物の評価額は、各自治体が決めています。あくまでも課税のための価格ですので、実際に売買される価格(市場価格)ではありません。市場価格よりも低い価格になるのが一般的です。

自治体が決めるといっても何もないところからエイヤッで決める訳ではなく、もちろん参照する情報があります。

土地:公示地価や実際の売買事例などをもとに評価額が決められます。そうした価格のだいたい7割くらいに決められるようです。

建物:同じ建物をもう一度建てた時いくらかかるかという再建築価格をもとに評価額が決まります。

自治体が決定した評価額は、各自治体の固定資産課税台帳に記載されます。自治体の担当窓口へ行けば閲覧することも可能ですし、記載事項の証明書を取得することも可能です。自分の家がいくらで評価されているのか確認できます。

また、高すぎる!などの不服があるときは、文句を言える制度もあります。

 

居住用であれば軽減措置がある

例えば土地が1,500万円、建物が1,000万円の計2,500万円の評価額となった場合、1.4%の税率をかけた35万円が固定資産税の金額になるのでしょうか。結構高いですね。これに都市計画税金も加わります。0.3%なので、75,000円ですね。合わせると425,000円!払えんですね。

こんなに高いと、家の購入を断念する方も多く出てきそうです。我が家もそんな金額の税金がかかるのであれば、賃貸を選ぶと思います。

そこで、家として使用するのであれば、土地の価格が軽減される措置があります。具体的には、固定資産税が6分の1、都市計画税が3分の1へと評価額が軽減されます。上記の例では土地の評価額が1,500万円でした。軽減後は固定資産税が250万円、都市計画税が500万円となります。それぞれの税率1.4%と0.3%をかけると、固定資産税が35,000円、都市計画税が15,000円となりました。合わせて土地にかかる税は、5万円です。

建物は1,000万円出すので、税額は17万円です。建物も税率は同じで1.4%と0.3%です。

土地の軽減後の税額5万と建物の17万を足して計22万円の税額となりました。最初の額から半分くらいになりましたね。

ただし、広さに制限があります。200平米までが6分の1となり、超える部分は3分の1の軽減となります。200平米は坪数で言うと、60.5坪です。60坪だとかなり広い家が建てられますね。

 

マンションの場合の土地価格は?

マンションのような共同住宅はどうなるのでしょうか。マンションの場合ももちろん居住用なので6分の1に軽減されます。ただ、マンションの敷地ってかなり広いですよね。200平米を優に超えそうです。

共同住宅の場合は、戸数×200平米が制限となります。最近のマンションは、建蔽率や容積率の上限近くで建てて部屋数を稼ぎますので、一般的なファミリータイプのマンションであれば、ほとんど制限内に収まるでしょう。

 

建物も軽減がある

また、下でも書いてますが、建物も軽減があります。建物の構造によって期間が変わりますが、新築の場合は3〜5年税額が半分になります。評価額ではなく税額が安くなります。

それに建物は年々古くなりますので、それにともない固定資産税の評価額も下がっていきます。毎年一定の割合で自動的に下がっていくのです。

評価額の下がる率は、建物の構造により異なります。木造より鉄筋コンクリートのほうが緩やかに下がります。つまり木造の一戸建てよりも、マンションの方が固定資産税が下がりにくいことになります。

 

我が家の固定資産税額はいくらだった?

 

我が家に届いた固定資産税の通知です。通知書や納付書のデザインは自治体によって違います。これは広島市のものです。

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年間で126,000円でした。広島市内で4,000万円台中頃くらいの新築マンション1年目の税額です。注意が必要なのが、この税額は購入価格とは関係なく、上で書いたように自治体が決めた評価額によって決定されます。なので、例え購入時は同じ物件価格であっても、立地などによって税額の上下があります。

新築物件なので建物部分の税額が半分になっています。この軽減が無くなる5年後の税額、あまり想像したくないですね。

幸い10年間は住宅ローン減税が受けられます。その返ってきたお金を固定資産税の支払いにあてることにしました。

 

新築から5年間は減額されます

固定資産税は土地と建物のそれぞれに課税されますが、その建物部分について新築物件だと半分に税金が減額されます。一般的な戸建てだと3年、3階建以上の耐火および準耐火建物つまりマンションだと5年間半分になります。

固定資産税が対象であり、都市計画税ではこのような減額はありません。

 

あとがき

 

とうとう届いた固定資産税の通知。これからは毎年家計からお金が出て行くことになります。家を持った者の宿命ですね。

自分は広島市に在住です。よくわかりませんが、例え同じ広さの物件であったとしても東京だともっと評価額が高くなりそうなので、固定資産税ももっと高額になるのでしょうか。ただでさえ普通のサラリーマンでは手が出せないような価格になっている首都圏の物件です。物件価格だけでなく税金も高いとなると大変そうです。

ということで固定資産税についての説明と、我が家の税額について記事にしてみました。仕事を頑張ってしっかり税金を払いましょう!